滝川第二中学校・高等学校演劇部

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別れのある春

2006-03-30 | 第8期部員の活動日誌
日々ケイコ・マナブが
毎日ずいぶんとお世話になったS先生が
滝二を退職されると聞き、
今、悲しくて沈み込んでいます。


春っていや・・・ですね。
別れがあるから。


この芝居で大阪弁にチャレンジしました。
何気なく耳にしたり口にしたりしている、
身近な発音です。
ケイコは自分がちゃんと大阪弁を喋っているつもりでいたのですが、違っていました。
それに場面が昭和18年の設定でしたから
当時の発音は今とは少し違ってもいました。

昔の大阪弁を指導して頂くことに決定。


外部から専門の先生をお呼びしよう
という案も出ましたが、
やはり自分たち滝二のお芝居ですから
校内の先生にお願いしようということに。
滝二はどこまでも手作りにこだわります。


S先生が超多忙なお仕事とお仕事の合間をぬって、
毎日ケイコとマナブの指導をして下さいました。

ふらりと部室に来て下さることもありましたが、
基本的には2人で毎日職員室を訪れ、
5分であれ時間があれば教えて頂くということに。


静かな職員室に行くと、
気難しい(?)というお噂のS先生が
「ケイコちゃん!!」
と、暖かく迎えて下さいました。

ほんの数ページどころか、
ほんの何行かしか進みません。難しくて。


実は発音の指導の他に
ケイコはいろんなところで、多くの先生方に
かなりの時間と労力をさいてお世話になりました。
演技一つお見せしたこともない当初から
多くの先生方がケイコのことを応援して下さいました。

顧問の先生二人の広報のおかげですが。
あたたかい学校です。
あたたかい先生方です。



S先生のご退職はケイコには相当のショックです。
学校の中で
「ケイコちゃん!」
と呼んで下さる先生はもう他に誰もいませんもの。(泣)

オマエもそろそろ一人立ちしろよ・・・
という教えかも知れません。
このまま沈んでいてはいけません。

春だから・・・別れがあるから・・・寂しいね。
けど、頑張ります。
S先生、8月の全国大会には必ずケイコに会いに来て下さい。

え、台本って?

2006-03-29 | 第8期部員の活動日誌
第一段階のあれ?
中学生の劇の時、既成の台本をいぐりん先生が
猛スピードでセリフ直しをしていました。
役名の決定した部員のそれぞれの口癖やもの言いにそって
一挙に7~8人もを訂正。
日頃の生徒のキャラを良くインプットしているのだろう。



第二段階のあれ?
いぐりん先生は
ケイコのための台本を全く書いていらっしゃらない様子。
きっとケイコはおとなしい子なので存在を忘れているのね・・・(泣)



第三段階のあれ?
「まだ書けないんですか?早くして下さいよ。」
と、直訴したらいぐりん先生のお返事は・・・
「え!?何を?あ!台本?俺が一人で書くんやないよ。
ケイコさん、きみも書くんや。
まずケイコさんとマナブと三人で書いて、
それから次にみんなも入る。台本って皆で書くんやで。」


第四段階のあれ?もうファイナル・・・あれ?
「ケイコさん、趣味は?何や?
特技とか、得意なこととか言うてみて。
好きなことは?ケイコさんの持っているもん全部使って
良い舞台にしよう。
この際、利用できるもん全部使っていこう。
片っ端から言うてみ。」


「はぁ。」




続く・・・

豚もおだてりゃ

2006-03-26 | 第8期部員の活動日誌
尼崎ピッコロシアターの中学生の劇の幕が降りた時、いぐりん先生が言った。

いいか、今度はケイコさんの番やで。頑張ろうな。


キョトーン。
ケイコは日頃のキャラのままポカーンと口を半びらき。
のほほんと、「はぁ。」

実在のケイコは動きも喋りもかなりのスローテンポで、声も小さく、かわゆいのです(笑
【日々ケイコ】ファンの人は驚かれるかもしれませんね。

いぐりん先生はため息一つ、「大丈夫かいな。」


受験生の3年生を除くと、高校生は入部したばかりのケイコひとりっきり。

今年は部員が一人で、とても高校生の部の公演は無理。諦めよう。
と、他校の顧問の先生なら決断するはず。

このあたりが滝二らしいというか・・・
おッ、一人入ってきたからこれで高校生の部もやれるッ」と、すんなり断定。
ついでにオスミ先生は、「ケイコさんは着物が似合いそうやから、これでいこう!」
と、白紙の時に叫ぶ、思い込みの激しさよ。

おまけに精力的な広報活動をなさる、オスミ先生、いぐりん先生。
校内、校外問わず、先生であれ生徒であれ、友人、知人、卒業生に向けて、親ばかぶりのような「ケイコ自慢」。
オスミ先生に至っては、芝居仲間まで連れ歩き紹介しまくり・・・ました。(笑)


この時 影で他の先生方の(心配げな)声
ケイコさんて、あの子声出します?
さぁどうなんでしょう。聞いたことないですね。
私の授業でも・・・ないですねぇ。
セリフ無理でしょう?

・・・おとなしい子ですもんね。


しかし、顧問がいささかの迷いも疑問も持たずに「ケイコ自慢」をなさる訳ですから、
そこはそれ・・・豚もおだてりゃ・・・的に、
芝居一つしたことのない私もその気になってきて

なんとなく芝居のできそう・・・な気分?

みんなで銭湯行くのが楽しいし 居心地いいし・・・
ま、いいか。これで

続く・・・

茶子です。近況をお伝えします。

2006-03-23 | 第8期部員の活動日誌
 今日から春休みですね。滝二演劇部は春休みもほとんど活動します。
今日は近況と、主な予定をお伝えします。

 まずは、4/1の全国大会の打ち合わせ会に向けて、急ピッチで書類作成をしています。高校生は担当を決めて分業し、それぞれがその書類を責任を持って仕上げていきます。今までの先輩方が作ってきた資料を参考に、勉強しながらの作成です。

 そんな忙しい時、いつもサポートしてくれるのが中学生です。今日も演劇部の予定を書き写す人、整理する人、ラックを作る人、お茶をくんでくれる人、それぞれが仕事を見つけて動いてくれて、とても助かります。

 また、催しとしては、警察署からの依頼で、4/4に交通安全のキャンペーンに参加させて頂くことになり、練習を始めています。
今度も漫才仕立てで、部員4人で発表します。

 交通安全は重いテーマなので、お客さんにその大切さを伝えるのは、なかなか難しいことと思いますが、挑戦していきたいと思います。

あの夏の日

2006-03-21 | 第8期部員の活動日誌
2005年8月、
尼崎ピッコロシアター中学生公演からの
帰りのバスの中。
私たち生徒は、公演終了の開放感で盛り上がり、
即興の小芝居を重ねてはしゃいでいた。

中学生たちは本当に良く頑張った。
その中学生たちに囲まれて、幸せな心地。


バスの前方で、
オスミ先生といぐりん先生の声がしている。

「次は11月ですね。高校生の部ですね、いよいよ。」
「与謝野晶子・・・どうです?」
「あ・・・良いですね。この子っぽいですね。」
「樋口一葉も良いですね。」
「良いですね~!」


顧問二人の頭の中は、もう次の台本の方へ飛んでいるらしい。
オスミ先生は強くて一人でも生きてゆける女性が好みで、
いぐりん先生はそうではなくて・・・
オスミ先生は悲劇が好きで、いぐりん先生は喜劇。

(どうなるんやろなあ)


たった一人の高校生部員ケイコは
これから出来あがる初めての台本が
待ち遠しかった。




続く・・・

今日は、中学校の表現教育発表会

2006-03-18 | 第8期部員の活動日誌
一週間前から、我が部室の中学1年生人口が増えました。
新入部員、到来か!?」





いえいえ、表現教育発表会で
英語劇に出る生徒さんだったのです。

初めて劇の流れを
簡単に見させてもらった時、
ただもうその発音の良さに高校生のお兄さん、
お姉さんたちは驚かされました。

中学1年生であれだけ達者に
英語が使えるものなのか・・・と。



私が英語劇に関わったのは約一週間。
この一週間はみんな本当によく頑張っていました。

辛かったことや楽しかったこと、
たくさんあったと思います。
でも、そこに至る過程に何があっても、
舞台を観るお客さんはそこだけを観るわけです。

今回裏方と呼べるような仕事に就いてなかった私は、
舞台を一観客として観させて頂きましたが、
字幕も見やすかったし、心配していた声量も、
一番後ろの私の席まできちんと届いていたので、
きっと多くのお客様に楽しんで頂けたと思います。



今日、舞台で演じたことを忘れずに、
みんなにはこれからも大きく成長していって欲しいです
(なんか、お母さんみたいなことを言ってますが


とにかく、今日の舞台が成功して良かったです
お疲れ様でした

その涙は嘘?

2006-03-17 | 第8期部員の活動日誌
この部室でケイコは毎日のように
【日々ケイコ】になってきたのに、いまだに「演じる」ということがわかりません。

普通一日はたいていの場合、平凡に何事もなく過ぎていきます。
そうやたらと大きな事件も事故も起こらず、一日の内では激しい感情の波もあまりありません。
けれど、舞台の上の【日々ケイコ】は、今笑っているかと思うと、次に怒ったり、泣いたりします。
ある感情から次の感情にとてつもない飛躍があります。
作りごとです。それが芝居です。

頭では理解できても、身体で上手に表現できない時があります。
あるいは、自分では出来たッと思ったのに、見る側に伝わらない時もあります。
・・・・・こうなると、もう自分の不器用さをのろいたくなってきます。



特技があります。わりと早くに嘘の涙を流せるのです。
私の場合は、「この先、日本の未来はどうなるのだろう」
と思っただけで、不安で心細くて、涙が出ます。
どこからか、「その心配よりもお前の未来はどうなるんや?」
という声が飛んできそうですが。


ごのい先生の【日々ケイコ】へのアドバイス
「笑ったらあかん。泣いてもあかんのです。エネルギーの保存則というのがあって
役者がここで我慢するから、その分観客が笑うんです、泣くんです。」

(なるほど、そういうことか)


観客が見たいのは役者個人ではなく、
舞台の上でイキイキと息づいている劇中の人物なのです。役者は演技をひけらかしてはいけなかったのです。
すぐに涙を出せるなんて、ばかなことを自慢してちゃいけない。
私は芝居を分かっていませんでした。


ごのい先生のあのアドバイスは、ケイコには有り難かったです。
相変わらず芝居のことはよく分かってはいませんが、
芝居って難しいけど、おもしろいな・・・と思います。

不器用でもここに居てみます。しばらくは。

活動再開

2006-03-15 | 第8期部員の活動日誌
 お久しぶりです。茶子です。
演劇部は昨日(3/14)から活動再開です。

 昨日は、高校生は中1生の英語劇を見せてもらいました。
3/18の表現教育発表会で発表される劇です。英語の発音がきれいと部員に評判でした。
一生懸命練習しているのが伺えて、見ていて気持ち良かったです。
当日、演劇部員はそのお手伝いをさせてもらいます。

 さて、今後の予定についてですが、今年の滝二祭の公演準備をします。
顧問の先生からの提案で、落語と漫才をすることに決まりました。
『君死に・・』と同様、寄席仕立てです。
今回は、部員各々が、持ちネタを考えて、かわるがわる登場します。
 また、先生方の舞台もあるとのことです。楽しみですね

部員それぞれが楽しんで、舞台をつくっていけたらいいですね

その1 藤田さんについて

2006-03-15 | 脚本家よもやま噺
インスピレーションは多忙な時にこそ沸くというものだが、
今日はまさにその日にあたるに違いない。

今日三月十五日は落語「紺屋高尾」に出てくる高尾太夫の
年季が明ける日でもあり、落語作家にとっては気にかかる日である。
そんなことを言い始めると、昨日三月十四日は柳家喬太郎の新作
「白日の約束」の時間軸でもあり、浅野内匠頭の命日でもあるので
それこそ落語関係者にとっては枚挙に暇がないのだ。


さて、
このあたりで読者はきっと耳慣れない落語噺に
嫌気が差し始めただろうと思うので、
本来のコラムに入って就寝するとしよう。

要するに、このカテゴリーでは脚本を手がけた立場から
古参の者しか知り得ない設定であるとか、台詞の由来であるとか
ある種のマニアックな視点から、
「君死にたまふことなかれ」を語っていこうというのが主題である。

タイトルにもある「藤田さん」は、ケイコの恋する男性であるが、
彼は、日々ケイコ・マナブ、師匠筋に当たる居草屋明陽(戦、やめよう)など
登場人物は全て洒落で統一される中、ただ一人
「藤田護」
という、洒落にも何もなっていない人物となっている。
ケイコを愛し、ケイコに愛され、プロポーズする彼の名前は何故「藤田護」となったのか。

一説に「無事だ、(国を)守る」から来ているのだ、という話も耳にしたので
あえてここで書くが、上記の理由はガセである。

初代マナブやケイコらとともに初稿を考える際に、私が書いた数少ない漫才台本
「渡すも貰うもラブレター」を、漫才の参考にと読む機会があったのだが、
その漫才の冒頭に、
「一生懸命頑張っていかなあかんなぁちゅうて、藤田さんと話してたんですけども」
「いや、藤田さんて誰よ。そういうのは相方の俺と相談せぇよ。」
「あぁ、それは藤田さんと相談せんことには何とも言えない。」
「何でやねん。」
のような、他愛ない台詞がある。
どうやらケイコがそれを気に入ったらしく、

「じゃあ、ケイコの恋人は藤田さんで」

となった。
これが真相である。
私にしても、この漫才台詞のボケは、それこそ藤田さんでも住吉さんでも
良かったわけで、意味のありそうな「藤田」は実に安直につけられた名前と
いうことになる。ひょっとしたら、ケイコが漫才台本を読ませた私に
気を遣ってくれたのかもしれないが
考えてみると、この藤田だけが本名(あとは芸名)なので、
リアリティの追求としては、ケイコの判断が正しかったと言うべきだろう。

そして、「護」はどこから来たのか、といえば、
これもケイコの、
「いぐりん先生の下の名前で、藤田守でいいでしょ」
の一声で、すぐさま決定したのである。
もう少し暴露すると、本来は「藤田守」と表記されていたものを
あまりのこっ恥ずかしさもあって「守→護」に変えたのは
何を隠そう、この私なのだ。

考えても見てほしい。
自分が携わった作品で、主人公の恋人役に自分の名前のつく、この照れ臭さを。
「守さん、あなたを愛しています」などという台詞は
芝居ではなく、生身の彼女や婚約者にでも言われてこそ
意味があるのだ、26歳独身の私にとっては。

それもあって、ケイコには台本上、「護さん」ではなく「藤田さん」と
苗字で呼ばせているのである。
もちろん、藤田護という存在が、作中において
「イコール藤田家そのもの」を指す・・・、つまりは、藤田護と結婚することは
藤田家の一族と婚姻関係を結ぶという意味合いが強いために、
彼をあえて個人名の「護」でなく「藤田」と呼ばせているという脚本家の意図は
きちんとあるのだが、裏を返せば、脚本家自身の心情も含まれているのだ。

これだから脚本作りは面白い。

春秋座思い出DVDについて

2006-03-13 | 第7期部員の活動日誌
春秋座思い出DVD(ver.2)を製作しました。
おスミ先生・いぐりん先生に一枚づつお渡ししましたので、
是非見てみたいという方は個人的にお借りしてください。

アサデン先生には18日に持って行きます。

内容は、

・組み立て動画
・中学生・先生方の漫才
・ブログ漫才完全版
・通し練習動画
・打ち合わせ会動画
・三時間場当たり動画
・おまけ「マナー侍」

といった盛りだくさんな内容となっております。


それでは、突然の告知失礼しました。 

by.alakawa