21話~さばかれる愛
遂に捕まったキムジョンハン。連れて行かれるときに村の子供に手作りのコムンゴを頼んだのでした。
手作りのコムンゴ。それはムミョンによって守られたジニに手渡されたのでした。
身を隠す場所を隠して欲しいとムミョンに頼んだので,
とある屋敷にかくれる事になります。
ムミョンは、ヤンバンの息子なのですね。
捕らえられたキムジョンハンは拷問にかけられていました。ジニの行方を聞く役人に「知らぬ存ぜぬ」を通しました。死ぬような拷問にも動じないキムジョンハンでした。ピョクケスはあざ笑うかのように、都中ジニを探す事にしました。キムジョンハンの目の前にジニをさらす事で苦しめてやろうとたくらんでいるのです。
しかし、ジニはピョクケスに会うといいました。
ムミョンは驚きました。
今にも死ぬかというような拷問にかけられているキムジョンハンでした。王様でさえもキムジョンハンを憎んでいました。
ぼろぼろになったキムジョンハンにピョクケスは笑ってみていました。キムジョンハンは自分の罪を償う方法はないといいました。
王様は「そちは何故に命乞いをせぬのか」と、攻めました。
「死のほかに私の罪を償うすべは存じません。」
「ならば望みどうり命を絶ってやろう、一度ならずも二度までもこの国王を捨てたそちの非道を許すわけには行かない。苦痛の中で少しずつゆっくりと死んでもらおう」と恐ろしいことをいうのでした。
刑場から牢獄へ連れて行かれるキムジョンハンに声をかけたのはプヨンでした。
しかしすぐに連れて行かれました。
プヨンはやはり彼をすきだったのでした。
ピョクケスの前に現れたのはムミョンでした。
家来を全部殺して、ピョクケス一人をつれていった先にジニがいました。
驚くピョクケス!!
ゆっくりとそばに立ち寄るジニ・・・・
「全く・・・お前の度胸だけは見上げたものだ。ぬけぬけと・・・」
「あのものの剣のうでは確かです。」
ジニは「キムジョンハンを救って欲しいのです。」といいました。
「なぜ私ができるというのだ?」
「できます。」
ジニの大胆不敵な発言でした。
なぜできるのかというと・・・・
ジニの大演説が始まりました。
今のままではキムジョンハンを無残に殺すことになるからです。
彼は王様にも誰にもキーセンにも真心で接してきた男。その真心であなた様が得られなかった相手の心をもつかみ、今日に至るまで絶えず屈辱を与えてきた男。それがキムジョンハンです。今死なせてはあなた様は永遠にあの方に勝つ機会はなくなります。だから命より真心を捨てさせるのです。生きながらえるために自ら真心を捨て生きるためには力あるものにへつらう男におとしめじわじわと苦しめるのです。それこそがあなた様が彼に勝つ唯一の道です。あなた様の面目を幾度となく傷つけた私の命も絶てるのです。そうではございませんか?」
かなりの屁理屈です。真心を捨てさせるなどと・・・ど説得しても難しいことです。
簡単なら今迄の拷問でかれはとっくに真心をすてているはずです。
ピョクケスは一人で屋敷に戻りました。
考え込んでいました。
「いったい私は何をしているのだろうか・・・」と。
二人(ジニとムミョン)はまだ屋敷の外にいました。
ムミョンが屋敷の中に入り、戸をあけました。
その屋敷はプヨンの屋敷でした。
ジニはプヨンにジニの居所をキムジョンハンに知らせろといいました。いったん断ったプヨンですが・・
「あなたが手をかしてくれれがあの人も救えるの・・」
「ミョンウォル、帰って来るのよ。ヘンス様が待っているわ・・」
「無駄よ、舞いもコムンゴもできない・・・
かつてのキーセンだったミョンウォルは死んだの。そして今度は愛に目がくらんで道をはずしたバカなおんなファンジニが死ぬ番なの。」
「ヘンス様が悲しまれるわ。」
「あんたがいるわ。プヨンがいてくれて本当に良かった
ヘンス様のそばに、そしてあの人のそばにも。間違いなく伝えて。私はセムト村の宿にいるわ。いいえ、あの人が自白したらすぐにこの屋敷に提灯をかけてそれを見てその宿に向うわ。」
「なぜそこまでするの?」
「あの人との三年間、返せないほどの愛をもらったからよ。私は何もしてない。これが最初で最後よ。あの人のためにできることなの。」
「プヨンは牢にいきます。そしていわれたとおりに知らせました。」
あの人はいうのだろうか?とムミョンはいいました。
ジニは確信を持って、言うわといいました。なぜでしょうか。
「拷問されれば言うわ・・・」
「最後まで口を割らなかったらどうする?」
「それはないわ。王様への忠誠心があるなら、あの人を動かすはずよ。」
「あの男が助かればお前も生きてくれるのか?」
「何が言いたいの?」
「別に意味はない。心配で聞いただけだ・・・」
さて翌日の事です。
王様の下にピョクケスが現れます。
そして詮議の時間を告げました。
王様はいまだにキムジョンハンに変わる人材を見つけておりません。「本当は殺したくないのでは?道さえあれば今からでもお許しになり彼を再び重用したいとお考えなのでは?彼の忠義心は本当です。」
「女のために政を捨てたものなど朝廷には無用だ」
「一度の過ちは人の常といいます。ともに逃げた女をキムジョンハンの手で処罰させるのです。それこそが忠誠心ではないでしょうか。」
さて・・・・
王様は詮議の場でいいました。
「そちの忠誠心を奪ったキーセンはどこにいるのだ?そちから忠誠心をうばう元になったキーセンはどこにいるかをいえば、そちの罪は不問にしよう。そして重用しよう・・・3日与える。」
「王様・・・それは・・」
「話は3日のちに聞こう。くれぐれも余を・・・ひいてはそちが命より慈しんだ余の民を悲しませるでないぞ。」
ピョクケスは・・・複雑な思いでした。
ジニもまっていました。②へ続く
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卒業旅行にお友達と。家族旅行に、一家そろって。社内旅行に会社のお仲間と。
楽しい夢の世界がまっています。
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