Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

進撃の巨人 第59話「外道の魂」 1

2014-07-11 00:08:15 | 進撃の巨人

ワールドサッカーも残り2試合。
決勝と3位決定戦のみ。
優勝はやっぱりドイツかな? まだ解らんけど総合的に見たらねぇ。
でも、南米大会だしメッシ好きだしアルゼンチンに優勝して欲しい。
対オランダ戦は素晴らしい試合だった。
余りに本戦が凄くて凄くて、ワールドサッカー終わったらつまんないわー。
世界は遥かに遠いです。
日本はまだぜーんぜんダメですが、それでも以前は予選に選ばれるのすらムリだったんだから、しぶとく強く諦めない事だ。
とりあえず、予選通過は確実に出来るチームになろうね。

進撃の巨人 第59話「外道の魂」 1

前号のリヴァイの激闘の後始末から。
この世界でも新聞やマスコミはいるので、ドーク師団長に取材。
周辺は野次馬で一杯。死体もカバーはかかってるが、血痕とかまだ生々しい現場。
マスコミなんか後で話すからとつまみ出せばいいのに、応じてるのは何でだろ。
応じないと、無い事無い事書かれて面倒臭いからかな。

新聞記者はデブの初老の男とのっぽの黒髪の若い眼鏡。
ハンチング帽とベストの定番の姿。

「酒場の客の話によると、その長身の男は自らを『憲兵様』と名乗ったようです。
 そこから、この街全体に噂は広がり、憲兵団が街中で調査兵団と争ったことが
 明るみになっています。

 話は明日にでも壁全土に知れ渡るでしょうが…ドーク師団長、ご安心を。
 我が社の記事の方がそれより早い」

話さないと、好きなように捏造して書くからね、ちゃっちゃと喋れやと脅す親父(笑)
マスコミ、コワイ((((;゜Д゜))))

しかし、まだ死体を片付け中だってのに、噂の広がる速さ超凄ぇぇぇ(^▽^;)
にこ生中なのか(笑)
このコマにみんなのコメントがバリバリ流れてるのか。
まぁ、娯楽のない世界だし、大量殺人事件となれば皆熱狂しちゃうよな。
二つの街を股にかけて、あんだけ大人数で立体機動をやりまくれば、
どんな素人さんでも記者と同じ感想を抱くだろー。
つーか、リヴァイを誘き寄せる為とはいえ、何であんな派手な事やったのか謎。
今まで必死に暗殺やってた中央憲兵の努力台無し。

王家や中央憲兵が躍起になって情報を統制し、暗殺してまで秘密を守ろうとしても
実はダダ漏れじゃないだろうか。
秘密を知らないのは、調査兵団や軍隊だけだったらどーしよ(笑)

マジでドークさん、この逮捕劇について事前通知ないわ、事後承諾も説明もないわで、
片付けだけやらされて、こっちが聞きたいわ、泣きたいわ状態。
踊る大捜査線の湾岸署の立場とあんま変わんない。支店はツライよね。

家族がいるから我慢してるけど、腹の中はエルヴィンみたいに好き勝手やりたいぜ、チクショーなんだろ。
今は記者の話を聞くのがお仕事。

「公式発表としては…憲兵団が秘密裏に開発した新型立体起動装置を用いて、
 現在手配中の残存調査兵団と交戦。
 人類最強とされるリヴァイ兵士長を取り逃がし両員が多数死傷する事態に…」
「ダメだ。まだ待ってくれ」

ドークは言葉を遮る。

「我々もまだ何が起きたのか把握できていない」

若い記者は判り切った事実を伏せるドークに、先を察する。

「…つまり、中央憲兵がやったということですか?」
「おい…」

困惑するドーク。中年記者が禁忌に触れたのに気付いて咎めるが若手の興奮は収まらない。

「通常の憲兵団とは組織継投がまるごと違うという話は本当だったんですね!」
「おい! ビュレ!」

夢中でメモを取る若者から、老記者はメモ帳を取り上げる。

「すいません、ドークさん。
 中央憲兵に関わることは一切記述しませんので」
「助かるよ、ロイ」
「こいつはまだ新人でしてね。
 この壁の理(ことわり)をわかっとらんのですよ」

老記者は若者の胸を強く叩いて窘めながら言う。
ドークは苦々しげに顔を逸らした。

「新型立体起動装置の話もなしだ。
 連中があんなもん作ってやがったとはな」

民間や兵団の技術の発展を阻害しながら、自分達だけは密かに新型の兵器を開発する。
しかもそれにまつわる事は全て極秘事項だ。
言えない、で済まさなければならない。
自分達は好き勝手に秘密兵器を晒しながら、こっちは見なかった事にしなければならない。

しかし、あれほど大勢に見られていながら、一般の憲兵は知らぬ存ぜぬを通せば、
民衆に呆れられ、より噂を広げるだけだろう。
不様な話だ。
それでも、噂が収まるまでは黙っていなければならない。
壁の中の一応の平穏はそうやって保たれてきた。
暗黙の了解だ。知ってても知らないフリをしてれば生きられる。
それが間違っていたとしても。

「中央憲兵(ヤツら)の報告を受けるまで待ってくれ」

片手を上げて去りながら、ドークは考える。

(新型立体起動…。
 散弾なんぞ巨人には無力だろうが、人を殺すならそれだ。
 …まさに調査兵団を殺すためだけにある兵器。
 そして憲兵団(われわれ)にもその存在が隠されていたということは…。

 我々はあの銃口が向けられる対象外…ではないということか…)

逆らえば、殺される。
知らないフリが出来なくなったら、知り過ぎたら銃口が向けられる。

今は。

だが、知らないフリをしてても、銃を向けてくる日が来るのではないのか?
全ては王家と中央憲兵の都合で、壁の中の人類は生かされている。
それが崩れる日が来たら。

エルヴィンは王家そのものを崩そうとしていた。
巨人と戦う背後を突かれない為に。

ドークは考える。
見てみぬまま過ごすのが壁の中で生きる理だが、そう考えるのは王家に飼いならされてるからでしかない。
家族を守るため。
それが正しいと思ってはきた。

王家が用のナタを持って、家畜小屋の扉を開ける日まで、そうして聞こえないフリをしていていいのだろうか。
決めるのは自分でなく、王家にゆだねたままで、本当に大丈夫なのだろうか。
事態はこんなに切迫しているというのに、人間はそれでも尻に火がつくその瞬間でも
最後の希望にしがみ付こうとする…。
だから、まだドークは踏み切る勇気などない。明らかな予兆は見えているのに。


まぁ、難しいよねー。
王家に忠誠を尽くしてるし、勤勉にやってるんだし、何でそれで裏切られるのか理由がないもんな。
壁はガンガン崩れて、25万人も口減らしをやって、それでまだ何の対策も立てず現状維持のままでなんて、
どーかしてるんじゃないかと思うが、壁の外へ逃げ場がないので(と、思い込まされてるので)、
不満やら不安はあっても、人類は日常を続けている。
壁の外に巨人のない場所があるんじゃないか?とか考えてもみない。
何の可能性も模索しない。
巨人の群れを突破した先の事など夢見ない。

猿巨人がいるし、誰かがここで巨大な実験やってるんじゃないかって気がする。
壁の中が巨大なシャーレの中のように見える。
シャーレを一つづつ小さくしたら、この中の細菌はどーすんだろーなって。
細菌は軽いからチャンスがあったら、外に飛び出そうとするけど、さて重たい人類はどうするのかな。


さて、森の中。
朽ちかけた小屋の側の木の傍らでアルミンはボロボロに泣きながら、吐いている。
どうやら、あの囲みを何とか突破して森の中に逃げてきたらしい。

「アルミン!」
心配して駆け寄るミカサ。
背中をさすってやる。

「ミカサもこうなったの…?」

ひどい顔で呟くアルミン。
初めて人殺しをした後。

「……!
 え…」
「あ…! …あぁ」

ひどい質問をしたと気づき、顔を押さえてごめんを繰り返すアルミン。

「ごめん…ミカサ」
「いいよ」
「ごめん…ごめん…」

ミカサは父母を殺した盗賊を殺した後、ショック状態で凍えたようになった。
家族を失った恐怖や孤独がひどかった。人を殺した事もあったのかも?
でも、全部エレンに委ねてしまったから、ミカサは少し壊れたままだが崩壊はしなかった。
アルミン程、罪悪感は感じてない事に自分自身少し驚いたのかも知れない。

その後、ミカサは小屋の中に戻ってくる。
コニーは馬に飼葉をやってる。
半裸の兵長が肩の傷をサシャに縫ってもらってる。
腹筋バッチリのいい体~!!!(*´▽`*)
やっぱ、あの超人的な活動はこんな筋肉ないとムリだもんねー。
調査兵団の男女全てが実は脱いだら凄いんです、なんだよな。
コニーもハンジさんもニファもクリスタもそーなのか(;゜Д゜)
ミカサも割れとったもんな(笑)
兵長は肩だけじゃなく、古傷もあちこち、ふへへ(*´▽`*)

ミカサは無表情に見張り交代を告げて銃を差し出す。
銃を受け取りながらジャンは尋ねる。

「アルミンは?」
「…まだ外」
「…そうか」

目を逸らすミカサにジャンは暗い目をして頷く。


疾走する馬車の上。
女憲兵に銃で撃たれる寸前、アルミンは胸から拳銃を引き抜いて、彼女のこめかみを撃った。
彼女は血しぶきを上げて、馬車から墜落し、ジャンはそれをスローモーションのようにそれを見ていた。
ミカサはそれを見届け、また空へ戻っていく。
ジャンは呆然と撃ったアルミンの背へ目を移した。

「街を抜けるまであと少しだ!!」

アルミンは既に前を向き、必死な顔で御者に専念していた。
ジャンはその背に何も言えず、ただ馬車の隅にうずくまっている事しかできなかった。


その夜。
見張りはサシャ。
他のメンバーは小さな焚火の周りで夕食中。
だが、アルミンだけは携帯食を持ったまま食べようとしない。
リヴァイが声をかける。

「どうしたアルミン。
 こんな汚ぇ馬小屋じゃ飯なんぞは食えねぇか?」
「…いえ」

言ったもののアルミンはまだ口にしない。
皆、特にジャンは心配そうに彼を見守る。
アルミンはふと呟いた。

「ジャン…」
「…何だ?」
「一つ…わからないことがあって、その…。
 僕が銃を出そうとした時……、正直間に合わないと思ったんだ。
 …ごめん…でも、相手の方は既にジャンに銃口を向けていたから…。
 …なのに、何で先に撃ったのは…僕なんだろうって…」

ジャンはその瞬間をリピートする。
女は確かに銃口をジャンに向けていた。
だが、女は動かなかった。
あれほど、必死に抵抗して、形勢を逆転したのに最後の瞬間、
彼女は引金を引かぬまま、停止していた。
何かを必死でこらえるような顔をして。

「…それは」

ジャンは俯いた。
彼女の気持ちが解った。
が、果たして本当にそうなのか決めかねた。
彼女は銃口を間近で向けるまで、ジャンの顔がはっきり見えるその瞬間まで
任務に忠実だった。

だが、対峙して初めてジャンを「人間」だと認識し、動きを止めたのだ。
恐らく彼女も「初めて」人間を殺す任務に就いたのだろう。

それでも、アルミンは「初めて人を躊躇なく撃った」。
だから、ジャンは言えなかった。
彼女は人殺しを躊躇し、アルミンは躊躇しなかった。
それを果たして指摘していいものだろうか。
吐くほど泣いたアルミンをこれ以上傷つけていいものだろうか。
大体、その状況に追い込んだのは自分なのに。

ジャンはアルミンを見つめ、真摯な問う目を見返せず、目を落とした。
その逡巡を知るかのようにリヴァイがジャンの代わりに答える。

「相手が一瞬撃つのを躊躇した。
 そうだろ?」
「え…」

他の皆はその事実に気付いて息を飲む。

「…アルミン」

それをアルミンに知って欲しくなかったからジャンは言えなかった。
苦しげに唇を噛むと、

「すまねぇ…。
 俺が撃たなきゃいけなかったのに…」
「そうだったんだ。
 僕が殺した人はきっと優しい人だったんだろうな…。
 僕なんかよりずっと人間らしい人だった…」

ショックに俯くアルミンを見ているしかできないジャン。

「僕はすぐ引金を…引けたのに、僕は…」
「アルミン」

真っ暗な目をするアルミンの逡巡をリヴァイが遮る。

「お前の手はもう汚れちまったんだ。
 以前のお前には戻れねぇよ」

アルミンは青くなってリヴァイを見返す。
ミカサが咎める。

「…! なぜそんなことを…」

だが、リヴァイは無視して続けた。

「新しい自分を受け入れろ。
 もし今もお前の手が綺麗なまんまだったらな。
 今ここにジャンはいないだろ」

その事実に俯いていたジャンもアルミンも顔を上げてリヴァイを見つめる。

「お前が引き金をすぐに引けたのは、仲間が殺されそうになっていたからだ」

仲間を助ける。
兵士にとって、何よりも大切な事だ。
自分より仲間を優先するから、戦場では強い信頼で結ばれる。
助け合うからこそ、恐ろしい敵にも対抗できる。
だからこそ、人を殺す事ですら正当化される。
それが理不尽であろうと。道徳に反しようと。

「お前は聡い。
 あの状況じゃ半端なことはできないとよくわかっていた。
 あそこで物資や馬…仲間を失えば…その先に希望は無いのだと理解していた。
 
 アルミン。
 お前が手を汚してくれたおかげで俺達は助かった。
 ありがとう」

それでもアルミンの顔はまだ晴れない。
人を殺した事実は消えないからだ。
ただ少しだけ救われた。
リヴァイの言う通り、進むしかない以上、汚れた自分も汚れていく自分も受け入れるしかない。
その事実を改めて噛みしめる。

「……。
 リヴァイ兵長」

考えていたジャンは口を開いた。

「俺は…あなたのやり方は間違っていると思っていました。
 イヤ…そう思いたかった。
 自分が人に手を下すのが怖かったからです…」

ジャンの意見に賛同していたコニーやサシャも俯く。

「間違っていたのは自分でした。
 次は必ず撃ちます」
「あぁ…お前がぬるかったせいで俺達は危ない目に遭ったな」
「……。
 …申し訳ありません」

だが、リヴァイは不思議な事を言い始めた。

「ただしそれはあの時あの場所においての話。
 
 何が本当に正しいかなんて俺は言ってない。
 そんなことはわからないからな…。

 お前は本当に間違っていたのか?」

ジャンは呆然としてリヴァイを見返す。
自分は間違っていた。
そのせいで、アルミンを人殺しにしてしまった。
取り返しのつかぬ事を。

それでも、リヴァイはその回答がその場限りでしかないという。
ジャンの行動は間違っていないと。

「え…?」

ジャンは混乱した。
敵を殺さなかった。
銃で威嚇する事で相手の戦意を封じようとした。
この結果を見ながら、リヴァイは何故、それが間違ってないと言えるのか。
回答を決めつけないのか?

無闇に殺さない。
すぐ殺す事が味方を守る事ではない。
殺さずに済むならそうしたい。

その余地があるというのか。

2へ続く。

リヴァイは本当にいい上官だな。
部下の機微に聡い。
すぐフォローを入れる。
相手を完全に否定しない。
議論で相手を叩きのめさない。
間違っている事はキチンと素早く正す。
部下にも「ありがとう」と言える。

こういう上官なら一生ついていくわ。
本当に優しい人だ(´;ω;`)
旧リヴァイ班がリヴァイにゾッコン惚れてたのがよーく解る。



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