進撃の巨人弁当、食べてみたいんですが会社の近所になーい。
結構量もありそうなんだよなぁ。
でも、兵長のフィギアは欲しい。
頼んでおいた梅酒もまだかしら。
店頭売りの兵長梅酒も欲しいが、日田に他に用がないしー。うーむ。
温泉ついでに行くかなぁ。
進撃の巨人 第55話「痛み」 2
さて、サネスの拷問開始。
潔癖症の兵長は三角巾にゴム手袋、エプロン装備。
拷問前から血みどろエプロンだけど、肉屋から借りてきたのかな?
インパクト付けに。
最初、狩りで鹿でも捌いたかと思ったけど、狩り禁止ってサシャが言われてたしな。
引っ越し先でやったのかな?
拷問だ!とにかく拷問にかけろ!と質問より拷問が目的なので、とりあえず拷問。
ハンジさんはまずサネスの爪を剥がすことから開始。
しかし、拷問のスペシャリスト・サネスはそれがお気に召さない。
「オイ!?待て!! 目的を言え!!」
「うるさいな!!
こっちは人間の拷問なんか初めてなんだよ」
「拷問ならせめて何か聞け!!
何も聞かずに爪を剥がす奴があるか!!」
「黙ってろ!!
全部剥がしてからが本番だ! あ!」
ペンチで爪を剥がす予定がうっかりして、勢い余って人差し指を反対側にボキン((((;゜Д゜))))
木霊す悲鳴。
「ああああああああああああああああああああああああああ」
そりゃ、痛いわΣ(゜口゜;
しかし、される方が拷問の手順に文句をつけるなんて珍しい(笑)
ハンジさんも巨人は散々拷問という名の実験してる割に人間相手だと不器用なんですね。
対象が小さいとやりにくいのか。
生憎、潜伏先の地下室でやってるんで、階上のエレン達に悲鳴は筒抜け。
昔だから防音設備などなし。
ミカサ以外は全員真っ青。
「ついに始まったか…。
まったくよぉ…俺は巨人と殺し合ってるつもりだったんだが、
いつの間にか敵が何なのかわかんなくなっちまってる。
なぜ俺達はこんなことに手を染めてんだ?」
さすがにジャンが頭を抱える。
「しょうがねぇだろ…。
ここでしくじりゃ、人類みんな巨人に食われて終わりだ」
エレンがジャンを見つめた。
コニーは悲鳴が嫌で耳を押さえている。
「オレ達はクーデターやってんだよ…。
あの時の…団長の計画通りにな…。
まだこんなもんじゃ済まねぇよ…多分」
「私達って…もう反逆者なんですね。
失敗したらどうなりますか?」
「そりゃ吊るされんだろ…広場とかで」
サシャがげんなりしたようにぼやき、ジャンは溜息をつく。
「100年以上続いてる体制を変えようっていうんだからね…」
アルミンが口を開いた。
「前例はないけど…民衆を味方にすることに力を注ぐのはどうだろう…。
度重なる巨人の襲撃によるこの混乱状態を利用するんだ。
それに王政の責任に転嫁して民衆を煽ることができれば…
上手くいくかもしれない。
ただその場合は民衆にも銃が向けられて様々な悲劇を生むことに
なるだろうけど…人類の事を想えば、それも仕方ないよね。
何か象徴的な事件でもでっち上げてそのすべてを
王政か憲兵がやったことに仕向ければいい。
そこで調査兵団が救世主のように登場し、
民衆の味方は調査兵団しかないと強く印象付ければいい…。
きっと民衆は騙されやすくてクソ--」
余りにゲスい事を淡々と述べていくアルミンに全員ドン引き。
初手から王政と同様のゲスさを競っては、行きつく先は地獄。
いくら人類を救うためとはいえ、そこまで落ちたくはありません。
みんなに凝視されて、初めて自分が何を言ってるのか気づいたアルミン。
「なんちゃってね…」
誤魔化す笑いはベルトルトに見せたのを同じくらいゲスい顔(^▽^;)
諌山先生、すっかりゲスミンを描くのが上手になって…(´;▽;`)
「お前…あの変態になぶられて汚れちまったな…」
ジャンが慰めるが
「いやアルミンが陰湿で姑息なことを考えるのが得意なのは昔からだ」
「私はそんな子に育てた覚えはない」
追い打ちをかけるエレンとバッサリのミカサ(^▽^;)
幼馴染って…。
「…でも」
アルミンは暗い顔で続ける。
「僕らはもう犯罪者だよ。
今相手にしている敵は僕らを食べようとしてくるから殺すわけじゃない。
考え方が違うから敵なんだ。
もしくは所属が違うってだけかも知れない…。
この先そんな理由で…人の命を奪うことになるかもしれない…」
アルミンは机に突っ伏して呟いた。
「僕らはもう良い人じゃないよ」
ただ向こうも命令を受けたから殺しに来る兵士もいるだろう。
軍隊とはそういうものだ。
イヤだからこそ、クーデターを起こし、正そうとしている。
ただ、地下室の二人ほど、手を汚す事にまだ覚悟がない。
相手が巨人でなく、人間だからだ。
でも、アルミン達は巨人が人間だと(コニー以外)は知らないんだよな。
良い人とか悪い人とか、もう基準なんかとうになくなっているのだ。
人類を無駄に絶滅させない。その為の戦いだ。
さて、地下室にカメラをバック。
拷問の続き。
兵長のいいパンチがサネスに当たってます。
ぶん殴っても倒れないように男の団員が背凭れを支えてる。
ガッツガッツ殴ったんで、鼻柱は折れ、顔も変形。
「…ニックが受けたメニューってのはこんなところか」
殴り止めて兵長は血をハンカチでふきふき。
ハンジは皿に綺麗に並べた十枚の生爪をサネスに見せる。
「いや~なかなか難しかったよ。
やってるうちにコツを掴めてきたんだけど…」
サネスはただ爪を見てるだけ。
正直、最初の方は無理やり過ぎて爪がボロボロで血も凄い。
「ごめん…。
サネスほど上手くは剥がせなくて…。
一体何枚剥がせばあんなに上手くなれるの?」
「数えきれないな…。
一人につき何枚爪が生えてると思ってんだ…。
爪だって皮だって…何枚も…剥がしたさ。
そいつに嫁がいようが、生まれたばかりのガキが…いようが…関係ねぇ。
この壁の平和を守るためだからな」
サネスは顔を上げる。
「このせめぇ壁の中で…なぜ…今まで戦争が起きなかったかわかるか?
お前らが…当たり前のように享受しているこの…平和は…
誰が築き上げていたのか知ってたか?
俺達第一憲兵がこの汚ねぇ手で守ってきたんだよ。
火種がどこかで生まれる度に一つづつ消していった」
サネスは恐ろしい告白を続ける。
「下手に利口な教師から…」
新兵の頃、先輩に肩を押されながら拷問したのはエルヴィンの父親だった。
拘束した裸に熱した鉄を押し付けたものだ。
当時は恐ろしさに震えたものだが、先輩はずっと笑っていた。
「王を脅かすような銃を作ってやがったじじい共も…。
空を飛ぼうとした馬鹿な夫婦も…
田舎の牧場にいた売女も…!」
銃職人は王の暗殺でなく、調査兵団を支援したかったのかも知れない。
気球で飛ぼうとした夫婦は、ただ安全な空から世界を見たかっただけかも知れない。
クリスタの母親は殺す事はなかったのかも知れない。
だが、この世界を脅かす存在になるかも知れないから始末した。
観られては困るもの、気付いては困るもの、強くなりすぎてはこまるもの。
とにかくこの箱庭の世界を壊すものはあってはならなかったのだ。
サネスは吠えた。
「全部俺達が消したから…人類は今までやってこられた!!
それもこれも全部俺達第一憲兵のおかげだろうが!!
感謝しろよ!!」
「ありがとう。
技術の発展から、この世界を守ってくれたんだね。
本当にありがとう」
ハンジが皮肉を込めて言い返す。
「…調査兵団(おまえら)こそ初期の段階で消されるべきだった…。
勝手に壁の外に出て死ぬもんだと思われていたんだろうが…、
今じゃこの壁の平和を脅かす一番の病原菌だ」
「そうか…大変だったな。
お前らはお前らなりに…頑張った。
それはよくわかった」
リヴァイは冷たく呟くとサネスの目元と頬を引っ張り、
いきなり折れた鼻柱を摘まむと、改めてへし折った。
「ッ~~!! クッ~!!」
「そろそろ拷問を始めよう…。
いいか?
質問に正確に答えなければおしおきだ。
レイス家とは何だ?」
リヴァイが見つめたが、サネスはただ見返すばかりだった。
「公には王家との繋がりは浅いとされる。
どこの田舎にもある貴族家の一つ。
そんな一家系になぜ――壁の中の巨人やらを公表する権限がある?
ウォール教を使って民間から壁を遠ざけてんのもレイス家の意志か?
そんなことをなぜ王家でなくレイス家がやっている?
知ってることをすべて言え」
サネスはせせら笑った。
「はッ…お前らほど――」
が、ハンジは「待った」とペンチをサネスの口に突っ込んだ。
歯を掴む。
「答えるのが遅かったよ。おしおきだ。
虫歯じゃないヤツが抜きたいな。これか。
ごめん、よくわかんないや」
無茶苦茶もがくサネスから健康な歯を一本引き抜く。
麻酔のない抜歯にぐったりしたサネスを見て、リヴァイが苦情を言う。
「オイ…喋れなくなっちまうだろうが。
あまり抜くなよ」
「まだいっぱいだるだろ」
拷問の素人に遊ばれて、半泣きになりながらサネスは怒鳴る。
「お前らほど!!
楽しそうに人を痛めつける奴は見たことがねぇ!!
やれよ!!もっと!!
お前の大好きな拷問を続けろ!!
暴力が好きなんだろ!?
俺もそうだ!!
抵抗できない奴をいたぶると興奮する!!
もっと俺で楽しんでくれ!!
お前らは正義の味方なんだから遠慮する必要は無いんだぜ!?
お前の言った通りだハンジ!!
仕方ないんだ!!
正義のためだ!!
そう思えりゃすべてが楽だ!!
自分がすごい人間になれたと思えて気分が高揚するだろ!?
お前らは化け物だ!!
巨人なんかかわいいもんだ!!
でも…俺は怖くねぇんだよ!!」
興奮していたサネスが涙声で声を詰まらせた。
「俺は…! 俺には…王がいる…。
何年も…仲間と一緒に王を守ってきたんだ…。
俺は、この壁の安泰と…王を…信じてる…。
俺達のやってきたことは…間違っていないと…」
サネスの体が震え始めた。
拷問吏の人殺しの顔がほどけて、素の顔になっていた。
痛みだけではない涙が浮かんでいた。
「信じたい…。
…けど…こんなに痛かったんだな…」
新兵だった頃のまだ他人の痛みに同調していた頃の恐怖を彼は思い出していた。
痛みに悲鳴を上げる犠牲者の苦痛に引き攣った顔を。
一緒に自分まで引き攣るような感覚を。
いつしか感情移入せず、快楽にすり替え、顔も心も強張ってしまっていたが、
やっとその時の感覚を彼は文字通りそのまま味わっていた。
正義だと信じようとした。
そうでなければ、あんなひどい事を続けられなかった。
その疑問も忘れていたが、自分が犠牲者になって初めて思い出した。
そして、自分の罪深さも。
「俺を嬲り殺しにしてくれ…。
それが…俺の血に染まった…人生のすべてだ」
三人は押し黙って、サネスを見つめた。
憐れな男を。
ハンジはペンチを机に置いた。
「ッ~~!!」
これ以上、今は断罪しない事に緊張が解け、サネスの胸が詰まる。
死んでもいい、そのつもりだった。
「休憩しよう」
言いながら、三人は部屋を後にした。
ハンジが哀しげに呟く。
「困ったね。
何かかわいそうになっちゃったね」
サネスは暗闇に一人残された。
灯りはドアから漏れる細い光だけだ。
縛られたままサネスは俯いていた。
口の血が止まらない。
彼らは今は同情して気が削がれたようだが、サネスの口を割らせるまで拷問は止めないだろう。
自分の身体がいつまで持つかは解らない。
(同志よ…。
どうやら俺はここまでだ…。
だが…お前らがこいつらを何とかしてくれるはずだ。
あとは頼んだ…。
この壁を…、偉大な王をどうか戦争から守ってくれ)
暗闇の中、物思いに沈んでいたサネスはふとドアの隙間から漏れる声に気付いた。
知っている声に思わず顔を上げる。
「ほら行け。グズグズするな」
(この声…ラルフ…!
お前まで捕まっていたのか…!)
サネスは愕然とする。
同僚のラルフだ。
(何ってことだ……。
このままではラルフも俺と同じ目に…!!)
「情けない奴め…。
爪一枚で全部喋りやがって…」
リヴァイの言葉にサネスは愕然とする。
(何……だと!?)
「サネスの手の爪はもう残ってねぇんだぞ。
だが、ヤツは喋らねぇ…。お前とは大違いだ」
「知るかよ。
そりゃあいつの勝手だ」
同士ラルフの余りの言葉にサネスの足元は大きく揺らいだ。
憲兵団は王家への絶対の誇りで裏打ちされた鉄の掟によって結束している。
まさかラルフが爪一枚で裏切るとは思ってもみなかった。
「さっさと死んじまえばいいんだよ。
王だの平和だの暑苦しい奴で俺らは迷惑してんだ」
ラルフはリヴァイ達と階段を上って行く。
その姿はサネスには見えない。声と足音だけだ。
だから、サネスは知らなかった。
サネスの首筋にはナイフが添えられ、目の前にカンペが突きつけられていることを。
脅されて喋っているだけということも。
ラルフはカンペ通りセリフを読み上げる。
「あんた達で奴を殺してくれよ」
「お前らの証言と一致するか確かめるまではダメだ」
「もう俺のゲロしたことで当たってんのにぬかりねぇな。
なぁ…俺の牢にはベッドはあるのか?」
「安心しろ…飯も二食出してやる。
サネスが吐けば相部屋にしてやる」
彼らの立ち去る声を聴きながら、サネスはゆっくりと目を閉じた。
自分が頑張ったのは何だったのか。
死をも決意して、涙したのは何だったのか。
同士への信頼は空回りするだけのものだったのか。
打ち砕かれた失望から、暗い目をしたまま。
そして、朝が来た。
サネスは目を開く。
そこには昨日と同じ姿のリヴァイとハンジがいた。
ハンジは出来るだけ明るそうな声を出す。
「おはよう、サネス。
私も辛いんだけど頑張って拷問するよ」
ハンジは締め具を取り出すとネジをキュルキュル回して実演してみせる。
「君の希望通り嬲り殺しだ。
本当に死んだら困るんだけどね。
さて、いらないのは右と左のどっちの睾丸…」
「レイズ家が本当の王家だ」
ハンジの言葉など聞いてないように、サネスは言った。
忠誠に、人生に殉じる必要はもうなかった。
「やはり…そうだったか」
サネスの証言が書かれたメモを読み、エルヴィンは頷く。
ジョーカーを手に入れた。これで勝てる。
ピクシスに向き直る。
「どうやら私の賭けは当たったようです、指令…。
殺し合わずに王の首をすげ替えることは可能です。
ヒストリア・レイスを女王に即位させれば…」
その当人は屋根裏部屋の天窓を体育座りしたまま見上げていた。
まるで閉じこめられたラプンツェルのように。
次号続く。
うわぁ、ひでぇぇぇΣ(゜口゜;
ゲスミンも大概でしたが、ゲスヴィンの方がさすがの風格でした。
飴と鞭だね。拷問の基本。
これでうまくいかなきゃ、囮を入れて懐柔したりするんだよね(笑)
クリスタとかに手当させて優しくしてほだされたりさせるのかな?
王家に忠誠心だけはマッハなんだから。
ラルフは「えい!」とナイフで頸動脈を自ら押し当てて自殺しなかったあたり、
ここで裏切らなくても、いずれ吐いたような気がする。
一生懸命頑張ったラルフはバカみたい(´;ω;`)
まぁ、エルヴィンのパパやニックの無念や暗殺された人々の無念を思えば仕方ないね。
ラルフはケネスが相部屋になったら自動的に始末してくれるんでしょ。コワイね。
エルヴィンの作戦は何処までもゲスいね((((;゜Д゜))))
そういうとこまで行かなきゃ、この戦いには勝てないんだねぇ。
ゲスミンはつい顔に出ちゃいますが、エルヴィンはもう当ったり前のような顔で基本ゲスい。
まぁ、エルヴィンは覚悟の上でやってるから皆ついてく訳で。
覚悟を決めたゲスは強くてかっこいいわ。
リヴァイ達がついてくの解るわ。
もう黙って手を汚すのも厭わないところ。
ゲスミンはまぁ、カリスマがないから(^▽^;)
頑張ろうね、アルミン。
前回の女装との落差が激しいねぇ。
さて、サネスからどの程度証言が得られるのかな?
何故、レイス家が一貴族のフリをしてるのか?とか、クリスタの王位継承権は何番目?とか、
クリスタのママが売女と呼ばれた理由とか、クリスタの幼少期の黒髪の女性は誰?とか、
エレンとレイス家の関係は?とか、知りたい事だらけ。
壁の秘密もかなり手に入れられるかな。
しかし、巨人と戦わなくても話が面白いね!!
ワクワクする。
いよいよ王家と対決だけど、エルヴィンはどういう作戦を立てるのかな?
民衆に対しては、ヒストリア女王に従順に従うエレンゲリオンを見せるだけで充分インパクトがあるから、
それでいいとして、問題は王家と利権貪ってる貴族家だよねー。
どっちも手を汚すのも構わない同士なので、かなり熾烈な戦いになりそうだ。
人間同士だから後味悪そう。
ところで、王様は影武者なんだろうけど、王家の分家か何かかな?
仮にレイス家が絶えた時はそのまま行ってしまうのかな?
後、クリスタのパパだけど、この人どうするの?
王様(仮)なんでしょ?
ただ、憲兵団にはボコボコ怒られたりしてたから、あんま権限なさそーではあるけどねぇ。
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