<あなたへの手紙…!>

加齢と比例し記憶は薄れ身体能力は欠ける日々
模索しながら、頑張って登る八十路坂その生活を備忘録を
ここに綴ります!

自分史・・・!⑨盲人の彼女と

2008年02月09日 | 短歌
        
                   紅椿
      【足止めの人無き堂の紅椿吾をいざなふ二十の春へ】

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    こうしてKっちゃんの 視覚障害者奥さん(I子さん)と 
    盲導犬(リリー)と 不思議な友情が深まっていく・・・

I子さんは、私と同じ歳・・・タイプライターを打ってよく手紙をくれた。
その返信に私は電話  を使った。Yッちゃんは、同室だと 今日の土曜日は
出勤だと分かる。そんな日は彼女の家を訪問した。
マンションのYッちゃんの駐車場が  空いているからだ・・・
彼女はコーヒーを入れる時、手洗いバッチリヨ  ・・・と言うと
コーヒーカップに人差し指を少し曲げて入れる・・・指先の熱湯の感じかたで、
カップのコーヒー  が適量となる所で注ぐのを止める。
   そのような調子にして上手に家事も出来る。   


 【コーナーで“goサイン”出し女<ヒト>進むハーネスつなぐ信頼確か】


彼女はイヤリングが  好きで二人で買い物したり、
似合う口紅  を選んだり・・・ 喫茶店でお茶をしたり・・・・・ 

私の片方の二の腕を彼女は持ち、止まる時は私の腕を後ろへ引き、進む時は
前へ持っていく、段差には私の腕を上げ下げ、左右の引きぐあいで曲がる角度を
知らせる・・・そんな決まりがあり、手を携えて、歩くのである。


  【梅の香は盲たる君を包み居り春の兆しに添える手温<ぬく>し】 


例の事務所の二人と、Kちゃん夫妻に私 4人でを那須へ一泊の旅に
出た、 オルゴール館で時を過ごしたり、御洒落なレストハウスで食事をしたり
テニスをしたり・・・
もちろんリリーも一緒、思いっきり那須の高原を走り回る利口なリリー・・・!
私も愛犬を飼いたい・・・!飼おうとこの時 決心し、ポメラニアンを飼ったのである。

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ある日、例の  読書会(旅行会)に小学校の先生がいる。
小学3年生の担任で、盲導犬が教科書に出てくる。貴方の友人に盲導犬を
見せて頂けないかしら・・・?
という電話 が来た。I子さんへ話すと
   その趣旨が今ひとつ解らない・・・?
     私は直接先生と彼女を引き合わせた。
すると、盲導犬協会の許可も出たので,小学校で  講演することになった。
当日午後私は会社を、早退してI 子さんの家に・・・
リリーは  バーバリのチェックの服に身を包み私の迎えを待っていた。

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