pagiのモラトリアム続行中

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自称ファッションヴィクティムのpagiの生活

メゾン・ド・ヒミコ

2005-09-28 | cinema
メゾン・ド・ヒミコを見てきました。
犬童一心(ジョゼ虎やタッチの監督)の新作だし、
主演は柴咲コウとオダギリジョーだし、世間的な注目度も高い映画だと思います。
モチーフがゲイのための養老ホームの中の人間模様という特殊なものだったので、
まあどういったものだろうね?という程度の興味で見た感じです。

私が映画の中で気に入ったのは、ゲイのおっさんたち。
ゲイのおっさんに囲まれて、オダギリジョーが一輪の花のようなんだけど、
オダギリジョーくんには若さがあるし、エゴがあるし、ちょっと自信過剰。
それに比べると周りのおじさんたちには、
自分の性癖と社会生活とを秤にかけてホモを取ったという過去があるし、
どうしても自分の老醜と向かい合わなければならない。
彼らにはそういったいろんな荒波超えて、
静かな海の上をプカプカ浮いているような穏やかさがある。
でもその穏やかな海が、「死」と向かい合うことで少し変化を見せる。

うーん、うまく表現できないんですけど。

柴咲コウちゃんは、ゲイをとって家族を捨てた父親を心底憎んでいる女の子。
おそらく最後までその怒りは消えていないんだと思う。
ただ、最後にはかみ合ってなかったファスナーがひとつひとつかみ合う。
彼女は、この映画ではノーメイクらしい。しかし、きれい!
感受性豊かな、おっさんに愛される、大変愛らしい少女の役です。

ストーリーに踏み込まないで映画を語るのは限界があるなあ。
でもとりあえず終わり。



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