pagiのモラトリアム続行中

どこまでもウンコな独りもん生活を送る
自称ファッションヴィクティムのpagiの生活

時は前後する

2005-12-02 | cinema
秋だった。11月までは完全に秋だった。

秋の夜長は芸術を楽しもうってんで、東京フィルメックス行ってきたのでした。
見に行ったのは最終日の23日、有楽町朝日ホールで「サグァ」を。

仕事が楽しくて給料もいっぱいもらっていて
大学院生の彼氏もいて(ちょっと経済的に助けたりしてて)
家族も友達家族っぽくて都会生まれ都会育ちの30くらいの女がいきなり彼氏に振られ、
なぜか猛烈な勢いでアタックしてくるうだつのあがらないサラリーマンと勢いで結婚するも、
なんだか満たされない生活は続き、ついにはある事件が起こる…という話である。

この女性はすごく素直な女性なんだよね。時にはわがままな嫌な女にも見える。
恋愛をしていないとダメみたいなこという女って私基本的にはダメだけど、
この女性は、いわゆるそんなタイプの女ですね。
今まで愛されなかった経験がない、というかね。
でもね、世の中も変われば、人もかわっていくわけです。
彼女の周りのキラキラした世界は映画の中のように秋から冬にかわっていく。
仕事やめて、地方で主婦業やって、耐えられなくなってソウルに戻って、
昔の恋人に再会して、不倫するわけなんだけど、
昔の恋人も変わってしまったのです。
彼女は学問やってる彼が好きだったのに彼は普通のサラリーマンになってしまった。
たぶんものすごく平凡な、つまらない男に見えてしまったんだと思う。
そんなときになぜか頭に浮かぶのは別居中の夫の顔。
ラストシーンでは、
夫は離婚届をぼーっと見つめながら彼女の寝ているベッドに座り込むと、
彼女はごめんねごめんねと言いながら彼に抱きついたまま映画が終わります。
まあ、最後の最後まで我侭女っぷりを貫き通す彼女にはある意味感心しちゃう。
2人は離婚するのかな?それともそのベッドでまた愛し合ったのかな?

実は上映終了後監督と主演女優のティーチインがありました!

肝心のお2人の姿が全く見えないw
韓国の映画関係者を見ていて私が感心するのは、自分の作品について饒舌に語ることです。
私は、「不器用ですから」と言って演技の姿勢についてはぐらかしてしまったり、
「何かを感じていただければ幸いです」といって控えめぶりをアピールしたりする
日本人の物言いにはなんだかつまらなさを感じているのです。
わざと信念がないようなふりを見せるのは単なるかっこつけではないかと。
でも韓国人は違うね。感じたことを、表現したいことを、素直に語る。
そこが日本人とは違うな、面白いなと感じます。
通訳は根本理恵さんでした。彼女こそ昨今の韓流ブームの立役者ですよね。
日本で放映している韓国ドラマで、彼女はほとんどの作品の字幕を担当してます。
通訳も、日本語の質問をほとんど同時通訳で伝えるので、
質問から答えまでのタイムラグがほとんどないし、
韓国語から日本語にするときも、
下手な通訳者にありがちな主述が一致しないような意味不明な日本語でもないのです。
単語の選択が的確というか回りくどい言い回しもないので、聞いていて意味がスッと入る。
これが根本理恵さんの力なんだなあと感じました。


帰りの電車で岡田としお氏見ました。
テレビとか雑誌で見るあのまんまの風体でしたよ。

女は男の未来だ

2005-11-13 | cinema
「女は男の未来だ」見てきました。
この写真が好き。
話としては、大学の先輩後輩関係の男性二人が昔の恋人を訪ねる話です。
しかし、内容はほとんどセックスの話だったりします。
この写真が映画の雰囲気を伝えていますね。
2人のいい年こいた男が昔の彼女の気を引こうと必死な感じが伝わるでしょうか?

この男たち、懲りない男というか、似たもの同士というか、早い話がダメ男。
職業こそ(おそらくアート系)映画監督、大学の美術講師と立派だけれども、
女性関係、ことセックスに関しては大学時代から成長が全く見られない。
知り合いに強姦(彼女はそう言う)されてしまった彼女を
「僕とのセックスが穢れを落とす」という先輩。
先輩の留学を好機として早速彼女と肉体関係を持つ後輩。
久しぶりの再会の後も、
3人一緒に泊まっているにも関わらずそれぞれが彼女とセックスをする。
結局酒飲んでセックスしてる映画なんだけど、ここで不思議なのは女性の立場。
彼女は求められるままに気軽にセックスしてしまうんだけど、
そこに感情があるのかないのかよくわからないまま。
私にはダメな男を手のひらの上でコロコロ転がしているように見えるんだけど、
それを楽しんでいるのか、それとも断るのが面倒なだけなのか。
ダメ男を見放せない心優しい女なら何年も音信不通なんてあり得ないだろうから、
やっぱり彼女はどの男に対してもあの態度なんだと思う。
ムカつく女の部分といい女の部分が絶妙に共存している気がした。
男2人は彼女とよりを戻そうとする流れになると思いきや
そうはいかないことにびっくりした。
先輩は彼女に罵声を浴びせて去ってしまうし、後輩は教え子と安ホテルに行く。
結局なんだったんだ、という唐突なラストといい、
物語は少しも決着が付かないまま終わってしまう。

この映画の面白さを伝えることはとても難しいのです。
だから、敢えて言うんだけど、
映画の半分(?)くらいを占めるセックスシーンを素直に楽しんでもらいたいです。
シチュエーション的にはちっとも美しくはないけれど、すごく官能的。
それからセックスの持つ唯一の弱さかもしれない刹那性を感じますよ。
ホン・サンス監督の作品は
人間関係の絶妙な距離感を描くことに一番の特徴があるような気がします。
韓国映画の激情に退いてしまう人も、楽しめる作品ではないでしょうか。

引きこもり上等??

2005-11-08 | cinema
面白い映画を見られるならOK!

英語完全征服
韓国人って日本人と同じくらい英語が苦手…というのは有名な話。
この映画の主人公は公務員で酒の席のくじ引きで英語教室に通うことになってしまう。
彼女は地味で無難。英会話にも初めは消極的。
でも教室で運命の(?)男性や楽しい仲間と出会い、
英語力の高まりとともに人間としても成長していく…という話。
監督はびっくりしたけど「武者musa」の人なんだね。映像は面白い感じ。
コミカルでテンポがいいし、平凡な女の子がキラキラ輝いていく話は見てて気持ちよい。
相手の男性も靴屋の販売員というのはいいエッセンスになっていたね。
変態じゃなくても、女は男に靴を見立ててもらって
しかも靴を履かせてもらえたら、すぐにその人を好きになってしまうのじゃないかな。
とても楽しい映画。見て損はないでしょう。

サマリア
いや、これは確かに銀熊取りますよ。恐れ入るよねキム・ギドク監督には。
この女の子2人がとにかく魅力的。
端的に言って援助交際をする女子高生とそれを取り巻く大人の話なんだけど、
写真で奥に座って微笑む少女が警察のガサ入れにあっちゃってモーテルから飛び降りるのね。
そんで結果的には死んでしまうわけだけど、死に顔がきれいな笑顔なの。
彼女はインドのバスミルダ(春を売って男を信仰者にさせる)気取りで体売ってるんだけど
手前に座っている友達は彼女が心配で気が気じゃないわけです。
友達が汚れたのではないだろうか、私だけ楽をして申し訳ない、といった感情かな。
でも友達が死んだことで、彼女は友達が稼いだお金を持ってある行動に出ます。
私はこれの前の作品の「春夏秋冬そして春」に不満が残ってたから、
正直なところあまり期待していなかったんだけど、この映画はすごく良かった。
相変わらずこの監督は映画の中で多くを語らないので、想像で物語を補う部分が多いんだけど、
 たぶん彼女は父親の話を聞いて友達とヨーロッパ旅行に行こうと考えた。
 たぶん彼女は友達の罪を引き受けるためにあの行動を取った。
 たぶん父親は娘の女の部分に欲情してあれだけ強硬な手段に出た。
という感じかな。
これも本当に見て欲しい映画なのでストーリーは書かないように努力しました。

雲のむこう約束の場所
これは以前情報番組かなんかで紹介されていて面白いのかな?と思って借りたアニメ。
日本は津軽海峡を境に南北で分断されていて、
3人の少年少女が米軍統治下の青森から
ユニオン統治下にある蝦夷の塔にそれぞれの思いを抱き、
塔を目指して白い飛行機を飛ばそうとする…という話。
まあ、ユニオンという言葉からは左翼っぽいイメージを受け取らざるを得ないし、
北海道というと開拓の歴史を持つ土地だから、
北海道(映画の中では蝦夷)にコミューンぽい幻影を抱いてしまっても仕方ないと思う。
そんでもって青森は三沢基地やらで軍事のイメージがつきまとってるしね。
だからあり得ない話であることは確かだけどあながちウソじゃない、みたいな舞台。
映画の感想を言うと、面白かったから最後まで見たんだろうけど、物足りないというかね。
曲がりなりにも戦争の話題が出てくるんだから、
私はもっと戦略とか騙しあいみたいな人間ドラマを見たいんだよね。
それがあくまでもこの3人の少年少女目線で進んでいくもんだから、話が個人的なんだよね。
「タイタニック」があの大事件を単なる2人のラブストーリーの舞台にしてしまったように、
この映画も戦争はわりとどうでもいいわけ。要は彼女を目覚めさせるための道具。
それでいいのかよ?と思う部分があるわけですよ。
あと、私はあの富沢と岡部という2人のおっちゃんと少女の関係をもっと見たかったね。
ネタ振るだけ振っといて放り投げるのは反則!!

以上。明日はマイブラザーが借りれるといいな。

オラオラ

2005-11-05 | cinema
更新ちょっとご無沙汰。駆け足でいきます。

さっき昼ごはんにりんごを一個食べた。
家族がいればnasi gorengとか作ったりするけど、一人だとどーもね。
朝もコーヒーとベーグルでおかず作らなかったし…。
ま、ジュノエスクのベーグルは旨かったから良かったけどさ。
ちゃんと豆挽いてコーヒーいれたしな。
りんご一個と言えばさ、有名なan apple a day the doctor keeps awayを思い出すけれども、
大概訳は「りんご一個で医者いらず」とつけるもんだと思う。
でも高校時代の愛すべきスキンヘッドイングリッシュティーチャー、
依田先生は「りんごが赤くなれば医者は青くなる」と訳したんだよね。
多分「柿が赤くなれば医者は青くなる」にかけたんだと思うけど、
私はずっとこの訳が一般的なんだと思っていたんだよ。
あのハゲオヤジに騙されたな。依田先生大好きだったけど。

さて本題

デスパレートな妻たちは絶好調。
他にはアンドレアが終了し、チャングムが終了し、茶母が始まったのだ。
こうやって見ていると日本のドラマ不甲斐ない。
時々見る朝ドラはちょっと頑張っている感じだけど。
見ていて気楽だからいい。出ている人たちに全く罪がないのもいいね。
ただ朝ドラって最後無理矢理な大団円にもってく傾向があるから、それはやめてほしい。
月9もそれなりに流し見はしているんだけど、森山ナントカくん苦手。
あとオバカな姉が結果的には大活躍してしまうのもワンパターンでどうだろう?
毎週あれを見せられると食傷気味だ。

デスパレートな妻たち
NHK海外ドラマの新境地である。有閑マダムのお話。金遣い荒かったりエロいことしたり。
これって世界的なSATC現象に挑んだドラマなんだろうけど、
のっけからSATCとの違いにびっくりしたりして。
一応サスペンスタッチで物語は進むし、
お金持ちの話だけど高級ブランドに身を固めたハイソファッションもまだ出てこない。
ただ、お金持ちのマダム生活が垣間見られてちょっと楽しい。
たとえば若妻は家のデッキスペースにマットしいてヨガをしているとか、
良妻賢母は淡色のニットアンサンブルにパールのネックレスをしているとか。
モールに買い物に行くところで、ジザベルのブラがずらーっと並んでいて
ああアメリカだなーとか思ったりした。
今のところ私的に面白いのはブリーさん宅。別居夫婦の進展やいかに?
メアリーアリスの死とその一家の秘密も気になる。
そうそう、上のサイトでデスパレート度チェックしたら、
「ふつうにデスパレート」だった。明日はわが身、だそうだ。骨身にしみるのう。

宮廷女官チャングムの誓い
ラブレター終了。
いやー終わった終わった。チャングム長かったけど全部見た。
終わってしまうとさびしいものだ。ていうか、チェ一族が去ってから本当にさびしかった。
憎まれ役っていうのも、本当に必要なんだよね。
特にチェ尚宮。彼女が途中でチャングムに情けをかける謎解きが最後に隠されてる。
とってつけたような理由づけだ、と言う人もいるだろうけど、
私はあれでよかったと思うのだ。
クミョンもチャングムの好敵手から敵に変貌するところが悲しかった。
一番好きだった回はチョン尚宮が死んでしまう回。
ヨンセンの涙と「チョン尚宮様のお話をもっとお聞かせください」という台詞にはなかされた。
地上波ではスタートしたばかりなので、あまりストーリーには踏み込まないが、
確かに見応えのある、エンタテイメント大作ドラマだと思う。
時間は遅めだが、見る価値はあるだろう。
さてラブレター。もう3回目だからあまり書きはしない。
韓国ドラマのエレメンツがしっかりと織り込まれた物語で、見ているとイラつく部分もある。
母(韓国ドラマ好き)は、主人公ウナの身勝手さに怒り心頭だった。
ただ、私は、ウナの身勝手さは冬ソナのユジンと似ていると考えるのだ。
確かにユジンは楚々とした女性で、優しいがためにサンヒョクを見捨てられない、
という雰囲気で演出されている。
でも悪意を持って見れば、
彼女はチュンサンが好きなくせにサンヒョクを体よくキープ、みたいな女なのだ。
ウナは身勝手さが前面に出ているけど、ユジンは内心が悪女、という。
この理屈をこねると文句タラタラの母親を黙らせることが出来る。
とにかく見た見た。スエさん大好き。脱がしたい感じハァハァ

チェオクの剣
チャングムの後満を持しての韓国ドラマはやはり時代劇の茶母(タモ)。
タモっていう名前はタモリ好きの私にとってはヤバイタイトル。
主演は私がここで何度もきれいだセクシーだといい続けているハ・ジウォンちゃん。
最新作は刑事Duelist。カン・ドンウォン君との共演だし、公開されるか?
ドラマではほとんどノーメイクじゃ??と思ってしまうほど素肌っぽい。
でもさすが韓国女優、美肌。ツルーンとね。
物語はいきなり時代劇版トリックみたいな感じでスピード感あり。
男ばかり出てくるからチャングムとは違って男臭強めのドラマの予感がする。
その中に一輪の花のようにチェオクちゃんが。
上司のユンさんは「妹のように」とか何とか言っていたが、
腕の傷を治療してやるあの姿と目つきは完全にオスだった。
あのまま無理矢理組み敷いてムフフなんていう展開はもちろんないが、
私的にはウェルカムである。身分違いの恋なんて燃えるではないの。
そう、忘れていたがワイヤーアクションもあり。
カメラワークも空撮の多用など、チャングムとの違いに驚かされる。
韓国ドラマの懐の深さだろうか。

長いから映画の話はまた次回に。

東京国際映画祭2

2005-10-31 | cinema
また行ってきました!東京国際映画祭。今日は最終日でした。
お目当ては大好きなソル・ギョングさん…ではなくインドネシア映画。
愛と卵についてという作品。
監督はインドネシアを代表するガリン・ヌグロホ。
貧しい環境で精一杯生きている庶民を誠実に描くことで定評のある監督です。

舞台はジャカルタの小さなkampung(集落)。
丸屋根のないモスクと市場を中心にした、あまり豊かではない集落に住む人々の物語です。
時はidulfitri(断食明けの祝日)で、皆どこかソワソワしています。
イスラム教徒の多いインドネシアにおいてはidulfitriはお正月休みと同じで、
一大帰省シーズンなのです。
でもこの映画の中では、一人一人の事情を覗いてみると、
帰省したくてもできない人たちや、帰省したくない人たちもいて、
都会のゴミためみたいな狭い集落に残って生活を続ける人たちが結構いる。
監督は、そんな人たちに起こる、日常生活の中のささやかな事件を綴ります。

私が一番好きなキャラクターはモスクのおじさん(聖職者)です。
信徒に「お説法が右から左に抜けるよ」と言われても
ニコニコ笑って「そんなものさ」と受け止めたり、
若い女が自殺未遂騒ぎを起こせば説得にかりだされたり、
モスクの天井のはりに巣を作った鳥を可愛がったりする優しいおじさんです。
おじさんは聖職者である自分と、集落のリーダーである自分と、
individualの部分のバランスがすごくいい。
自己や自我の出し入れが自然で、人間として本当に尊敬できる人だと思いました。
それからその出演者中唯一の中華系の若者。
pribumi社会で生活し、「貧乏な中国人」と冗談を言える、心優しい青年です。


インドネシアって、実際にada apa dengan cinta?のような世界がある一方で
この映画のような生活環境も存在しているということを思い出させられた。
別にA2DCの世界が良でこの映画の世界が劣というわけではないし、
両方の世界をないまぜにしたのがインドネシアだし、これでOK。
ほら、説明書きにも「ジャカルタの高層ビル街に囲まれた小さな市場」とあるし。
あとね、下町の人間には人情があって…なんて紋切り型の評価はクソ食らえだけど、
映画のそこここに彼らの人のよさが現れていて微笑ましかった。
私も現地にいたとき、彼らの人のよさに助けられたことを懐かしく思いだした。
ちょっとお節介なくらいに人を心配してくれたり、元気付けてくれたりして。
確かに時々はうっとうしくもあったけど、彼らの打算のない心が嬉しくかった。

主人公の女の子の名前がrindu(愛しく思う気持ち・という意)というんだけど、
映画を見ていたらインドネシアの生活や人がたまらなくrinduになってしまった。
saya rindu pada kehidupan di Yogya... saya ingin kembali ke Yogya...
という気持ちである。どうしよう。ヤバイぞ。

東京国際映画祭1

2005-10-29 | cinema
東京国際映画祭行ってきました。
東京に住んで20年近いのですが、実は初めての映画祭。映画好きなのにね。

今日見てきた作品は親切なクムジャさん
大好きなパクチャヌク監督、チャングムで旬のイヨンエさん、すべてが大注目作。
実は前売りチケットを持っていなかったのだけど、
兄の紹介で招待チケットをもらって当日滑り込むことが出来ました。
本当は監督とヨンエさんの舞台挨拶が決まっていた上映会だったんだけど、
2人とも結局スケジュールの調整がつかなかったということで舞台挨拶は中止に。
ほんとかー??などという猜疑心が湧くが、気づかないフリをしよう。
小泉の靖国は、関係ないよね?ないと思いたいな。

公開まで間があるので、ネタバレにならないように感想。
確かに復讐三部作の総決算的作品だと思う。
前2作とリンクする部分が少なからずあるし、
前2作の復讐とクムジャさんの復讐を比較してみるとすごく面白い。
「親切な」クムジャさんは人のために悪事に手を貸してしまう。
「親切な」クムジャさんは人のために復讐をする。
「親切な」クムジャさんは人のために復讐をさせてあげる。
そういう意味ではクムジャさんは天使そのものなのかもしれない。
とはいえ、彼女の手も顔も、醜い人間の血で汚れてしまった。彼女は罪を犯した。
最後には彼女自身が自分の卑小さに気が付いてしまう。
ラストシーンの雪と真っ白な甘いケーキは、彼女の罪を洗い流したのだろうか?
彼女は死んだのか?それとも真の天使となったのか?

パク監督お得意の残虐描写で、ネチネチとした制裁がたまらない。
憎い男をいたぶり殺す快感。噴出す血の赤に美しさすら覚えたりする。
見ていて不快感を催してしまう性描写も強力。本国ではR18だったらしい。
寓話的なストーリーと時にコミカルな演出、個性豊かな俳優陣。
あっと驚く豪華ゲストたち。(ユ・ジテさんには本当にびっくり!)
2時間手に汗握って見て、終わったときには口の中カラカラ。
とにかく一言で言ってすごい映画。
ただ、痛さでいったら「復讐者に憐みを」の方がずっと上。
クムジャさんはおとぎ話というかひとつの寓話に昇華していて、後味はいい。
きっと前2作の痛みもクムジャさんは呑み込んでしまう力があるのだろう。
これが母の力、なのかも??

韓流ファンもそうでない人も一見の価値のある作品です。
ヨンエさんはチャングムの時より格段にパワーアップしております。
というか、完全に別人です。
チェミンシクさんは、やはり韓国でトップの俳優さんです。
怖いっていうか、やばいっていうか、完全に普通の人間ではない。
子役たちはあんな怖いオッサンにいたぶられてトラウマにならないのだろうか?
一観客の私はそれがとっても心配です。

禁断

2005-10-19 | cinema
またかと言われそうだが、またアンドレアの話。

アンドレアは今週ついに聖職者の道を諦めるのですがどうなる??
みたいな展開になってます。
ウナさんの病気もいよいよ深刻化しているので、
多分来週再来週くらいには終わるのではないのでしょうか。

アンドレア、好きなんだよなあ。法衣モエー
相当にアイドル的ルックスだというのに、彼はどうしてああもダークネスなのか。
やり場のない欲望と信仰心の葛藤。時折見せる人を突き刺すような冷たい眼差し。
アンドレア、YOUいいよ!(ジャニーさん風に)

まあ今週は法衣を脱いだアンドレアだったわけだけれども、今ひとつ物足りない。
できればね、スキャンダルのときみたいにね、肉欲に溺れて欲しいわけですよ。
そんで精神との葛藤がものすごくて自傷、とかね。ウヒャ
私だったら法衣のまんまで教会でウナを襲わせるね。←エロゲーぽい
「神が見てる目の前で汚された…」なんつってね。←ますますエロゲーぽい
映画だったら、可能そうだけどな。ドラマじゃ無理だよねさすがに。

アンドレアくん、これからも頑張ってくれたまえ。ドラマより映画よキミが光るのは。
私はキミの屈折ぶりに注目しながら応援し続けるよ。

ちなみにミンのダンナことチ・ジニさん。
このドラマのウジンがかなり性格が歪んでしまったので、
ミン・ジョンホのときもあなたをまっすぐ見れません。
チャングムを力ずくで物にしようとか考えてるんじゃなかろうかとオッサン心配です。
そしてウナ役のスエさん。不思議な魅力の彼女。きっとエエ体してるはずです。
オッサンウナとアンドレアが裸でまぐわるところ想像して悶絶しそうであります!
新作の公開が控えてます。日本でも公開して欲しい!

「私の結婚遠征記」農村の独身男性がウズベキスタン(!)で嫁探しする話です。
日本の農村も嫁探しで中国行ったりするが、韓国はもっと深刻なんだなあ。
因みに主役のチョン・ジェヨンさんはpagi調べで韓国スター有数の美形なんだが、
農民の役なので垢抜けなさを出すために役作りで太ったらしい。
比較するため。これはガン&トークスの写真。
別人だコリャ。ていうか、この顔ソソリマスナー


小休止


セクションTVに好きな俳優さんが出たのだす。
それは、チョ・ジェヒョンさんかっこいい!もう失禁します私。
しかも気さくなトークだったしィエロぽいことも言ってて大喜びです私。
ああ悪い男思い出すなあ。「ヤクザ風情が何が愛だよ」ってぐっとくるなあ。
そしてソル・ギョングさんニヤニヤするよリアルに。
この人、韓国映画界でも一番くらいにギャランティーが高額なんだってよ。
演技派の超大物といったところなわけですな。
というわけで新作「愛を逃がす」大期待!
ソン・ユナさんと2人で気が済むまで乳繰りあってほしいものですな。
うーん、濡れ場はあるのかね…?
ホテリアではヨン様に力ずくで押さえ込まれキスされてたユナさんだし、
もう2人とも大人なわけだから、それなりの濡れ場は期待せざるを得ない。

長い。終わり。

メゾン・ド・ヒミコ

2005-09-28 | cinema
メゾン・ド・ヒミコを見てきました。
犬童一心(ジョゼ虎やタッチの監督)の新作だし、
主演は柴咲コウとオダギリジョーだし、世間的な注目度も高い映画だと思います。
モチーフがゲイのための養老ホームの中の人間模様という特殊なものだったので、
まあどういったものだろうね?という程度の興味で見た感じです。

私が映画の中で気に入ったのは、ゲイのおっさんたち。
ゲイのおっさんに囲まれて、オダギリジョーが一輪の花のようなんだけど、
オダギリジョーくんには若さがあるし、エゴがあるし、ちょっと自信過剰。
それに比べると周りのおじさんたちには、
自分の性癖と社会生活とを秤にかけてホモを取ったという過去があるし、
どうしても自分の老醜と向かい合わなければならない。
彼らにはそういったいろんな荒波超えて、
静かな海の上をプカプカ浮いているような穏やかさがある。
でもその穏やかな海が、「死」と向かい合うことで少し変化を見せる。

うーん、うまく表現できないんですけど。

柴咲コウちゃんは、ゲイをとって家族を捨てた父親を心底憎んでいる女の子。
おそらく最後までその怒りは消えていないんだと思う。
ただ、最後にはかみ合ってなかったファスナーがひとつひとつかみ合う。
彼女は、この映画ではノーメイクらしい。しかし、きれい!
感受性豊かな、おっさんに愛される、大変愛らしい少女の役です。

ストーリーに踏み込まないで映画を語るのは限界があるなあ。
でもとりあえず終わり。



元気を出して

2005-09-10 | cinema
元気をくれる映画しか見たくない。

本当は抑えた雰囲気の中に激情を表現するような深遠な映画を好む(自分で言うか)私だけど、
今は元気の出る映画以外見たくない。
自分がしていることが間違っていないと背中を押してくれる映画を見たがってる。

というわけで、暗い映画はなんとなく怖くて見られない。
見てしまったらおもてを歩けなくなってしまいそうだから。

見た映画。
ぼくらの落第先生
当初予想以上にシニカルで、笑うに笑えないネタが続くんだけど、
最終的には爽やかな笑顔+ボロボロの号泣。いい映画だったよー。
よく言われている韓国の教育問題が笑いの中にちりばめられています。
都市部と山間部の経済&文化的格差の大きさや、親から教師へのわいろの横行。
日本でも教師に贈り物をする親もいるようだけど、あそこまでではないだろう。
あまりにも露骨だから、なんとなく教職を神聖視してしまう私には刺激が強かった。
この映画の教師も、はじめはいやいや江原道の分校に赴任して、
あまりにもいやなものだからさっさと学校を廃校にしてしまおうと画策するんだけど、
悪意でやった行為も、素直で純真無垢な子どもたちに素直に受け入れられてしまう。
しまいにはやることなすこと子どものための行為になってしまって、完全に子どもたちペース。
映画としてはコメディなんだけど、クライマックスでは私ボロボロ泣いてました。
主演のチャ・スンウォンさんも面白い。江原道の美しい自然にも惹かれました。

キューティーブロンド1,2
いやー、面白かったね。リースウィザースプーンって演技うまいねー感心。
本当に痛快なコメディ!テンポもよくて最高。
カリフォルニアのお金持ちギャルがブロンドを理由に彼氏に振られたことを機に一念発起。
ハーバードのロースクールに合格し、ボストンに乗り込んで難事件を解決、という話。
2は愛犬の母の危機から動物愛護法案を議会に提出するためワシントンに乗り込む。
あり得ないといえばあり得ないんだけど、土台映画なんてあり得ないんだよ(極論)
でもね、金髪で胸が大きくて可愛いんだからあなたは勉強なんてする必要ないよ、
って言われて主人公エルは傷つくんだよね。
肉親すらそういう考えの持ち主であることを知って彼女はとても傷つくの。
信頼していた上司に言い寄られて絶望したり、要旨ゆえに同性から嫌われたり。
普通の人だったら(いや、エルは超金持ちの秀才という普通じゃない人だけど)
傷ついて立ち直れなくなってしまうところを、持ち前のポジティブさで乗り越えていく。
そうしていつの間にか周囲の人全員を味方につけてしまう。
見ていてとても気持ちの良い映画だったよ。元気が出ました。
あと、2ってダメダメになる可能性大じゃない?
このシリーズは確実にスケールアップしてます。感心した。力量だね。
ジミーチュウのパンプスにスパイク打っちゃうエルのパワーにも爆笑だし、
往年のMGM映画の伝統を確実に踏襲していて、歌や踊りも楽しめる。

日本の裸族
ある意味元気を出して…バリアフリームービーだ!
指詰められちゃった人、当たりやで失敗してホーキング博士みたいになっちゃった人、
シャブ中の人、しりの穴拡げて中に麻薬いれてる運び屋、日雇い刑事…
いかがわしい人しか出てきません。それがこの人の作風だからいいんだけど。
ああこういう映画もあるんだ、って思って見ればいい映画(言いすぎか)
いや、すきなのこの映画。前見た赤線よりずっと好き。バカバカしくて。
不満があるとすれば主演の女の子が弱いことかなー。
可愛さ重視で団員増やしちゃだめだって>総代
ああいう小ずるいキュート&クールさだったら小林愛ちゃんの方が良かったのでは?
愛ちゃんそういう邪悪なのうまかったもんなあ。
あとは大人計画のたがめさんもうまい。たがめさんはエロやらせてもうまいし。
とにかく森本のりおさんの演技が良かった。のりおさんのあの声はいいなあ。
面白いこと言ってなくても面白く聞こえるし。
AFって書いてアナルファイターっていうのもなんだか笑えたぞ。
電車の中でアナル連発してるのは、周り想像しちゃって私のほうが恥ずかしいです。

セックスアピール?

2005-09-01 | cinema
CUTという雑誌で、実にくだらない特集が組まれていた。
セクシーな俳優100、という特集だった。
だいいち、100人も集めればセクシーとかいう括りはどうでもよくなるだろうとは思ったが、
それでもあれはないんじゃないか?
まず目を疑ったのはイライジャウッド。ホビットっていうか小人じゃん。

それからジェニファーアニストン。
この人はキャリアの欲だして結局セクシー美女にダンナ取られた。

うーん、結局人気投票じゃんか。
あ、でも納得だったのはポールベタニー。あ、個人的な好みです。


セクシーっていうものがセックスアピールっていうことだとすると、
男ならよくアメリカ映画に出てくるようなマッチョ系男っていうことになるのかな。
speak lark、みたいなピアースブロスナン系とか。

男を前面にだして、体臭と香水が混ざって忘れられない匂いがしそう。
タキシードが似合うってポイント高いよね。
女ならエロだけど強そうな女はどうなのかな。アンジェリーナジョリーとか。

私はすごい彼女好きなんだけどね。男はやりてーとか思うのかな。
実際会ってみると印象変わるのかもしれないけど、ちょっとやりたくないよね。
最近とばしてるスカーレットヨハンソン。
小悪魔ちゃん。ちょっと老けすぎか?とも思うけど
ゴーストワールド以来の化けようったら。

限界。最近の俳優知らないから。

個人的な好みをいえばハ・ジウォンちゃんが好み。

あ、でかい…。
彼女はセクシャルだと思うのですが、これは私の趣味だから。
あとは毎度のことだけどジェームズスペイダー。エロ写真でいけ。

エロいしでかい…。

ラブストーリーに浸れ

2005-08-26 | cinema
近々に見たラブストーリーを2作品。

天国からの手紙

シン・ハギュンさん見たさで借りてるので、内容はこの際どうでも良いのだ。
というか、きれいな映像と物悲しいストーリーがいい映画でした。
でも、結末には納得がいかないよ。
女にも納得がいかないよ!!
ああいう男を翻弄する女はきらいだ。とか言いつつ女優は色気、とか言ってる私…
でも、ハギュンさんの笑顔があまりにも純粋だから、
あの笑顔が曇ってしまう瞬間があまりにも悲しかったのです。
最後は笑顔に戻るから、幸せになるのかな。でも、実際は喪失だもんね。
悲しい映画でした。

あなたにも書ける恋愛小説

ロマンティックコメディというやつだね。私の苦手なジャンル。
でもケイトハドソンが結構好きなので、楽しんでみることができた。
彼女は演技がうまいね、何気なく。
ああいう演技がこのジャンルの御大メグ様とは違うところなんだよね。
あとはやっぱりロブライナーの力量なのかしらね。
しかし、この映画の主人公アレックスが書いている小説は、
実際のところ面白いのかねえ?
日本の小説じゃ、まずあり得ない話のぶっとびようだし、うーん…。
とにかく、恋愛っていーもんだ、っていう映画。
20年代の上流階級ファッションも見もの。

20年代といえば、今衛星放送で名探偵ポワロの最新シリーズやってます。
毎日見てるんだけど、
ヘイスティングスとミスレモンとジャップ警部が出ないポワロは
ものすごーく暗い、怨念渦巻く推理ドラマなんだよね。
美しい映像と、悲しい物語に毎日舌を巻いているけれども…。

アンドレアが気になる

2005-08-24 | cinema
今、アンドレアが気になっている。
アンドレアとは彼だ。

えっ、まさかpagiともあろう人間がこんな爽やか君を??とお思いになろう。
しかし、このアンドレア、なかなかどうしてひねくれものの私を唸らせる存在である。

アンドレアという名前は役名だが、お名前をチョ・ヒョンジェさんと言う。
よーくこの顔を見てみてほしい。心当たりのある人もいるのではなかろうか。
この顔体に韓服を着せてはにかむ姿を思い出せ。
そうなのだ。この人なのだよ。

スキャンダルに出てくる、
乙女に恋心を抱きつつも中年女の色香に惑わされ肉欲の虜になる
という青年を演じている彼なのだ。

私はねー、彼のように生まれながらにどでかい十字架を背負っているような人に滅法弱い。
彼の場合はこのそこはかとない暗さだ。とにかく彼の雰囲気は暗いよ。
彼は今後、心のそこから明るい役回りを演じていかれるのだろうか。
何をやっても肉体と精神の乖離に苦しむ役回りになるのではないか、と
かなり他人事ながら彼の行く末を心配してしまうのだ。
事実ドラマの中でアンドレアは、かなり病んでいる。心を病んでしまっている。

私は正直このドラマを「アンドレア!」「氷姫!」とコバカにして見ていた。
しかし、今週の第10話で完全に負けた。私はアンドレアに打ちのめされたよ。
ここでちょっとあらすじを…
アンドレアは聖職者になるためイタリアへ旅立つのだが、
その直前に思いを寄せる女性へ短い手紙をしたためていた。
しかしその手紙は彼女の手には渡らず、
彼女に恋する男性(アンドレアの親友)が握りつぶしていたのだ…。
ということがアンドレアの知るところとなってしまった場面。
そこで、アンドレアは親友を咎めず、ただ蔑みの表情を見せる。
その冷徹な視線に、私は少し興奮した。
そうか、この人はこういう演技で光る人なのか、と。
スキャンダルの彼も、はっきり言って汚れ役だと思う。
爽やか美青年スター☆でも十分やっていけそうな外見なのに、
この人はなぜ自ら汚れる道を選んでしまうのだろうか。
とは言いながら、私はどんどん堕ちていくところを見てみたいとも思っている。
いい。こういう俳優は、いい。

でもこの人私とタメコちゃんなのよ。
若いうちから苦労するね。そういう星のもとに生まれたのね。

好きは好きだけど…

2005-08-22 | cinema
アメリカ人という人たちはよくわからない。
というのも、人の好みの話だ。

私はジョンキューザックはとても好きなんだけど、彼をかっこいいとは思ってない。
ボサッとした佇まいと頭がよさそう(勘←演技の が鋭そう)なところは好きだけど、
かっこいいか?って思う。

でも、いろいろ映画を見てると彼を評価する言葉は、
「ハンサムでスマート」みたいなものだからびっくりしてしまう。
私的にはボサッとしてウドの大木みたいな奴だよ。(失礼千万)
でもこれは私のほめ言葉だから。

というわけで、アメリカンスウィートハート見ましたよ。
私はジュリアロバーツはあまり好きではないけど、
キャサリンゼタジョーンズは好きなのでかなり楽しめました。
キャサリンゼタジョーンズきれいだよなー。色気、だけ。彼女にあるのは色気。
でも歌も踊りも上手なんだよね。もともとは舞台畑の人だからね。
ジョン氏は相変わらずぼさっとしてて好印象。
体が相変わらずかなりでかかった。


うーん、ジェームズスペイダーすてき
ジョン氏なんかかわいらしいね。ぬいぐるみみたい。
多分この2人には身長差が10センチ以上はあると…

シン・ハギュンさん祭☆

2005-08-16 | cinema
以前も書いたように私はシン・ハギュンさんが好きなのだ。
切れたら何しでかすかわからないナイフみたいなところ、
笑うとものすごーく可愛らしい笑顔。
(左端の緑色の人)

今、MXテレビでナイスガイの再放送をやっているんだけど、凛々しい刑事姿にドッキドキ。
主役はハギュンさんなのに
MX的にはチョ・ハンソンさんを推してるのがなんとも解せないんだけど、ま、いっか。
見れるからいっか。

というわけで、「復讐者に憐みを」を見ました。この写真の映画です。
パク・チャヌク監督の復讐3部作の第1作です。
(セクションTVで3部作って言ってたんだもん)
ソン・ガンホさん、シン・ハギュンさん、ペ・ドゥナちゃんのビッグキャストで。

前半独特のテンポで入るので、なかなか空気に馴染めませんでした。
ちょっと映像の感覚も異様で、ちょっと大袈裟かなと思うところもあったし、
わざとおどろおどろしさを強調してる気がして、
ミニシアター臭が強いのもちょっと抵抗があった。
ハギュンさんが聴覚障害者の役回りで手話を使うのだけど、
字幕がないので彼の言葉は他の人の言葉から推測するしか方法がないのも独特。
彼は真面目で正直な青年だというのはわかるけど、
実際のところ何を話していたのか、わからないままです。
病気のお姉さんを溺愛していて、
お姉さんのためを思って行動していった結果、どんどん不幸に堕ちていきます。
私はお姉さんの体を拭いてあげているシーン、大変ドキドキしてみてました。
オイオイ、こっからエロいことになるなよ、と。
まあ、エロいことにはならないのだけど、あれはラブシーンだよなあ?

ドゥナちゃんはとっても可愛くて、かなり変な子で、体当たりです。
ハギュンさんが最悪の不幸に直面した後、
ドゥナちゃんとセックスするシーンはオオッという感じでした。
脱いでるし。小さいながらも美乳でした彼女。しっかりと見ちゃった。
あのシーン、必要ないのでは?という評価もネット上で見かけたけど、
私はあのくらい時間を割いて正解だったと思うのです。
たとえば太陽がいっぱいでアランドロンがモーリスロネを殺した後
食べ物を貪り食うシーンがあるでしょう?
興奮とか喉の渇きとかを満たすためにはけ口にする、という感じがしたけどな。
まあ、結構なボリュームでこのシーンは描かれてますよ。
ああ、ハギュンさんの激しいベッドシーン…えっち

ガンホさんの平凡な中年男性から復讐に燃える男になる変化が素晴らしいです。
しかも、復讐の仕方がこの人いやらしい!
「なぶり殺し」という言葉がぴったりなんですわ。
激しい拷問でドゥナたん失禁するし、
ハギュンさん体の某部分パックリ割れたまま川に入れられるしでもう最悪。
すっごい痛そう。
でも、一番の不幸は、彼はもともと残酷な人でもなんでもない、ということ。
本当に普通の人だったのに娘を失ったことで人が変わってしまった、という。
復讐を遂げた後、なんとも言えない顔をするところもよかった。
だって、復讐したってどうなるもんでもないことは、彼自身わかってたはずだし。

総評としては、執拗かつ過剰な暴力シーン、
じわじわと痛い身体表現、噴出す血のエネルギーと美しさ。
アカルクナイミライが見えている人間の悲哀というもの。
うーん、すごい映画だ。これが韓国映画の強さだね。

ハギュンさんの出演映画は今韓国で大ヒット中だそうなので、
日本でもぜひ公開していただきたいものです。



ぎゃー

2005-08-02 | cinema
編集途中で消えてしまったよ…立ち直れない
いくぞいくぞオラオラ。

今日はこのブログの真骨頂、ジミーくんへの愛を切に訴えます!

ニューヨークの亡霊
この映画は期待よりもずーっと楽しめたよ。ストーリーはよくある感じなの。
NYの豪邸がなぜか格安になっていて、購入するも、そこには幽霊が…みたいな。
でも楽しめてしまったのはマイケルケインとマギースミスの御大幽霊コンビの力かな。
とにかくこの2人が軽妙洒脱で面白い。
ジミーくんの恋路を支えてあげたり逆に足を引っ張ったりで騒動になる。
さてジミー氏は、3代続く純文学系出版社の若社長です。
プレイボーイで彼女に愛想をつかされそうになる情けない男ですが、
文学好きでロマンチックなくどき文句が大得意。これが本当にぐっとくるのです!
彼はどちらかというとクールでミステリアスな役どころが多いんだけど、
この映画では情けなさ全開で、でも憎めないいい奴です(これ本当にめずらしいのよ!)
映画としては不遇の映画だったらしい。ビッグキャストなのに劇場公開されなかったとか。
でも、ニューヨークのクリスマスから新年の華やいだ雰囲気も併せて、かなり楽しめた!

マネキン
80年代っていい時代やね。この映画はまず21世紀には作られまい。
彫刻家を志す変な青年が、仕事で作ったマネキンに恋をする話。
(この時点で軽く絶句)
そのマネキンは彼の前にいるときだけ、動き出すという…
(完全に言葉を失う)
いやはや、完全な御伽噺ですな。音楽はいいよ、すごく。ヒットしたらしいし。
そういえば、マネキン役の女優さんはsex & the cityに出ているんだって。
変わらないスタイルを維持していると感心している人がネット上に複数いました。
アンドリュー君はちょっと内向的な青年の役が多いね。かっこいいのにね。
そして、懸案のジミー氏ですが、これがすごい。

ナハハ…この撫で付けた髪、どーするんだ。
この前のセックスと…の悩ましい画像と比較してみてくださいよ!
例によってヤな奴の役です。でも笑えます。ある意味すげーよ。

レスザンゼロ
うわあ青春スター総出演だ!そしてまたアンドリュー君との共演。
これは見ていて腹が立ちました。
何の不自由もない金持ちのボンどもが、勝手に腐って薬とかやってるの。
女も、私は違うとか言ってからに、薬漬けで2人の男の間をウロウロと。
そしてヤク中になって廃人になってしまう青年の話。
なんか、その破滅的な生き方が当時は話題を呼んだのだそうです。
借金を重ねて、
その代償を体で払わされることになったロバート君、本当に可愛そうでした。
ジミー氏はロバートくんを蛇の道に引きずりこむ薬の売人役です。(ひどい!)
でも、冷徹で非情で、それが最高に良いのですよ。サディスティックでステキ
こいつも金持ちのボンなんだけど、何で好き好んで売人なんかやってるんだか。
屋外のジャクージに浸かっているところのジミー氏が最高にかっこいいです。

ザウォッチャー
さて、ミスキャスティングと評判のザウォッチャーです。
確かにキアヌくんは悪人には見えないのだなー。凄みにかけるから。
それに引き換えジミー氏はかなり死相が出てまして、かなりの凄みです。
いっそこのキャスティングを逆にしてみれば良かったのではないかと思うのだけど、
キアヌ君に病弱かつ精神薄弱な男はやっぱり似合わないので無理。
ジミー氏がよく走ります。あんた死ぬよ。家で発作起こしてる男がさ。
キアヌ君がもっとエロ変態みたいなのだと、映画に面白みが増すんだけどね。
あくまでもジミー氏の挑発のために女を殺してるとかいう設定なので、
いっそホモか?とも思ったりもしたけれど、そーでもなさそーだしなー。
キアヌ君、残念だけど、あんたは暴走中のバスに乗ってなさい!

トゥルーカラーズ
このジャケ写がいいのです。傾いてるけど。
ジミー氏とジョン氏の共演です。悪いわけがないよっ!
監督もハーバートロスなので、丁寧ないいつくりになってます。
2人は大学時代以来の親友でしたが、互いに別の夢を追っていきます。
ジミー氏は世の中の悪をただすべく、法曹界へ。
ジョン氏は野心の塊となって政治家への道を歩み始めます。
ジョン氏は自らの野心のためには、
親友の彼女を奪ったり、立場を利用したりすることもいとみません。
親友に裏切られていくジミー氏は見るに耐えないほどです。悲しすぎて。
でも、そううまくはいかないのが世の中です。
強引な方法でつぎを当てても、ほころびていくのが道理っていうものなのです。
そしてラストに雪崩れ込む、という展開。
この映画を見ていると、常に主導権はジョン氏にあるように見えるのですが、
案外そうでもないのかも、というのが今の私の感想です。
物語の重要な局面では、
ジミー氏がサディスティックにすら見えるほどジョン氏を痛めつけ、従えます。
それでもニッコリ笑ってそれを受け入れるジョン氏。
これって、どっかで見たことあるような気がすると思っていたら、太陽がいっぱいですよ。
モーリスロネのひどい仕打ちを甘んじて受け入れるアランドロンですよ!
太陽がいっぱいについて「一級のホモ映画」と言ったのは淀川長冶ですが、
思わず私もこの映画の2人についてその関係を想像してしまいました。
もちろん2人はstraightとして描かれていますが、あの精神的な結びつきは!
とにかく、緊張感と青春時代のエネルギーとやるせなさに満ちたいい映画ですよ。

2days in the valley
これも結構面白いのです。犬好きは見ていい作品ですよ。かわいいワンちゃん出てきます。
ジミー氏の変態でちょっと変な殺し屋ぶりが面白いです。
かのシャーリーズセロンのおっぱいを氷でいたぶるという…ギャー。
しかもガリッと歯で氷を砕いて、
口に氷を咥えたまま鋭い切っ先を使っていたぶるという…ギャー。
もう、エロすぎ。
シャーリーズセロンたんは美乳ですよ。
ジミー氏は股開いてるセロンたんの膝とかにキスして、焦らしたりもするんだけど、
膝にキスされてるだけでのけぞるセロンたん。
どんだけのキスなんだよ!!
とぼけた暴力映画として楽しめる映画でした。バカっぽいので笑えるよ。