pagiのモラトリアム続行中

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自称ファッションヴィクティムのpagiの生活

女は男の未来だ

2005-11-13 | cinema
「女は男の未来だ」見てきました。
この写真が好き。
話としては、大学の先輩後輩関係の男性二人が昔の恋人を訪ねる話です。
しかし、内容はほとんどセックスの話だったりします。
この写真が映画の雰囲気を伝えていますね。
2人のいい年こいた男が昔の彼女の気を引こうと必死な感じが伝わるでしょうか?

この男たち、懲りない男というか、似たもの同士というか、早い話がダメ男。
職業こそ(おそらくアート系)映画監督、大学の美術講師と立派だけれども、
女性関係、ことセックスに関しては大学時代から成長が全く見られない。
知り合いに強姦(彼女はそう言う)されてしまった彼女を
「僕とのセックスが穢れを落とす」という先輩。
先輩の留学を好機として早速彼女と肉体関係を持つ後輩。
久しぶりの再会の後も、
3人一緒に泊まっているにも関わらずそれぞれが彼女とセックスをする。
結局酒飲んでセックスしてる映画なんだけど、ここで不思議なのは女性の立場。
彼女は求められるままに気軽にセックスしてしまうんだけど、
そこに感情があるのかないのかよくわからないまま。
私にはダメな男を手のひらの上でコロコロ転がしているように見えるんだけど、
それを楽しんでいるのか、それとも断るのが面倒なだけなのか。
ダメ男を見放せない心優しい女なら何年も音信不通なんてあり得ないだろうから、
やっぱり彼女はどの男に対してもあの態度なんだと思う。
ムカつく女の部分といい女の部分が絶妙に共存している気がした。
男2人は彼女とよりを戻そうとする流れになると思いきや
そうはいかないことにびっくりした。
先輩は彼女に罵声を浴びせて去ってしまうし、後輩は教え子と安ホテルに行く。
結局なんだったんだ、という唐突なラストといい、
物語は少しも決着が付かないまま終わってしまう。

この映画の面白さを伝えることはとても難しいのです。
だから、敢えて言うんだけど、
映画の半分(?)くらいを占めるセックスシーンを素直に楽しんでもらいたいです。
シチュエーション的にはちっとも美しくはないけれど、すごく官能的。
それからセックスの持つ唯一の弱さかもしれない刹那性を感じますよ。
ホン・サンス監督の作品は
人間関係の絶妙な距離感を描くことに一番の特徴があるような気がします。
韓国映画の激情に退いてしまう人も、楽しめる作品ではないでしょうか。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やばい… (emicco)
2005-11-14 00:35:29
コレすごい観たいわ。

予告編だけじゃ物足りない!
なかなかなもんでしょ (pagi)
2005-11-14 10:45:13
今回のレポートは結構うまくかけたかもと自画自賛です。



新宿武蔵野館でアクセスもいいのでオススメだよ。

早く見ないと終わっちゃうよー。