




“ダイヤモンド詐欺”の手口、グループの正体は?
2014年8月25日(月)19時24分
突然、一通のダイヤモンド販売のパンフレットが送られてきて、いつのまにか詐欺に巻き込まれる、こんな事件が相次いでいます。
この詐欺グループの正体とは?直撃取材をしました。
「悔しいですね、あらゆる面で。母親のそういうのに気付かなかった自分も悔しい。許せない」(被害者の娘)
70代の母親が詐欺の被害に遭ったと話すAさん。
事の発端は、今年4月、「ディアマンテ佐藤」というダイヤ販売会社から母親宛てに送られてきたパンフレットでした。
「封筒に入った状態でこのパンフレットが送られてきて、このパンフレットに関する電話があったみたいです」(被害者の娘)
電話は知らない男から。
その内容は「『ディアマンテ佐藤』からパンフレットが届くのは、ダイヤが購入できる選ばれた人だ。その権利を譲ってほしいので、『ディアマンテ佐藤』に電話してくれ」とのことでした。
Aさんの母親は何度も断りましたが、あまりのしつこさに「ディアマンテ佐藤」に電話をしました。
すると、その2時間後、今度は“警察”を名乗る男から電話が・・・
「ダイヤを買う権利を譲ったことが不正に当たる。裁判になるのを避けるため、ディアマンテ佐藤にダイヤの購入費用500万円を郵送で支払ったほうがいい」(“警察”を名乗る男)
「普通ならおかしいと思うが、動揺はあったと思う。警察だの不正だの、自分がかまされている。何とかこの状態をとりあえず落ち着かせないとという策が、自分が立て替えてお金を払う」(被害者の娘)
Aさんの母親は500万円を郵送。
そして、3日後に届いたダイヤ。
茶色くて黒い物が混ざったものや、真っ白に濁ったものもあります。
本当に500万円の価値があるのか調べてみると・・・
「5点のお値段で4万4900円」(ゴールドプラザ 武市年史さん)
商品は全てダイヤでしたが、中には2300円というものまで・・・。
「ディアマンテ佐藤」に直接話を聞くため、パンフレットに書かれた会社を訪ねてみると・・・。
「ディアマンテ佐藤」は5階に入っていたようですが、レンタルオフィスになっていて、以前は本当にオフィスを借りていたようですが、今はもう退去して誰もいないということでした。
そこで、登記簿に代表取締役と記載された男を直撃。
Q.“ディアマンテ佐藤”の○○さんですか?
「すごく前ですよ、あれ。もう辞めましたから」
Q.こちらのパンフレットご存じですよね?
「知らないですね」
Q.登記をあげたら取締役が○○さんになっている。
「あそこの会社辞めたんですけどね。詐欺だったんですよ」
男は詐欺だとあっさり認めました。しかし・・・
Q.どういう詐欺?
「わからない、詳しいことは。僕は指示に従って動いただけ」
Q.誰の指示?
「○○という会社がこの会社を作った」
Q.それは何の会社か?
「いろいろやってるね、金融関係みたい。はがきが送られてきて『アルバイトしませんか?』って来たからアルバイトをした」
「自分は指示通り動いただけ。何も知らない」の一点張り。
Q.500万円くらいの価値があると言われているのに5万円もしなかった。100分の1の価値もないものが送られてきたみたいで、ご存じないですか?
「全然知らないですよ。ダイヤモンドというのを今初めて聞いた」
Q.謝罪の気持ちは全くない?
「僕は謝罪してほしいですね、会社に。だって僕はだまされたんだもん」
「ディアマンテ佐藤」に関する被害は、大阪だけで31件、合わせて9700万円。
ほかにも兵庫や愛知など少なくとも4県に広がっていて、警察は全容解明に向け捜査しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140825-00000045-jnn-soci
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