pagiのモラトリアム続行中

どこまでもウンコな独りもん生活を送る
自称ファッションヴィクティムのpagiの生活

引きこもり上等??

2005-11-08 | cinema
面白い映画を見られるならOK!

英語完全征服
韓国人って日本人と同じくらい英語が苦手…というのは有名な話。
この映画の主人公は公務員で酒の席のくじ引きで英語教室に通うことになってしまう。
彼女は地味で無難。英会話にも初めは消極的。
でも教室で運命の(?)男性や楽しい仲間と出会い、
英語力の高まりとともに人間としても成長していく…という話。
監督はびっくりしたけど「武者musa」の人なんだね。映像は面白い感じ。
コミカルでテンポがいいし、平凡な女の子がキラキラ輝いていく話は見てて気持ちよい。
相手の男性も靴屋の販売員というのはいいエッセンスになっていたね。
変態じゃなくても、女は男に靴を見立ててもらって
しかも靴を履かせてもらえたら、すぐにその人を好きになってしまうのじゃないかな。
とても楽しい映画。見て損はないでしょう。

サマリア
いや、これは確かに銀熊取りますよ。恐れ入るよねキム・ギドク監督には。
この女の子2人がとにかく魅力的。
端的に言って援助交際をする女子高生とそれを取り巻く大人の話なんだけど、
写真で奥に座って微笑む少女が警察のガサ入れにあっちゃってモーテルから飛び降りるのね。
そんで結果的には死んでしまうわけだけど、死に顔がきれいな笑顔なの。
彼女はインドのバスミルダ(春を売って男を信仰者にさせる)気取りで体売ってるんだけど
手前に座っている友達は彼女が心配で気が気じゃないわけです。
友達が汚れたのではないだろうか、私だけ楽をして申し訳ない、といった感情かな。
でも友達が死んだことで、彼女は友達が稼いだお金を持ってある行動に出ます。
私はこれの前の作品の「春夏秋冬そして春」に不満が残ってたから、
正直なところあまり期待していなかったんだけど、この映画はすごく良かった。
相変わらずこの監督は映画の中で多くを語らないので、想像で物語を補う部分が多いんだけど、
 たぶん彼女は父親の話を聞いて友達とヨーロッパ旅行に行こうと考えた。
 たぶん彼女は友達の罪を引き受けるためにあの行動を取った。
 たぶん父親は娘の女の部分に欲情してあれだけ強硬な手段に出た。
という感じかな。
これも本当に見て欲しい映画なのでストーリーは書かないように努力しました。

雲のむこう約束の場所
これは以前情報番組かなんかで紹介されていて面白いのかな?と思って借りたアニメ。
日本は津軽海峡を境に南北で分断されていて、
3人の少年少女が米軍統治下の青森から
ユニオン統治下にある蝦夷の塔にそれぞれの思いを抱き、
塔を目指して白い飛行機を飛ばそうとする…という話。
まあ、ユニオンという言葉からは左翼っぽいイメージを受け取らざるを得ないし、
北海道というと開拓の歴史を持つ土地だから、
北海道(映画の中では蝦夷)にコミューンぽい幻影を抱いてしまっても仕方ないと思う。
そんでもって青森は三沢基地やらで軍事のイメージがつきまとってるしね。
だからあり得ない話であることは確かだけどあながちウソじゃない、みたいな舞台。
映画の感想を言うと、面白かったから最後まで見たんだろうけど、物足りないというかね。
曲がりなりにも戦争の話題が出てくるんだから、
私はもっと戦略とか騙しあいみたいな人間ドラマを見たいんだよね。
それがあくまでもこの3人の少年少女目線で進んでいくもんだから、話が個人的なんだよね。
「タイタニック」があの大事件を単なる2人のラブストーリーの舞台にしてしまったように、
この映画も戦争はわりとどうでもいいわけ。要は彼女を目覚めさせるための道具。
それでいいのかよ?と思う部分があるわけですよ。
あと、私はあの富沢と岡部という2人のおっちゃんと少女の関係をもっと見たかったね。
ネタ振るだけ振っといて放り投げるのは反則!!

以上。明日はマイブラザーが借りれるといいな。

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