2013.1.27.地の塩、世の光
聖書 マタイ5:13~16
題 地の塩、世の光
暗唱聖句
マタイ5:16
「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」
はじめに
1.生活における価値観を築く。
2.いのちだけが成長をもたらす。
3.地の塩、世の光として献身する。
はじめに
先週、中四国セルコーチングに行きました。火曜日の夜からずっと、宣教について、話し合ったり、教えてもらったり、交わりの中で考えたりしてきました。テーマは「教会が生き生きと喜びにあふれた生活をするにはどうしたらよいか。どうしたら、変えられていくか」などです。
今回はベン先生にお尻をたたかれてきました。二つのことを実行するように言われてきました。「①世の中に愛と善行をするために集まり、励まし合って出ていくこと。②1対1のコーチングをすること。これを続けていけば、教会は自然と変わってきます。」と。
その中で、とても感動したのは、津田キリスト教会の中にあるチャーチスクールの子供たちの姿でした。
彼らは今回いろいろなところで奉仕をしてくれました。小さい子供から中学生まで一緒に賛美し、一人ひとり、暗唱聖句を発表してくれました。長い暗唱聖句を間違えないで、はっきり大きな声で、言えるのです。この聖句を握りしめていたら、生きることができるという大切な聖句で、聞いているだけでも、励ましと力をいただきました。
この子供たちは天パパ(天のお父様のこと)の為に生きることが自然と身についているようです。国内はもちろん海外でも奉仕することが多くなり、最近では中国に聖書を届けに行ったそうです。この出ていくこと、これが楽しいようです。彼らは寝袋一つでどこにでも寝ることができるようになったそうです。生き生きしていました。私も将来、阿南で、チャーチスクールをするぞと思って帰ってきました。
1.生活における価値観を築く。
私たちは生活の中で、大事なことに時間とお金をかけます。お金や時間の使い方を見ていると、その人が何を大事にしているかがわかります。これを価値観と言います。これは口先だけのことではなく、行動に現われてくるものです。
生活の中では2つの重要なことがあります。
一つは視点、見る方向です。もう一つは確信です。
視点について、リーダーには大切なことが3つあります。
① 遠くを見る。他の人よりもっと先のことを見る。ビジョンを持つことです。10年先のこと、20年先のことを考えます。どんな方向で行くか考えるのです。
② 将来のことを見る。
③ 内側を見ることです。
阿南では10年前に将来子供たちが、教会に来るように、若者が教会に来て、救われるようにと願い、ハッピースクールを始めました。それが今日、中学生や高校生がときどきやって来るきっかけとなっています。また英会話教室も将来若い人が救われるようにと願ってやっています。
私たちは今後の10年間を考えて、10年後に間に合うように、祈り、準備していかなければなりません。
「内側を見る」とは「本当の問題を見抜く力、洞察力」のことです。神の霊は私たちより、私たちを深く知って見ておられます。この洞察力は重要です。神様から、ソロモン王のように、洞察力や知恵をいただきましょう。
もう一つの重要なことは「確信」です。
多くの人たちは何かを信じていますし、信念を持っています。しかし、その信念が確信となって、その確信をしっかり抱いている人は多くありません。確信を抱いていたら、その確信があなたを抱いて育ててくれます。
私はある時イスラエルに行くという信念を持ちました。そうしているうちに、それが神から与えられた使命だという確信に変わりました。すると、その確信のゆえに、どんなにつらいことがあっても、忍耐することができました。そして、その日が来ることを信じて待つことができたのです。それだけでなく、困難な中で、イスラエルで働けるように着実に準備することができたのです。確信はわたしを抱きしめて育ててくれました。
「あなたは信念を抱く。確信はあなたを抱く。」
Ⅱテモテ2:2
「多くの証人の前で私から聞いたことを、他の人にも教える力のある忠実な人たちにゆだねなさい。」
教える力のある人は「能力のある人」のことです。これだけでは十分ではありません。次に「忠実な人にゆだねなさい、任せなさい」と言っておられます。「忠実な人」というのはとても重要です。「忠実な人」とは「信頼できる」「頼りになる」「信用できる」「しっかりした」「一貫した」人です。
多くの人たちは外からの刺激によって生きています。しっかりした価値観がないので、状況が変わるとその人の考えも変わります。生活も安定していません。信頼できないことになります。しかし、確信を持って生きる人は自分の価値観を築くことができます。その価値観に従って生きることができます。そうすると生活が安定してきます。信頼できる人に変えられます。忠実な人になることができます。一貫した考えを貫くのです。
2.いのちだけが成長をもたらす。
一貫した考えを貫くと、いのちになります。キリストの価値観の中に生きるといのちが生まれるのです。そのいのちが家庭のいのちになり、家庭の雰囲気になります。リーダーのいのちが教会の雰囲気になります。
いのちだけが成長をもたらすのです。もし教会にいのちがなければ、教会は死んでいます。死んだ教会は何をしても、成長しません。
成長するのはそこにいのちがあるからです。システムや方法論にいのちがあるのではありません。大切なのはキリストの命が流れているかどうかです。大切なことは価値観を築くことです。自分のうちに聖書の価値観を築くことが大切です。その価値観がその教会の雰囲気を作ります。その雰囲気の中にいのちがあります。
3.地の塩、世の光として献身する。
イエス様は山上の説教の中でこの世の考えとは異なったことを言っておられます。ここには神の国の文化があります。この世に反するクリスチャン文化があるのです。イエス様は私たちが新しい生活を送ることができるように、新しい生活を送ることができるように、新しい命を与えるために来られました。
そして、教えられたのです。
(マタイ5:13~16)
「5:13 あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。
5:14 あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。
5:15 また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。
5:16 このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」
ここでは具体的に人々の役に立つように行動するように教えておられます。地の塩として、世の光として存在するように教えておられます。
光を輝かせることができる教会は生き生きしています。それは木に例えると根が良いのです。根は目に見えませんが存在しています。根がしっかりしていると、木はすくすく成長し、実がなります。時間がかかりますが、そのうちに実がなってきます。何を大事にするかによって、根がしっかり張るかどうか決まってきます。木が生長するのは目に見えない価値観を実践している時です。
「価値観とはあなたがいつも大事にしていることです。」「あなたは、今、何を大事にしていますか。」
たとえば、「関係」が大事だと知っていますが、関係を作るために犠牲を払ったり、努力したりすることができません。その場合、関係がその人の価値観になっているとは言えません。価値観になっている場合、たとえば、「母親を愛する為」あらゆる犠牲を払い、努力をする人です。
価値観が変わらない場合、根が枯れ、そのうち、教会は死んでしまうのです。私たちは生き生きしたキリストのいのちに生きる群れです。価値観を変えましょう。教会の7つの本質に焦点を合わせましょう。
教会の7つの本質にはキリストの命があふれています。
1.関係
2.参加
3.能力付与
4.イエス中心
5.伝道と増殖
6.ネットワーク
7.適応可能な構造
これはすぐには理解できないし、身につくわけでもありません。でも、意識をしてこの価値観で生きようとすれば、だんだんわかってきて、変えられていきます。まず、変わるのは自分からです。
今日、皆さんに宿題を出します。皆さんは教会から出たら、家庭や職場に帰ります。そこが、皆さんの証の場、礼拝の場です。今週、家庭、または、職場で「世の光」「地の塩」としてあなたのできることをやってください。生活の中ですから、たくさんあると思いますが、一つのことで結構です。関係を作るために、あるいは、もっと親しくなるために、誰かを愛して、その人が喜ぶことをやってきてください。あなたがやりたいことではなく、その人が必要としていることに焦点を当てて考えてください。そして、どんな結果を得たか、来週、証してください。相手はどんな反応をしたか、また、自分の気持ちはどうだったかなどを分かち合いましょう。