komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

「花岡ちゃんの夏休み」清原なつの

2016年05月03日 | イラストなどなど

 大島弓子さんに引き続き、いきますよー。     

 

     

 

 「花岡ちゃんの夏休み」。単行本の表紙は地味ですが。
 でもこれが、清原なつのさんを世に(というか「りぼん」の読者に)知らしめた出世作ではないかと、勝手に思っています。
 

 主役の花岡ちゃんは、おかっぱにメガネの女子大生。
 女の子らしさのかけらもなく、興味もなく、もちろん恋愛のれの字もなく、頭にあるのは常に哲学的な命題だけ。
 当時のりぼんにあるまじき(?)型破りなキャラにもかかわらず、絵柄がとっても親しみやすくて、みごとに読者のハートをつかみました。
 って、私のハートですけどね(笑)。

 「りぼん」を愛読しているわりに、恋愛には実はまったく興味がなかったヘンな女子中学生の私。
 花岡ちゃんにはシンパシーを覚えたなあ。
 相手役の天才大学生が、また妙なキャラでね~。ラブコメだから当然恋愛するわけだけど、それだけではない何かを感じました。


  実際、それだけでなかったのは、その後の作品を見れば一目瞭然。
 SFあり時代物ありですが、いちばん多いのはやっぱり、思春期の少女の微妙な心理をすくいとった短編群。
 「群青の日々」を読んだとき、この作家さんはひとつの到達点に達したんじゃないかと、これまた勝手に感動しました。


 なつのさん、最近「千利休」のマンガを描いて、新聞の広告欄でしょっちゅう目にとまります。
 題材が題材だけに切ない話にちがいないから、残念ながら読む予定はないんですけど、いまも描き続けてるのはうれしいですね!

 

              つづきます
 
 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい・・ (小豆ママ)
2016-05-03 18:18:50
ご無沙汰してしまいました・・
小豆ママです。
なつのさん、懐かしい・・
私も何作品か文庫ですが、所持しています。
真珠とりが大好きです。
他の記事も拝見したいのですが、
お夕飯を作らねばならず、
無念・・。
また、遊びに来ます。
ごめんなさい・・。
返信する
小豆ママさんへ (koma)
2016-05-03 20:35:17
真珠とり、いいですよね。
でもいまふと、なんで「真珠とり」っていうタイトルだっけ?という疑問が。
作中に何か書いてあったっけ・・・。

忙しい時間にコメントくださったなんて嬉しいです。
どうもありがとうございました!
返信する

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