<あなたへの手紙…!>

加齢と比例し記憶は薄れ身体能力は欠ける日々
模索しながら、頑張って登る八十路坂その生活を備忘録を
ここに綴ります!

自分史・・・!⑧盲導犬

2008年02月05日 | 短歌
         
                    蝋梅 

     【冬山の裾野に開く蝋梅は朝の陽に透け臈たけて見ゆ】

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自分史・・・!⑧盲導犬

 ある日、上司のKっちゃんと事務所でふたりになった・・・
      「ねぇ!ねぇ!ね、オレのカミさん
         目が見えないんだぁ~」「知ってたぁ」と事も無げに言う。

薄々聞いてはいたが・・・!
    咄嗟のことで私は返答に困った・・・!
   「・・・・・」「ウン 少し・・・」

  「君のことを話すと、私も会いたいって言うんだ・・・!」
  「いつか遊びにこない・・・」
  「・・・・・」何って返事していいか解らない・・・!

視覚障害者について・・・知識がない 多分、お会いしても、うわべだけの
 慰めしか言えなくて 彼女を傷つけてしまいそうで・・・怖い!
  それを話すと、次の日、2本のビデオテープ渡された。
   それには、彼女の失明していく 過程 そして 白杖に挑戦し上手くいかず
    悲嘆にくれる彼女   気を取り直し、今度は
 盲導犬に挑戦する盲導犬学校での訓練の日々等が映っていた・・・! 

    『目の不自由な人は盲導犬と歩く為の共同訓練を泊り込みで犬の
     世話をしながら盲導犬と安全に歩く指導をうけ卒業試験があります』

   【悲しみを乗り越え生きる盲目の女の姿手を添えがたし】

ピザパーティーを しようということで、私は若い同室のふたりと共に、
揃って出かけた。レンガ創りの一階にKっちゃんの マンションはあった。
    迎えてくれたのは、盲導犬に奥様・・・
     開眼なので、視覚障害者とは感じない。。。。
     薄紫に前髪を染めニットのスーツの似合うとってもステキな方・・・
     ピザが配達され届くと、男性三人でテーブルセッチング・・・

               
わたしと奥様は 別な部屋で談笑・・・
 挨拶のあと、私の顔、身体に触れさせて・・・と彼女は言った。  
  あら!髪はセミロングなのね?ねぇ顔は 面長? 中肉中背 でしょ    う・・・!
   と、わたしの身体にタッチしながら、私のイメージを彼女はインプットしていく・・・
    私は庭に咲いていた、水仙の花を切ってもっていった 
  っても喜んで,手伝おうとする私に、大丈夫と慣れた手つきで花瓶に挿した!

その間 盲導犬のリリーは 決まった敷物のペースから一歩も動かない。
傍で美味しそうなピザの匂いにも 盲導犬<ラブラドルレトリバー>は
平然としている・・・!
               

利口だ凄い いっぺんにリリーのファンになった。
   盲導犬は ハーネスをつけると仕事と理解するので、
    その時は一切声をかけたり触らないで下さいね・・・
     私の命令に戸惑うから・・・。と教えられた。

 こうしてKっちゃんの 視覚障害者の奥様(I子さん)と 盲導犬(リリー)と
 不思議な友情が深まっていく・・・! 


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