死亡:志水礼子さん(当時54歳)
逮捕:田中輔(たすく)(23)
支局長からの手紙:罪と罰の重さ /宮崎
毎日新聞 2012年11月05日 地方版
「被告人を懲役8年に処する」。
裁判長が主文を読み上げると、傍聴席からうめくような「えーっ」という声がもれた。
昨年2月、延岡市で飲酒運転し死亡事故を起こしたとして危険運転致死罪に問われた元大学生(23)に、宮崎地裁は10月29日、懲役8年を言い渡した。
求刑は懲役12年。
遺族は「ショックだった。どうしてこんなに短いんだろう」と話した。
認定された事故の概要は次のようなものだ。
被告は焼酎の水割りを10杯程度飲んだ後、同席者に乗せられたタクシーをすぐ降り、自分で車を運転した。
制限速度40キロの道を時速110キロ以上で走って中央線を越え、回避行動をせずに時速116キロで対向車に正面衝突し、運転していた女性を死亡させた。
判決は、被告がアルコールの影響で正常な運転が難しい状況だったと認めたが、制御が困難なほどの高速度ではなかったと認定した。
それにしても、飲酒運転で街中を時速110キロ以上で走っても「制御が困難な高速度で走行させたとはいえない」と聞くと、違和感を覚える。
遺族が「これを判例にしたくない」と検察に控訴を求めるのも無理はない。
01年に新設された危険運転致死傷罪は最高刑が懲役20年と従来より重くなったが、構成要件が厳しく、起訴に至るケース自体が多くない。
4月に京都府亀岡市で無免許・居眠り運転の少年が10人を死傷させた事故でも適用されなかった。
遺族らの要望を受け、国の法制審議会が無謀運転事故の罰則整備を進めている。
法廷でうめき声を上げたのは、福岡市の松原道明さん(65)だった。
自身も04年、飲酒運転の車に31歳の長男の命を奪われた。
「ぼくらの感覚では求刑自体が短いし、8年の判決は少なすぎると思った」と話した。
安易な飲酒運転が、取り返しのつかない結果を招く。
遺族が受ける痛手は、あまりに大きい。
<宮崎支局長・池田亨>
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20121105ddlk45070321000c.html
元大学生に懲役12年求刑 宮崎の飲酒死亡事故
2012.10.24 12:15
宮崎県延岡市で昨年2月、飲酒運転で死亡事故を起こし、危険運転致死罪に問われた、当時大学生で無職、田中輔被告(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が24日、
宮崎地裁(中田幹人裁判長)で開かれ、検察側は懲役12年を求刑し、結審した。
判決は29日。
検察側は論告で「大量の酒を飲み正常な運転はできなかった。極めて悪質な犯行」と指摘。
弁護側は「深く反省し、社会的制裁も受けている。懲役6年が相当だ」と主張した。
公判では、亡くなった志水礼子さん=当時(54)=の娘2人が意見陳述。
長女千草さん(29)は、弁護側が自動車運転過失致死罪の適用を求めているのに対し「母は殺された。危険運転致死罪の確定を望んでいる」と述べ、
田中被告は「一生かけて償います」と傍聴席の遺族に謝罪した。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121024/myz12102413000000-n1.htm
延岡の女性死亡事故:飲酒運転で対向車に衝突、元大学生に懲役12年求刑 宮崎地裁 /宮崎
毎日新聞 2012年10月25日 地方版
延岡市で昨年2月、飲酒運転で対向の軽ワゴン車に衝突して女性(当時54歳)を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われた福岡県太宰府市の元大学生、
田中輔(たすく)被告(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が24日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)であった。
検察側は「犯行態様がきわめて悪質」として懲役12年を求刑し、結審した。
判決は29日。
検察側は論告で「酒気帯び運転の基準値をはるかに超える酒を飲み、制限速度40キロの道路を時速116キロで運転した」などと指摘。
意見陳述した遺族側弁護士は「酩酊運転と高速度運転に該当するとして(道交法違反罪から)訴因変更された異例の犯行。可能な限りの長期の懲役刑を」と述べ、
危険運転致死罪の上限である懲役20年を求めた。
一方、被告の弁護側は事故の直接の原因はアルコールの影響でなく携帯電話の脇見などとして、「罪名について慎重に検討いただきたい。仮に危険運転致死罪が
適用されるとしても懲役6年が妥当」と主張した。
田中被告は「謝り続けたい」と傍聴席の遺族に深く頭を下げた。
23日にあった公判では、遺族の娘2人が被害者参加制度に基づき意見陳述し「お母さんを奪った被告を一生許しません」などと述べた。
【菅野蘭】
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20121025ddlk45040613000c.html
延岡の女性死亡事故:「携帯で脇見が原因」 弁護側、運転過失致死を主張 危険運転致死罪・裁判員裁判初公判 /宮崎
毎日新聞 2012年10月10日 地方版
延岡市の市道で昨年2月、飲酒運転をして衝突した軽ワゴン車の女性を死なせたとして、危険運転致死罪に問われた福岡県太宰府市の元大学生、
田中輔(たすく)被告(23)の裁判員裁判が9日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)で始まった。
被告側は起訴内容の一部を否認。
「事故は携帯電話の脇見が原因で、飲酒や高速度によるものではない」として同罪の成立を否定した。
裁判は24日に結審し、判決は29日に言い渡される。
【菅野蘭、中村清雅】
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時40分ごろ、酒を飲んで市道で乗用車を運転。
対向車線にはみ出し、志水礼子さん(当時54歳)運転の軽ワゴン車に時速約116キロで正面衝突し、死亡させたとしている。
道路の制限速度は時速40キロだった。
争点は、アルコールの影響で正常な運転が困難だったか▽制御が困難なほどの高速度だったか??の2点。
検察側は冒頭陳述で「血液1ミリリットル中(酒気帯び運転の基準の約7倍にあたる)2・199ミリグラムのアルコールが検出された」などと指摘して、
危険運転致死罪にあたると主張。
弁護側はアルコールや高速度での運転が原因でなく「携帯電話に脇見をした結果、対向車線にはみ出した」として、道交法違反と自動車運転過失致死罪の適用を求めた。
田中被告は道交法違反容疑で逮捕・起訴され、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、志水さんの遺族が自動車運転過失致死罪(最高懲役7年)より量刑の重い
危険運転致死罪(同20年)の適用を求め、約2万8000人分の署名を集めて宮崎地検延岡支部に提出。
11年7月、宮崎地裁が危険運転致死罪への訴因変更を認めた。
志水さんの長女千草さん(29)は被害者参加制度に基づき陳述する予定で、「飲酒運転を無くしたいという思いを伝えていきたい」と話した。
被告側の洲崎達也弁護士は「飲酒運転は許されるものではないが、間違った法律が適用されてはいけない」と述べた。
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20121010ddlk45040478000c.html
延岡の危険運転致死で弁護側が起訴事実否認
延岡市で昨年2月、酒を飲んで車を運転し、対向車線の同市別府町、会社員志水礼子さん(当時54歳)の軽乗用車に衝突、志水さんを死亡させたとして危
険運転致死罪に問われている元大学生田中輔(たすく)被告(23)の裁判員裁判の初公判が9日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)で行われた。
田中被告は「酒を飲んで運転しスピードを出した。志水さんの命を奪ったことは間違いありません」と述べたが、弁護側は「危険運転には当たらない」と起訴事実を否認した。
冒頭陳述で、検察側は「田中被告は午後11時頃から翌日未明まで、延岡市内の三つのスナックで飲酒していた。アルコールの影響で正常な
運転は困難な状態だった。制御困難な時速116キロで走行し、その結果、人が亡くなった。危険運転致死罪は成立する」などと主張した。
弁護側は「事故直前まで彼女と携帯電話のメールをやり取りできる状態で、約1・2キロ走行している。
事故は携帯電話に気を取られた脇見運転が原因」として、自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)の適用が相当と述べた。
29日の判決までに公判は計10回開かれる予定で、検察、弁護側双方の証人が計13人出廷する見通し。被害者参加制度に基づき、志水さんの遺族も意見陳述する。
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時35分頃、酒を飲んで正常な運転が困難な状態にもかかわらず延岡市の市道で乗用車を運転し、
中央線を越えて志水さんの車と衝突。胸部動脈損傷などで死亡させたとされる。
田中被告は当初、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、自動車運転過失致死罪で追起訴された。
しかし宮崎地検延岡支部は昨年6月、法定刑が重い危険運転致死罪の適用を求めて訴因変更を申請、認められた。
危険運転致死罪での起訴を求めて署名活動を行った志水さんの長女、千草さん(29)は「ここまで長かった。飲酒運転で同じように悲しむ人が出ないように、
しっかりと判断してほしい」と話していた。
(2012年10月10日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20121009-OYT8T01745.htm
危険運転致死罪が争点 延岡飲酒死亡事故初公判
延岡市で昨年2月、酒を飲んで車を運転し、衝突した対向車の女性(当時54歳)を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われている同市の元学生田中輔被告(23)の
裁判員裁判が9日、宮崎地裁で始まる。
当初は道交法違反(酒気帯び運転)で起訴、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、その後の捜査で変更された。
弁護側は危険運転致死罪の適用は不当と主張しており、裁判員は難しい判断を迫られそうだ。(水木智)
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時35分頃、酒を飲んで正常な運転が困難な状態にもかかわらず、延岡市の市道で乗用車を運転。
中央線を越えて対向の同市別府町、会社員志水礼子さんの軽ワゴン車と時速116キロで衝突、志水さんは全身を強く打って死亡したとされる。
田中被告は道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、志水さんの長女、千草さん(29)ら遺族3人は危険運転致死罪の適用を主張。
署名活動を行って宮崎地検延岡支部に2万4298人分の署名簿を提出した。
その後、危険運転致死罪に訴因が変更され、裁判員裁判の審理対象となった。
宮崎地検は変更理由について「飲酒で正常な運転が困難だったことや、高速での走行が認められたため」としている。
一方、弁護側は危険運転致死罪の適用は不当で、自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)の適用が相当と主張。
弁護人は「車を発進させて事故現場までの約1・1キロは、ふらつかずに運転していた」「衝突したのは酒に酔っていたからではなく、脇見運転が原因」などとしている。
9日は罪状認否や冒頭陳述があり、24日に結審、29日に判決が言い渡される予定。
被害者参加制度に基づき、公判で陳述する予定の千草さんは「私や妹が結婚するのを誰より楽しみにしていた母の無念さを伝え、家族の生活が激変した苦しみや悲しみを
裁判員に訴えたい」と話している。
【危険運転致死罪】
飲酒運転などによる悪質な事故が相次ぎ、厳罰化を求める世論の高まりを受けて2001年、刑法を改正して新設された。
飲酒や薬物の服用、制御困難な高速度、信号無視など危険な運転で死亡させた場合に適用され、最高刑は懲役20年。
自動車運転過失致死罪の最高刑は懲役7年。
(2012年10月9日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20121008-OYT8T00974.htm
危険運転致死罪が争点 延岡飲酒死亡事故初公判
延岡市で昨年2月、酒を飲んで車を運転し、衝突した対向車の女性(当時54歳)を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われている同市の元学生田中輔被告(23)の
裁判員裁判が9日、宮崎地裁で始まる。当初は道交法違反(酒気帯び運転)で起訴、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、その後の捜査で変更された。
弁護側は危険運転致死罪の適用は不当と主張しており、裁判員は難しい判断を迫られそうだ。(水木智)
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時35分頃、酒を飲んで正常な運転が困難な状態にもかかわらず、延岡市の市道で乗用車を運転。
中央線を越えて対向の同市別府町、会社員志水礼子さんの軽ワゴン車と時速116キロで衝突、志水さんは全身を強く打って死亡したとされる。
田中被告は道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、志水さんの長女、千草さん(29)ら遺族3人は
危険運転致死罪の適用を主張。
署名活動を行って宮崎地検延岡支部に2万4298人分の署名簿を提出した。
その後、危険運転致死罪に訴因が変更され、裁判員裁判の審理対象となった。
宮崎地検は変更理由について「飲酒で正常な運転が困難だったことや、高速での走行が認められたため」としている。
一方、弁護側は危険運転致死罪の適用は不当で、自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)の適用が相当と主張。
弁護人は「車を発進させて事故現場までの約1・1キロは、ふらつかずに運転していた」「衝突したのは酒に酔っていたからではなく、脇見運転が原因」などとしている。
9日は罪状認否や冒頭陳述があり、24日に結審、29日に判決が言い渡される予定。
被害者参加制度に基づき、公判で陳述する予定の千草さんは「私や妹が結婚するのを誰より楽しみにしていた母の無念さを伝え、家族の生活が激変した
苦しみや悲しみを裁判員に訴えたい」と話している。
【危険運転致死罪】
飲酒運転などによる悪質な事故が相次ぎ、厳罰化を求める世論の高まりを受けて2001年、刑法を改正して新設された。
飲酒や薬物の服用、制御困難な高速度、信号無視など危険な運転で死亡させた場合に適用され、最高刑は懲役20年。
自動車運転過失致死罪の最高刑は懲役7年。
(2012年10月9日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20121008-OYT8T00974.htm
延岡危険運転/あす初公判
2012年10月08日
危険運転致死罪に問われた男の裁判員裁判の初公判が9日、宮崎地裁である。
飲酒運転のうえ、法定速度を大幅に上回る高速度で事故を起こしたとされる被告。
市民である裁判員は、この事故をどう見て、どのような刑を下すのか。
3週間におよぶ裁判が始まる。
罪に問われているのは延岡市の元大学生、田中輔被告(23)。
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日未明、延岡市内の市道で、飲酒のうえ時速約110キロで乗用車を運転。
対向車線にはみ出し、延岡市の運送会社員、志水礼子さん(当時54)の軽ワゴン車と衝突し、出血性ショックで志水さんを死亡させたとされる。
この事故を巡っては、検察が自動車運転過失致死罪と、より量刑の重い危険運転致死罪のどちらで立件するか、まだ判断しないうちに、遺族が危険運転致死罪を
適用するよう求めて署名活動を展開。
事故から4カ月後、地検が危険運転致死罪で立件した経緯がある。
争点は、今回の事故が危険運転致死罪の要件にある「アルコールの影響により正常な運転が困難な状態」や「進行を制御することが困難な高速度」によるものだったかどうかだ。
これまで、危険運転致死傷罪をめぐっては「条文の要件に解釈の余地があり、あいまい」「法律に不備がある」などと批判の声もあがっていた。
今年4月、京都府亀岡市で無免許運転の少年の車が児童らの列につっこみ、10人が死傷した事故では、京都地検が危険運転致死傷罪での立件を断念。
遺族や市民の感情とは裏腹の運用のされ方もしてきた。
今回も、弁護士、検察官、裁判官の法曹三者が、争点を事前に絞り込む作業が難航。
昨年7月から今月3日までに話し合いが18回持たれ、長期にわたった。
プロの裁判官でも難しい判断が迫られるであろう今回の裁判。
裁判員たちが下す判決は、今月29日に言い渡される予定だ。
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001210080001
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逮捕:田中輔(たすく)(23)
支局長からの手紙:罪と罰の重さ /宮崎
毎日新聞 2012年11月05日 地方版
「被告人を懲役8年に処する」。
裁判長が主文を読み上げると、傍聴席からうめくような「えーっ」という声がもれた。
昨年2月、延岡市で飲酒運転し死亡事故を起こしたとして危険運転致死罪に問われた元大学生(23)に、宮崎地裁は10月29日、懲役8年を言い渡した。
求刑は懲役12年。
遺族は「ショックだった。どうしてこんなに短いんだろう」と話した。
認定された事故の概要は次のようなものだ。
被告は焼酎の水割りを10杯程度飲んだ後、同席者に乗せられたタクシーをすぐ降り、自分で車を運転した。
制限速度40キロの道を時速110キロ以上で走って中央線を越え、回避行動をせずに時速116キロで対向車に正面衝突し、運転していた女性を死亡させた。
判決は、被告がアルコールの影響で正常な運転が難しい状況だったと認めたが、制御が困難なほどの高速度ではなかったと認定した。
それにしても、飲酒運転で街中を時速110キロ以上で走っても「制御が困難な高速度で走行させたとはいえない」と聞くと、違和感を覚える。
遺族が「これを判例にしたくない」と検察に控訴を求めるのも無理はない。
01年に新設された危険運転致死傷罪は最高刑が懲役20年と従来より重くなったが、構成要件が厳しく、起訴に至るケース自体が多くない。
4月に京都府亀岡市で無免許・居眠り運転の少年が10人を死傷させた事故でも適用されなかった。
遺族らの要望を受け、国の法制審議会が無謀運転事故の罰則整備を進めている。
法廷でうめき声を上げたのは、福岡市の松原道明さん(65)だった。
自身も04年、飲酒運転の車に31歳の長男の命を奪われた。
「ぼくらの感覚では求刑自体が短いし、8年の判決は少なすぎると思った」と話した。
安易な飲酒運転が、取り返しのつかない結果を招く。
遺族が受ける痛手は、あまりに大きい。
<宮崎支局長・池田亨>
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20121105ddlk45070321000c.html
元大学生に懲役12年求刑 宮崎の飲酒死亡事故
2012.10.24 12:15
宮崎県延岡市で昨年2月、飲酒運転で死亡事故を起こし、危険運転致死罪に問われた、当時大学生で無職、田中輔被告(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が24日、
宮崎地裁(中田幹人裁判長)で開かれ、検察側は懲役12年を求刑し、結審した。
判決は29日。
検察側は論告で「大量の酒を飲み正常な運転はできなかった。極めて悪質な犯行」と指摘。
弁護側は「深く反省し、社会的制裁も受けている。懲役6年が相当だ」と主張した。
公判では、亡くなった志水礼子さん=当時(54)=の娘2人が意見陳述。
長女千草さん(29)は、弁護側が自動車運転過失致死罪の適用を求めているのに対し「母は殺された。危険運転致死罪の確定を望んでいる」と述べ、
田中被告は「一生かけて償います」と傍聴席の遺族に謝罪した。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121024/myz12102413000000-n1.htm
延岡の女性死亡事故:飲酒運転で対向車に衝突、元大学生に懲役12年求刑 宮崎地裁 /宮崎
毎日新聞 2012年10月25日 地方版
延岡市で昨年2月、飲酒運転で対向の軽ワゴン車に衝突して女性(当時54歳)を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われた福岡県太宰府市の元大学生、
田中輔(たすく)被告(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が24日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)であった。
検察側は「犯行態様がきわめて悪質」として懲役12年を求刑し、結審した。
判決は29日。
検察側は論告で「酒気帯び運転の基準値をはるかに超える酒を飲み、制限速度40キロの道路を時速116キロで運転した」などと指摘。
意見陳述した遺族側弁護士は「酩酊運転と高速度運転に該当するとして(道交法違反罪から)訴因変更された異例の犯行。可能な限りの長期の懲役刑を」と述べ、
危険運転致死罪の上限である懲役20年を求めた。
一方、被告の弁護側は事故の直接の原因はアルコールの影響でなく携帯電話の脇見などとして、「罪名について慎重に検討いただきたい。仮に危険運転致死罪が
適用されるとしても懲役6年が妥当」と主張した。
田中被告は「謝り続けたい」と傍聴席の遺族に深く頭を下げた。
23日にあった公判では、遺族の娘2人が被害者参加制度に基づき意見陳述し「お母さんを奪った被告を一生許しません」などと述べた。
【菅野蘭】
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20121025ddlk45040613000c.html
延岡の女性死亡事故:「携帯で脇見が原因」 弁護側、運転過失致死を主張 危険運転致死罪・裁判員裁判初公判 /宮崎
毎日新聞 2012年10月10日 地方版
延岡市の市道で昨年2月、飲酒運転をして衝突した軽ワゴン車の女性を死なせたとして、危険運転致死罪に問われた福岡県太宰府市の元大学生、
田中輔(たすく)被告(23)の裁判員裁判が9日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)で始まった。
被告側は起訴内容の一部を否認。
「事故は携帯電話の脇見が原因で、飲酒や高速度によるものではない」として同罪の成立を否定した。
裁判は24日に結審し、判決は29日に言い渡される。
【菅野蘭、中村清雅】
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時40分ごろ、酒を飲んで市道で乗用車を運転。
対向車線にはみ出し、志水礼子さん(当時54歳)運転の軽ワゴン車に時速約116キロで正面衝突し、死亡させたとしている。
道路の制限速度は時速40キロだった。
争点は、アルコールの影響で正常な運転が困難だったか▽制御が困難なほどの高速度だったか??の2点。
検察側は冒頭陳述で「血液1ミリリットル中(酒気帯び運転の基準の約7倍にあたる)2・199ミリグラムのアルコールが検出された」などと指摘して、
危険運転致死罪にあたると主張。
弁護側はアルコールや高速度での運転が原因でなく「携帯電話に脇見をした結果、対向車線にはみ出した」として、道交法違反と自動車運転過失致死罪の適用を求めた。
田中被告は道交法違反容疑で逮捕・起訴され、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、志水さんの遺族が自動車運転過失致死罪(最高懲役7年)より量刑の重い
危険運転致死罪(同20年)の適用を求め、約2万8000人分の署名を集めて宮崎地検延岡支部に提出。
11年7月、宮崎地裁が危険運転致死罪への訴因変更を認めた。
志水さんの長女千草さん(29)は被害者参加制度に基づき陳述する予定で、「飲酒運転を無くしたいという思いを伝えていきたい」と話した。
被告側の洲崎達也弁護士は「飲酒運転は許されるものではないが、間違った法律が適用されてはいけない」と述べた。
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20121010ddlk45040478000c.html
延岡の危険運転致死で弁護側が起訴事実否認
延岡市で昨年2月、酒を飲んで車を運転し、対向車線の同市別府町、会社員志水礼子さん(当時54歳)の軽乗用車に衝突、志水さんを死亡させたとして危
険運転致死罪に問われている元大学生田中輔(たすく)被告(23)の裁判員裁判の初公判が9日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)で行われた。
田中被告は「酒を飲んで運転しスピードを出した。志水さんの命を奪ったことは間違いありません」と述べたが、弁護側は「危険運転には当たらない」と起訴事実を否認した。
冒頭陳述で、検察側は「田中被告は午後11時頃から翌日未明まで、延岡市内の三つのスナックで飲酒していた。アルコールの影響で正常な
運転は困難な状態だった。制御困難な時速116キロで走行し、その結果、人が亡くなった。危険運転致死罪は成立する」などと主張した。
弁護側は「事故直前まで彼女と携帯電話のメールをやり取りできる状態で、約1・2キロ走行している。
事故は携帯電話に気を取られた脇見運転が原因」として、自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)の適用が相当と述べた。
29日の判決までに公判は計10回開かれる予定で、検察、弁護側双方の証人が計13人出廷する見通し。被害者参加制度に基づき、志水さんの遺族も意見陳述する。
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時35分頃、酒を飲んで正常な運転が困難な状態にもかかわらず延岡市の市道で乗用車を運転し、
中央線を越えて志水さんの車と衝突。胸部動脈損傷などで死亡させたとされる。
田中被告は当初、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、自動車運転過失致死罪で追起訴された。
しかし宮崎地検延岡支部は昨年6月、法定刑が重い危険運転致死罪の適用を求めて訴因変更を申請、認められた。
危険運転致死罪での起訴を求めて署名活動を行った志水さんの長女、千草さん(29)は「ここまで長かった。飲酒運転で同じように悲しむ人が出ないように、
しっかりと判断してほしい」と話していた。
(2012年10月10日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20121009-OYT8T01745.htm
危険運転致死罪が争点 延岡飲酒死亡事故初公判
延岡市で昨年2月、酒を飲んで車を運転し、衝突した対向車の女性(当時54歳)を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われている同市の元学生田中輔被告(23)の
裁判員裁判が9日、宮崎地裁で始まる。
当初は道交法違反(酒気帯び運転)で起訴、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、その後の捜査で変更された。
弁護側は危険運転致死罪の適用は不当と主張しており、裁判員は難しい判断を迫られそうだ。(水木智)
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時35分頃、酒を飲んで正常な運転が困難な状態にもかかわらず、延岡市の市道で乗用車を運転。
中央線を越えて対向の同市別府町、会社員志水礼子さんの軽ワゴン車と時速116キロで衝突、志水さんは全身を強く打って死亡したとされる。
田中被告は道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、志水さんの長女、千草さん(29)ら遺族3人は危険運転致死罪の適用を主張。
署名活動を行って宮崎地検延岡支部に2万4298人分の署名簿を提出した。
その後、危険運転致死罪に訴因が変更され、裁判員裁判の審理対象となった。
宮崎地検は変更理由について「飲酒で正常な運転が困難だったことや、高速での走行が認められたため」としている。
一方、弁護側は危険運転致死罪の適用は不当で、自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)の適用が相当と主張。
弁護人は「車を発進させて事故現場までの約1・1キロは、ふらつかずに運転していた」「衝突したのは酒に酔っていたからではなく、脇見運転が原因」などとしている。
9日は罪状認否や冒頭陳述があり、24日に結審、29日に判決が言い渡される予定。
被害者参加制度に基づき、公判で陳述する予定の千草さんは「私や妹が結婚するのを誰より楽しみにしていた母の無念さを伝え、家族の生活が激変した苦しみや悲しみを
裁判員に訴えたい」と話している。
【危険運転致死罪】
飲酒運転などによる悪質な事故が相次ぎ、厳罰化を求める世論の高まりを受けて2001年、刑法を改正して新設された。
飲酒や薬物の服用、制御困難な高速度、信号無視など危険な運転で死亡させた場合に適用され、最高刑は懲役20年。
自動車運転過失致死罪の最高刑は懲役7年。
(2012年10月9日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20121008-OYT8T00974.htm
危険運転致死罪が争点 延岡飲酒死亡事故初公判
延岡市で昨年2月、酒を飲んで車を運転し、衝突した対向車の女性(当時54歳)を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われている同市の元学生田中輔被告(23)の
裁判員裁判が9日、宮崎地裁で始まる。当初は道交法違反(酒気帯び運転)で起訴、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、その後の捜査で変更された。
弁護側は危険運転致死罪の適用は不当と主張しており、裁判員は難しい判断を迫られそうだ。(水木智)
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日午前3時35分頃、酒を飲んで正常な運転が困難な状態にもかかわらず、延岡市の市道で乗用車を運転。
中央線を越えて対向の同市別府町、会社員志水礼子さんの軽ワゴン車と時速116キロで衝突、志水さんは全身を強く打って死亡したとされる。
田中被告は道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、自動車運転過失致死容疑で追送検されたが、志水さんの長女、千草さん(29)ら遺族3人は
危険運転致死罪の適用を主張。
署名活動を行って宮崎地検延岡支部に2万4298人分の署名簿を提出した。
その後、危険運転致死罪に訴因が変更され、裁判員裁判の審理対象となった。
宮崎地検は変更理由について「飲酒で正常な運転が困難だったことや、高速での走行が認められたため」としている。
一方、弁護側は危険運転致死罪の適用は不当で、自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)の適用が相当と主張。
弁護人は「車を発進させて事故現場までの約1・1キロは、ふらつかずに運転していた」「衝突したのは酒に酔っていたからではなく、脇見運転が原因」などとしている。
9日は罪状認否や冒頭陳述があり、24日に結審、29日に判決が言い渡される予定。
被害者参加制度に基づき、公判で陳述する予定の千草さんは「私や妹が結婚するのを誰より楽しみにしていた母の無念さを伝え、家族の生活が激変した
苦しみや悲しみを裁判員に訴えたい」と話している。
【危険運転致死罪】
飲酒運転などによる悪質な事故が相次ぎ、厳罰化を求める世論の高まりを受けて2001年、刑法を改正して新設された。
飲酒や薬物の服用、制御困難な高速度、信号無視など危険な運転で死亡させた場合に適用され、最高刑は懲役20年。
自動車運転過失致死罪の最高刑は懲役7年。
(2012年10月9日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20121008-OYT8T00974.htm
延岡危険運転/あす初公判
2012年10月08日
危険運転致死罪に問われた男の裁判員裁判の初公判が9日、宮崎地裁である。
飲酒運転のうえ、法定速度を大幅に上回る高速度で事故を起こしたとされる被告。
市民である裁判員は、この事故をどう見て、どのような刑を下すのか。
3週間におよぶ裁判が始まる。
罪に問われているのは延岡市の元大学生、田中輔被告(23)。
起訴状によると、田中被告は昨年2月13日未明、延岡市内の市道で、飲酒のうえ時速約110キロで乗用車を運転。
対向車線にはみ出し、延岡市の運送会社員、志水礼子さん(当時54)の軽ワゴン車と衝突し、出血性ショックで志水さんを死亡させたとされる。
この事故を巡っては、検察が自動車運転過失致死罪と、より量刑の重い危険運転致死罪のどちらで立件するか、まだ判断しないうちに、遺族が危険運転致死罪を
適用するよう求めて署名活動を展開。
事故から4カ月後、地検が危険運転致死罪で立件した経緯がある。
争点は、今回の事故が危険運転致死罪の要件にある「アルコールの影響により正常な運転が困難な状態」や「進行を制御することが困難な高速度」によるものだったかどうかだ。
これまで、危険運転致死傷罪をめぐっては「条文の要件に解釈の余地があり、あいまい」「法律に不備がある」などと批判の声もあがっていた。
今年4月、京都府亀岡市で無免許運転の少年の車が児童らの列につっこみ、10人が死傷した事故では、京都地検が危険運転致死傷罪での立件を断念。
遺族や市民の感情とは裏腹の運用のされ方もしてきた。
今回も、弁護士、検察官、裁判官の法曹三者が、争点を事前に絞り込む作業が難航。
昨年7月から今月3日までに話し合いが18回持たれ、長期にわたった。
プロの裁判官でも難しい判断が迫られるであろう今回の裁判。
裁判員たちが下す判決は、今月29日に言い渡される予定だ。
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001210080001
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