pagiのモラトリアム続行中

どこまでもウンコな独りもん生活を送る
自称ファッションヴィクティムのpagiの生活

報告

2006-01-06 | victim
すんません。
6日からき免許合宿に行くので、しばらくここを留守にします。
また更新が遅れてしまうのが気がかりなんだけど、
もし宿舎にパソがあれば更新できるけど、たぶんできないだろーなー。

というわけで、しばらく失礼します。。。

旅行3日目その2

2006-01-05 | victim
寒い寒いといって地下鉄red lineに乗ってボストン市内に向かった。

右は地下鉄の駅。左は地上に上がってからの駅を外から撮ったもの。
東京の地下鉄と同じように、地上にあがったり地下にもぐったりするのだ。
地球の歩き方によれば、ホテル最寄のgreen lineが最も安全とされ、
その次位にこのred lineが安全とされてるらしい。
2両かそこらの小さな列車だけれども、頻繁に運行してるので利用しやすかった。

チャールズ通りを歩いて南下してみる。ここらへんからビーコンヒルに入っていく。
ボストンの高級住宅街でWASP社会の中心地。
確かにボストンではあまり黒い人を見ることはなかったように思う(中華系は多かった)。
古きよきアメリカ社会の風情の残る町並みで、歩いているだけでも楽しかった。
若草物語のオルコットの生家もあるらしいぞ。
こんな路地は入ってみたくなる。
街歩きをしている時、クリスマス飾りというのは正月のしめ飾りと似ているなあと感じた。
派手なイルミネーションとかファンシーな飾りつけではなくて、シンプルな緑と赤。
それからリースは扉だけではなくて窓にもつけるものみたいだ。
これって要するに外から入ってくる邪気を払うみたいな意味じゃないのかな。
おまけのセブンイレブンアダルト!!
チャールズ通りでは昼食をとった。
セルフに近いダイナーみたいな店でガヤガヤしてるんだけど味はよし。
私はクラムチャウダーとオレンジジュース、母はチーズバーガーとコーラ。
初めはスタンド席を取るも、なんと母が高い椅子に上がれない(!)
母は私に会計等雑用をほとんど私に任せていたので、
店員のお兄ちゃんに状況が伝えられないようで、立って食べるとか言い出した。
もう何とか言えばいいじゃんよーと思わず口が滑りそうになったが、
運良くテーブル席が空いてその席に移動した。
店は繁盛しており、狭い店内はすし詰め状態だ。傘や上着は放り投げてある。
お世辞にも上品な店とは言えなかったが、クラムチャウダーの味はすごく良かった。
熱々だし、しょっぱくないし、ドロドロすぎて重いというわけでもなく。
クラッカーを多めにつけてもらったので、お昼ご飯としては十分だった。 
当たり前だけど安いにもかかわらずちゃんとあさりは入ってたぞ。
さて、骨董店に入ったり皮革製品店に入ったりして冷やかしで見ていたのだが、
革のジャケットを言われるままに試着とかしてしまってエライ目にあった。
値段が10万円を超えるし、私には全く買う気がないのだが、
店のおじいちゃん(少しも笑わない!)は私に買わせる気マンマンなのだ。
ゆきを少し詰めれば私にぴったり合うといってきかない。
心の中では(ウソだ。肩だって結構余ってるしウエストも詰めなきゃならん)と思っていたが、
悲しいかな気持ちを伝えられるほどの英語力がない。
明日の朝出発するから時間がないと言ったり、今ここで決められる勇気がないと言ったり。
もう店に来る暇がないからどうしても無理と言っているのに、
これからどこへ行くのか全行程を言わされた時には尋問を受けてるみたいで泣きたくなった。
しまいにはcommunication problemだと言われ、何とかそのおじいちゃんから逃れた。
骨董店はすてきな物がたくさんあるのだが、いかんせん高価なものばかり。
たとえばティーポット$400なんていう額を、悩まず出せるものではないだろう。
悩みに悩んだ末に、陳列棚からひとつのカットグラスのワイングラスを出してもらった。
しかし、棚から見えなかった部分にワレがあった。
店主のおじさんはいい物だし残念だけど傷モノだよ、と言って私たちに売ろうとはしなかった。
良心的な店主だと私は感心したのだが、今も母は買えなかったことを後悔しているらしい。
傷の分値切るんだった!といきまいていた。
でもその値切りをするのは私なんでしょ??やめてくれー!!

その後ボストンコモンを見ながら歩いて、すっかり冬のパークライフを謳歌した。
ボストンコモンというのはcommonの名の通り公有地のことで、今でも市民の憩いの場だ。
これは植物園の方かな?
次は夏の光溢れるボストンコモンを訪れてみたいものだなと思った。
この日の気候のせいもあるだろうが、冬のボストンコモンは白と灰色と茶色の世界だったからだ。

公有地を横目に見やりながらトリニティ教会に向かい、見学をした。

ボストン1の高層ビルとのコントラストがすごいと思う。
入場料というかdonationというかのひとり$5を支払い、中をお参りすると、
薄日が差し込んでステンドグラスが美しく輝いている。
ウィリアムモリス工房作のものもあるのだそうだ。壮麗だがけばけばしくはない。
壁画も所狭しと描いてあって、四方八方からキリスト教の物語が押し寄せてくる感じがした。
私は仏教徒だが、教会に行くとキリスト教の持つエネルギーを強く感じる。
イスラム寺院に行った場合もそう。ヒンズー寺院に行った場合もそうだ。
長い人類の歴史の中で、宗教ほど人を何かに駆り立てたものがあったのだろうか?
宗教の持つ力はものすごい。
人は宗教のためにこのような素晴らしい芸術を創造するし、
また同時に宗教のために対立するものを破壊したり抹殺したりもするのだ。
教会にはしばらくいた。ゆっくりしたい気持ちもあったし、
クリスマスミサの準備をしているのを見ているのもとても楽しかった。
時折パイプオルガンの音色(後方に巨大なオルガンがある)が聞こえるので、
ここで宗教音楽を聴いてみたいと思っていた。

次に公営図書館に行った。これまた壮麗な建物なのである。
エントランスを入るとこんな感じ夏は中庭も良さそう。
外装はこんな感じ。
公営の図書館のため観光客でも自由に入館できる。
せっかく図書館に入ったので閲覧室で本を手にとって少し見てみた。
ボストンに入ってきたアイルランド移民の数の推移みたいなデータブックだったのだが、
これが結構面白い。
歴史的な事実にあわせて数が増減することも興味深かったが、移民たちの名前や職業もわかる。
広く考えればこれも人種差別なのだろうが、今になってみるとなかなか興味深いのだ。

さて、ここまでくるとあとはニューベリー通りを歩いてホテルに帰るだけ。
ニューベリー通りはボストン1のショッピングストリートなのだ。
通りを見ながら歩いているだけで楽しい。
幸い雨はやみ、散歩をするのに困らない天気になった。ほとんど買い物はしなかった。
買い物をしたくないわけではなかったが、
正直街歩きをしただけで十分ボストンライフを満喫していると感じていた。
少しだけベッツィージョンソンが気になるも、見て見ぬふりをする。
キューティーブロンドでエルは偶然入ったサロンの従業員の女性と親友になるが、
ニューベリー通りは美容院とネイルサロンが本当にたくさんあった。
そしてどこもなかなかの繁盛振りだった。
アメリカ人がネイルに金と神経を使うのは本当のことらしい。
あるキッチン雑貨店に入り、ずっと探していた大きなフライ返しを見つけたので購入した。
3分クッキングである料理研究家が使用しているのを見て以来、どうしても欲しかったもの!
日本のキッチン雑貨店にはなかなかない大きさのフライ返し。
小さな買い物だが、私たち親子は大変満足したのだった。
ニューベリー通りも終わりかけたところにアーバンアウトフィッターズがあり、
安くて可愛いものがあれば買いたいと思っていたのだが、
母は明らかに脚の具合が良くなくなってきて口数が激減しているし、
店内がゴチャゴチャしていていい物をしらみつぶしに探すには時間と根性が必要とみて、
何も買わずにとりあえず一休みしようとホテルの部屋に帰った。
もう夕方の4時すぎにはなっていたのではないだろうか。

部屋に戻ると突然の睡魔。時差ぼけとそれまでの疲れがどっと出たのだろう。
2人とも着の身着のまま熟睡してしまい、目覚めるともう夜の11時前w
見事にボストン最後の晩は夕食を食いっぱぐれてしまったのである。
本当はロブスターを食べようと計画していたのに…
それもまた一興。失敗もまた一興。
フルーツとお菓子を食べて3日目は無事終了した。