北海道大学の藤田恭之教授(分子腫瘍学)らの研究グループが、肥満が発がんを促進する仕組みの一部を解明した。
肥満による慢性的な炎症などで、がんを誘発する変異細胞(初期がん細胞)の排出が抑制されることを突き止めた。米国のインターネット誌「Cell Reports」に発表した。
藤田教授らは2016年から、正常なマウスと、体重が1・5倍の肥満マウスを使い、がんを誘発する初期がん細胞が体外に排出される様子を調べた。藤田教授によると、初期がん細胞は、正常なマウスでは体外に積極的に排出されたが、肥満マウスでは膵臓すいぞうと小腸で排出が抑制され、組織内に残ってしまった。特に膵臓では、残った初期がん細胞が1か月後に増殖し、腫瘍の塊を形成したという。
肥満が発がんを促進する原因の一端を解明~がん予防的治療薬の開発に期待~(遺伝子病制御研究所 教授 藤田恭之)(PDF)
https://www.hokudai.ac.jp/introduction/2018/04/pdf-296.html
肥満症の原因と症状
https://around50.jp/%E8%82%A5%E6%BA%80%E7%97%87/4/
がんの発生要因(国立がん研究センターがん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/factor.html
肥満と癌(日本癌学会)
https://www.jca.gr.jp/public/seminar/024/001_hara.html
糖尿病と肥満が80万人のがんの原因に 肥満が原因のがんは54万例(日本生活習慣病予防協会)
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2017/009501.php