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滝川第二中学校・高等学校演劇部

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豚もおだてりゃ

2006-03-26 | 第8期部員の活動日誌
尼崎ピッコロシアターの中学生の劇の幕が降りた時、いぐりん先生が言った。

いいか、今度はケイコさんの番やで。頑張ろうな。


キョトーン。
ケイコは日頃のキャラのままポカーンと口を半びらき。
のほほんと、「はぁ。」

実在のケイコは動きも喋りもかなりのスローテンポで、声も小さく、かわゆいのです(笑
【日々ケイコ】ファンの人は驚かれるかもしれませんね。

いぐりん先生はため息一つ、「大丈夫かいな。」


受験生の3年生を除くと、高校生は入部したばかりのケイコひとりっきり。

今年は部員が一人で、とても高校生の部の公演は無理。諦めよう。
と、他校の顧問の先生なら決断するはず。

このあたりが滝二らしいというか・・・
おッ、一人入ってきたからこれで高校生の部もやれるッ」と、すんなり断定。
ついでにオスミ先生は、「ケイコさんは着物が似合いそうやから、これでいこう!」
と、白紙の時に叫ぶ、思い込みの激しさよ。

おまけに精力的な広報活動をなさる、オスミ先生、いぐりん先生。
校内、校外問わず、先生であれ生徒であれ、友人、知人、卒業生に向けて、親ばかぶりのような「ケイコ自慢」。
オスミ先生に至っては、芝居仲間まで連れ歩き紹介しまくり・・・ました。(笑)


この時 影で他の先生方の(心配げな)声
ケイコさんて、あの子声出します?
さぁどうなんでしょう。聞いたことないですね。
私の授業でも・・・ないですねぇ。
セリフ無理でしょう?

・・・おとなしい子ですもんね。


しかし、顧問がいささかの迷いも疑問も持たずに「ケイコ自慢」をなさる訳ですから、
そこはそれ・・・豚もおだてりゃ・・・的に、
芝居一つしたことのない私もその気になってきて

なんとなく芝居のできそう・・・な気分?

みんなで銭湯行くのが楽しいし 居心地いいし・・・
ま、いいか。これで

続く・・・

茶子です。近況をお伝えします。

2006-03-23 | 第8期部員の活動日誌
 今日から春休みですね。滝二演劇部は春休みもほとんど活動します。
今日は近況と、主な予定をお伝えします。

 まずは、4/1の全国大会の打ち合わせ会に向けて、急ピッチで書類作成をしています。高校生は担当を決めて分業し、それぞれがその書類を責任を持って仕上げていきます。今までの先輩方が作ってきた資料を参考に、勉強しながらの作成です。

 そんな忙しい時、いつもサポートしてくれるのが中学生です。今日も演劇部の予定を書き写す人、整理する人、ラックを作る人、お茶をくんでくれる人、それぞれが仕事を見つけて動いてくれて、とても助かります。

 また、催しとしては、警察署からの依頼で、4/4に交通安全のキャンペーンに参加させて頂くことになり、練習を始めています。
今度も漫才仕立てで、部員4人で発表します。

 交通安全は重いテーマなので、お客さんにその大切さを伝えるのは、なかなか難しいことと思いますが、挑戦していきたいと思います。

あの夏の日

2006-03-21 | 第8期部員の活動日誌
2005年8月、
尼崎ピッコロシアター中学生公演からの
帰りのバスの中。
私たち生徒は、公演終了の開放感で盛り上がり、
即興の小芝居を重ねてはしゃいでいた。

中学生たちは本当に良く頑張った。
その中学生たちに囲まれて、幸せな心地。


バスの前方で、
オスミ先生といぐりん先生の声がしている。

「次は11月ですね。高校生の部ですね、いよいよ。」
「与謝野晶子・・・どうです?」
「あ・・・良いですね。この子っぽいですね。」
「樋口一葉も良いですね。」
「良いですね~!」


顧問二人の頭の中は、もう次の台本の方へ飛んでいるらしい。
オスミ先生は強くて一人でも生きてゆける女性が好みで、
いぐりん先生はそうではなくて・・・
オスミ先生は悲劇が好きで、いぐりん先生は喜劇。

(どうなるんやろなあ)


たった一人の高校生部員ケイコは
これから出来あがる初めての台本が
待ち遠しかった。




続く・・・

今日は、中学校の表現教育発表会

2006-03-18 | 第8期部員の活動日誌
一週間前から、我が部室の中学1年生人口が増えました。
新入部員、到来か!?」





いえいえ、表現教育発表会で
英語劇に出る生徒さんだったのです。

初めて劇の流れを
簡単に見させてもらった時、
ただもうその発音の良さに高校生のお兄さん、
お姉さんたちは驚かされました。

中学1年生であれだけ達者に
英語が使えるものなのか・・・と。



私が英語劇に関わったのは約一週間。
この一週間はみんな本当によく頑張っていました。

辛かったことや楽しかったこと、
たくさんあったと思います。
でも、そこに至る過程に何があっても、
舞台を観るお客さんはそこだけを観るわけです。

今回裏方と呼べるような仕事に就いてなかった私は、
舞台を一観客として観させて頂きましたが、
字幕も見やすかったし、心配していた声量も、
一番後ろの私の席まできちんと届いていたので、
きっと多くのお客様に楽しんで頂けたと思います。



今日、舞台で演じたことを忘れずに、
みんなにはこれからも大きく成長していって欲しいです
(なんか、お母さんみたいなことを言ってますが


とにかく、今日の舞台が成功して良かったです
お疲れ様でした

その涙は嘘?

2006-03-17 | 第8期部員の活動日誌
この部室でケイコは毎日のように
【日々ケイコ】になってきたのに、いまだに「演じる」ということがわかりません。

普通一日はたいていの場合、平凡に何事もなく過ぎていきます。
そうやたらと大きな事件も事故も起こらず、一日の内では激しい感情の波もあまりありません。
けれど、舞台の上の【日々ケイコ】は、今笑っているかと思うと、次に怒ったり、泣いたりします。
ある感情から次の感情にとてつもない飛躍があります。
作りごとです。それが芝居です。

頭では理解できても、身体で上手に表現できない時があります。
あるいは、自分では出来たッと思ったのに、見る側に伝わらない時もあります。
・・・・・こうなると、もう自分の不器用さをのろいたくなってきます。



特技があります。わりと早くに嘘の涙を流せるのです。
私の場合は、「この先、日本の未来はどうなるのだろう」
と思っただけで、不安で心細くて、涙が出ます。
どこからか、「その心配よりもお前の未来はどうなるんや?」
という声が飛んできそうですが。


ごのい先生の【日々ケイコ】へのアドバイス
「笑ったらあかん。泣いてもあかんのです。エネルギーの保存則というのがあって
役者がここで我慢するから、その分観客が笑うんです、泣くんです。」

(なるほど、そういうことか)


観客が見たいのは役者個人ではなく、
舞台の上でイキイキと息づいている劇中の人物なのです。役者は演技をひけらかしてはいけなかったのです。
すぐに涙を出せるなんて、ばかなことを自慢してちゃいけない。
私は芝居を分かっていませんでした。


ごのい先生のあのアドバイスは、ケイコには有り難かったです。
相変わらず芝居のことはよく分かってはいませんが、
芝居って難しいけど、おもしろいな・・・と思います。

不器用でもここに居てみます。しばらくは。

活動再開

2006-03-15 | 第8期部員の活動日誌
 お久しぶりです。茶子です。
演劇部は昨日(3/14)から活動再開です。

 昨日は、高校生は中1生の英語劇を見せてもらいました。
3/18の表現教育発表会で発表される劇です。英語の発音がきれいと部員に評判でした。
一生懸命練習しているのが伺えて、見ていて気持ち良かったです。
当日、演劇部員はそのお手伝いをさせてもらいます。

 さて、今後の予定についてですが、今年の滝二祭の公演準備をします。
顧問の先生からの提案で、落語と漫才をすることに決まりました。
『君死に・・』と同様、寄席仕立てです。
今回は、部員各々が、持ちネタを考えて、かわるがわる登場します。
 また、先生方の舞台もあるとのことです。楽しみですね

部員それぞれが楽しんで、舞台をつくっていけたらいいですね

悲しいとき≠涙

2006-03-12 | 第8期部員の活動日誌
ふと思いました。
悲しい時って泣くだけ?
悲しい時って、涙を流すしかほかに表現はないの?
ほかに・・・
あるんじゃないかな。

悲しみの3乗のような時。

例えば、
愛する恋人にサヨナラを告げられ、
翌日に母親がガン告知を受け、
その翌日にはおじいちゃんが救急車で運ばれて・・・
死んじゃった・・・
というような場合があったとしたら。
泣くだけじゃ済まないよなぁ、きっと。

どうするんだろう?その時。
へたへた座り込んで・・・
のどぼとけ見せて笑い出しそう。

こんなの嘘や。
こんなドラマみたいなことホンマの人生で
起きるはずないもんなあ。
そうかそうか、ここまでくるか~~
運命とか宿命とかすごいなあ。泣くのを通り越して笑っちゃう。

って。そんなことを考えながら、
私は今日一日を過ごしました。
部員のみんなは、今日どんなことを感じましたか?

いつか大きな財産に・・・

2006-03-10 | 第8期部員の活動日誌
B棟とC棟の真ん中に位置するプレハブ。
ここが我が演劇部の部室です。
部員たちは放課後 わらわらと集合してきます。
この部員の中から将来、
職業として役者を志す人がいるかもしれません、
いないかもしれません。

芝居を仕事としてやる、やらないということは
そう大事ではありません。
大事なのはこの部室で私たちが

懸命に何かを生み出そうとしている
何かを真剣に伝えたいとしている

というそのことなのです。
そしてその課程が大切なのです。


個人的な話となりますが、
私には小さい頃から夢が2つあって、
その1つが女優になることでした。
演技の経験が全くないのに・・・です。
まだ小学生でしたから、才能というバケモノの存在を知らずにいたせいでしょう。
願えば何にでもなれると信じていた頃ですから。


いい先生やいい台本に恵まれて、私の場合
少しだけ夢に近づけました。

ただ、芝居って知れば知るほど難しく
苦悩も生まれました。
関わるほどにしんどいものでした。
そういう中で、いくらかわかったことがあります。

芝居って特異なものではなく、
日常のありふれた場面や感情を煮詰めて
圧縮したものだということです。
基本は日常の中にあるということ。

自分の目の前にいる人や今起きていることに興味を持ち、
じっくりと観察をして、
おもしろいことをいっぱい吸収すること。
舞台の上で役を演じるには
そういうありふれた日々こそ大切な糧となっていくのでしょう。


たとえ将来役者になれなくとも、
私はいつも輝いていたいです。
そのために今何をすべきか、そのことを教えてくれたのが
この部室でした。
一つの作品を作り上げるために、この部室でみんなと
泣いたり笑ったり迷ったり悩んだりしました。

このことが、いつか私たちには
大きな財産として心にしっかりと残されるはずです。

こんにちわ

2006-03-10 | 第8期部員の活動日誌
こんにちわ、ケイコです。

いきなりですが・・・
私のこの日記、部活の活動についてあまり書いていないコトに気づきました。
すいません。

部活が休みだということも理由にはありますが、きっと部活が始まっても私は
「今日はこんなことをしました。あんなことがありました。」
とかは、あまり書かないと思います。
なぜって?だってケイコはそういう性格だから


なので、【ケイコの活動日誌】とは別に【ケイコのハーフタイム☆】というものを増やしました。
ま、気軽に見てくださいってことですね

部活の活動については、私よりもしっかりしているお茶子ちゃんが、キレイにまとめてくれるでしょう。(わあ、ケイコさん、人任せもイイとこだね

入部のきっかけは?

2006-03-06 | 第8期部員の活動日誌
ケイコです。中学生のブログを見ました。
部活のない今日も、みんなそれぞれにイキイキと過ごしている様子。
嬉しいです。

中学生の演劇部の入部きっかっけは何だったのかなあ。

なんとなく、担任の先生に勧められてかな?
担任イコール顧問ですからね、
オスミ先生のクラスの子たちは。
私も、担任・顧問のいぐりん先生に、
6月の三者面談で突然
「ケイコさんを下さいッ」と言われて
えーッ!!け、け、結婚、結婚と大根と豆
と、早とちりをしたら (嘘です)
「ケイコさんを下さい、演劇部に!」と。


そして去年の8月、
尼崎ピッコロシアターで
中学生公演のお手伝いをさせてもらうことに。
照明係でした。

その当日、感動しました。凄かったです。
中学生とは思えない出来でした。

驚いたのは、その素直さです。脇役に回ったときの自然さ。
目立とうとしないのでいやらしさがないのです。
私に今欠けているものはこれだッと思いました。
そして、しばらく演劇を続けてみようかな、と思ったのです。



演技の大切さを教えて下さるオスミ先生。
演劇部に誘って下さったいぐりん先生。
勇気づけて下さるアサデン先生。

私のサポートをし、共に歩んでくれる高校生。
そして、芝居を続ける決心をつけさせてくれた中学生。


私が日々ケイコになれるのは、皆さんのおかげでもあるのです。