黒崎播磨：社員ら２人逮捕 インサイダー取引疑い 飲食店で知り合って株取引の情報交換

黒崎播磨：社員ら２人逮捕　インサイダー取引疑い

東証１部上場の耐火物メーカー「黒崎播磨」（北九州市八幡西区）社員らがインサイダー取引をしたとして、
福岡地検特別刑事部は２日、福岡県苅田町、同社営業統括部マネージャー、秋吉晃男容疑者（５１）を
金融商品取引法違反容疑で逮捕した。

また知人の北九州市小倉北区、運送関連会社社長、高山豊容疑者（４０）を同法違反と組織的犯罪処罰法違反容疑で逮捕した。

逮捕容疑は、両容疑者は０８年１２月～１０年２月、投資家向けに公表する業績予想の修正に関する内部情報を
事前に入手し、３回にわたって同社株７９万株を売買して約２４００万円の不当な利益を得たとしている。

高山容疑者は１０年２月、不正な株取引で得た約３００万円を知人の預金口座に隠匿したとしている。

関係者によると、両容疑者は当初予想を上回る上方修正の場合は事前に株を購入し、情報公表後に株価が上昇した
タイミングで売り抜け、下方修正の場合は同社株を「空売り」して不正利益を上げたとみられる。

２人は０７年に飲食店で知り合って株取引の情報交換をするようになったという。

このインサイダー取引疑惑を巡っては、証券取引等監視委員会も金融商品取引法違反容疑で強制調査しており、
近く２人を福岡地検に刑事告発する方針。

黒崎播磨は「社員が逮捕されたことは誠に遺憾。法令順守の徹底に向けて社をあげて取り組む」とのコメントを出した。

【遠藤孝康、関谷俊介】
毎日新聞　2012年3月2日　13時34分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120302k0000e040195000c.html

逮捕
黒崎播磨営業統括部マネージャー、秋吉晃男（５１）
運送関連会社社長、高山豊（４０）