南西諸島貝殻学入門
-025
珊瑚白砂と沖に霞む離島
フィリッピンを先日史上最大規模の台風30号が、各地に大災害をもたらしてしまいました。死者数は10.000人を超えるかも知れぬということ。もし間違って南西諸島を襲ったらと思うと、身震いが出てきます。
被災者のご冥福を祈ります
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↑ ヒメニッコウガイ・Tellinella staurella
とある日、自宅の裏の浜辺を2~3分歩いたら、上の写真のような貝殻を拾いました。その中に久しぶりに<ヒメニッコウガイ>を拾いました。下の写真右の貝です。左は隣の海岸で以前拾ったものです。どういう訳かこの付近でしか拾えません。
きれいな清楚な色合いの二枚貝です。運良く右左揃っておりました。二枚貝は片側のみ が多いのですが、運が良かったらしい。
↓ ヒメニッコウガイ 55mm
↑↓
ニッコウガイ 60mm
Tellinella virgata
ヒノデガイ
Tellinella crucigera
<ツメタガイ>に殺された貝達。同じような位置を穿たれて居ります。
<ムカシタモト>、<マガキガイ>、<ネジマキガイ>
どうという貝ではありませんが、そこら中に転がっております。強い風が吹くと珍しい貝を見つける事ができます。冬はそのチャンスなのです。北風が貝殻を運んで来てくれます。これからが楽しみ!
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ちょっと一服
「話の喫茶店」
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その-01
この貝は何でしょうか?
やっと分かりました!
↓
ミヒカリカタベ
Angaria delphinus
サザエ科の貝に属し、南西方面には各種類生存しています。
それでは、「HP・西表島貝殻館」から掲載してみましょう。
リュウキュウヒメカタペ リュウキュウカタペ
琉球姫片部 琉球片部
Liotina peronii Angaria delphinus
ヒラマキカタベガイ(加計呂麻島)・55mm
Angaria nodosa
この貝の殻の棘はもともとないかもしれません。
* ここで気が付いたことですが、どの置き方が正しいのか?置き方によって右巻き、左巻きになりますが、・・・・・<左巻き>が正しいでしょうか?それとも<琉球片部>は右巻き、その他は左巻きかも。
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その-02
これは何でしょうか?
お分かりいただけましたか
<ベニソデ>のお顔の部分でした。
詰り、貝は矢印の方向へ移動します。触覚が2本と水管が真ん中に一本。
人間の常識だと、逆方向に進むと考えます。他の動物はどうでしょうか。
貝の世界と人間の世界では、物理学が逆なのでしょうか。
→
貝殻を見ていただけでは気が付かないことも?
出来るだけ水槽で飼ってみる事ですね。意外なことが分かります。草食か肉食かも。
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その-03
これは何でしょうか?何をしてるの?
半年以上も前に 珊瑚礁の浅瀬の中の砂浜で、捕獲してきた貝です。殻に厚い外套膜が覆っておりますの同定がなかなか出来ませんが、下のいずれか?
アンポンクロザメ クロフモドキ
殻の下から軟体の足のようなものが、砂に深く入り込んでおります。何をしているのでしょう。水管は殻の先端から細長い筒が出ております。初めて見つけました。
これも、実際水槽で飼ってみないと、気が付かないと思います。 この貝は良く水槽の中を動きまわります。70~80mm位有りましょうか。
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ソデガイ-02
スイショウ貝超科・ソデガイ科(ソデボラ科)
Strombidae
ソデガイ科(ソデボラ科)の貝の仲間は、大きなサイズのものとしては<スイジガイ>、<サソリガイ>、<クモガイ>、<ゴホウラ>、<アツソデ>が有りますが、今回ご紹介した<ムカシタモト>、<オハグロガイ>のような小さなサイズの貝もあります。
「オハグロガイ」(お歯黒貝)・Canarium urceus
加計呂麻島採取 西表島
下の写真は<オハグロガイ>をいろいろ写した写真(HPから掲載)ですが、加計呂麻島で採取したオハグロガイもさまざまな形態が見られます。
オハグロガイ・HPから
いやはや面食らってしまいました。まだまだ研究が必要みたい
「フトスジムカシタモト」(太筋昔袂)・Canarium labiatus
加計呂麻島採取 西表島
「ムカシタモト」・(昔袂)・ 「ヤサガタムカシタモト」(優形昔袂)・
Canarium mutabillis Canarium microurceus
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