「1年男子苦手」な話、まさかのシリーズ化!
・・・って、それこそまさかですよ。これで打ち止めにしたいです~。
作文、持久走、図工が苦手な1年生の夏坊。
2学期の後半あたりから、宿題までも苦手になってしまいました。
なかでも漢字ノートがとくに。
帰宅してから、ノートをひらいてやり始めるまでの長いこと。
何度も何度も母にせかされ、ようやくえんぴつを手にとって、やりおえるまでのこれまた長いこと。
なぜ長いかの理由はかんたん。ずばり、字を書くのが遅いんです。
ていねいに書きすぎるんですよね。
ゆっくりゆっくり、はみ出したりくずれたりしないように、書いている。
字が乱暴な子は、ノートに先生のふせんがいっぱいつくらしく、それはそれで頭痛のタネだと思いますが、うちは真逆で・・・。
手をつけたら最後、遊ぶ時間がなくなってしまうことが本人もわかっているから、なおさら、やり始めるのを嫌がる、おわるのが遅れるという悪循環。
先日、「節分でやっつけたい自分の中の鬼」をプリントに書く、という宿題がありまして。
「早くできないおに」にしたら?という母のアドバイスにうなずいた夏坊は、そのとおりに書いていきました。
どうやら、学校で鬼退治してくれるみたい。タイムリーでありがたい企画です。
そして、節分当日。
例によって、いっこうにおわらない漢字ノートにイライラMAXの母は、どなりたい衝動をなんとかこらえつつ、ふと思い出したのでした。
「そうだ、夏坊! 今日は学校で、早くできないおにを退治したんだよね?」
夏坊の答え。
「・・・別のにかえちゃった・・・」
なんですと!?
「なんて書いたの?」
「・・・給食、食べられないおに・・・」
まあ、なんてけなげなことを・・・(親バカ反応)。
偏食が激しくて、なかなか給食を食べられない夏坊。でも、どのおかずにも一口はトライして、日々がんばっているようです。
もっと食べられるようになりたいんだね。その志はえらいぞ。
さっきどなってしまわなくて、よかったなあ。
で、ほめてあげたり、雑談したりして気がまぎれたのを確認してから、母は夕食を作りにキッチンへ。
もう、大丈夫。ひとりでも漢字に向かってくれるでしょう。
・・・と思ったところがどっこい。
しばらくして様子を見に行くと・・・。
なんと、一行も進まず、暗~くうつむいているではありませんか。
「なんでやんないのよ!」とどなりたいのを再びぐっとこらえつつ、なるべくやさしく、
「な、なんでやんないの・・・?」(声がひきつる)
夏坊の答え。
「かえなきゃよかった・・・」
「ほ、ほんとだね。ふたつ書いちゃいけなかったの?」
「4つくらい書いてた子もいる・・・」
「・・・・・・」
「消さなきゃよかった。早くやらないおにを、退治できない・・・」
まずい、泣き始めた。
夏坊の小さな心は、後悔でいっぱい・・・。
去年までは節分用のお豆を幼稚園がくばってくれたんだけど、今年は用意してないし。
「あっ、おうちにもミックスナッツあるよ! これで豆まきして、鬼さん退治するのはだめ?」
「・・・・・・(だめじゃ)」
だめですか、やっぱりカシューナッツでは。
それにしても・・・。
振り上げたこぶしのやり場がないとはこのことだ。
子どもって、ホント面白い生き物ですよね・・・ははは・・・。
この騒動、チュチュ(おばあちゃま)が、偶然お豆を買って帰ってきたおかげで、一件落着となりました。
夏坊はお豆を食べて、おなかの中の鬼を無事退治。めでたしめでたし。
学校では、給食でいわしを食べて鬼退治したそうな。豆まきじゃそうじが大変だもんね。
ちなみに、夏坊の名誉のためにつけたしておきますと。
夏坊、漢字はすごく知ってるんですよ。
お豆の袋を見れば、「いでんしくみかえでないだいず」とか、こっちが驚くくらいスラスラ読めるんです。
幼稚園では、物知りなので「はかせ」とか呼ばれていました。
ですので、あとは、字を書くスピードをもうちょっとだけあげていただければ・・・。
「正」の字ひとつを書くのに、何秒もかけないでいただければと思うのですが・・・。
いかがでしょうか、はかせ。
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