この本の主役は猫。
殺人事件を飼い主達の情報から、
仲間の犬猫と解決しちゃうのだ。
主人公の正太郎は前うちで飼ってたごまちゃんにそっくりで、
賢さも似てたりしてすごく世界に入って読んでしまった(^_^;)
本格推理小説ではなくて、日常レベルで起こりそうな(起きないけど)
事件で、わりと簡単なトリックを使っているイメージ。
まぁ、猫と犬が協力して解くんだから、密室殺人とか
トラベルミステリーは無理だけど(笑)
全部で5つの物語が載ってるんだけど、中には事件じゃない、
恋愛ものもあります。
猫の視点で書いてる話と人間の視点で書いてる話があってそれがまたいい。
人間の視点で書かれた方はわりとドロドロです。
猫視点のお話(事件)は、人間の考えてることを動物達が冷静に分析し、
たまに人間にあきれてる時もあったりして笑える。
さすがに人間としゃべりはしないけど、飼い主が話してることに
するどいつっこみをする正太郎はすごい(笑)
あまり疲れずに読めちゃいます。
あ、けどこの作者わりとバックグラウンドを細かく書きたがる人なんで、
本題にはいるまでが長い長い(笑)
文章の途中で
「これ正太郎じゃなくて、作者自身が言いたかったんじゃないのー?」
なんて思うことも多々有。
けどそんなとこが妙に共感できちゃう私も同じ性格なんでしょう(笑)
つまりは遊び心満載ということで(笑)
今読んでる本が終わったら別の巻も読んでみようかと
やっぱり猫モノはいいっす!