日々思った事を書いてみる。

色んなことに興味を感じて若い人達から教えられています、話を聞く事にも大事な意味を教えられています。

高血圧について

2014年06月13日 | 健康
健康診断で、健康かどうかの目安にされている高血圧や中性脂肪。日本人間ドック学会が発表したその「新基準」が大きな波紋を広げている。基準値が大幅に緩和され、専門学会が猛反発するなど大論争になっているのだ。基準値が緩和されると“病気予備軍”は減ることになり、高血圧などと診断された側にとっては朗報といえそうだが、専門家は「数値だけを頼りにしていると危ない」と警告する。どういうことなのか。
 今までの基準は一体、何だったのか-。
 健康診断の結果が出るたびに一喜一憂していた人は、いまこんな心境かもしれない。日本人間ドック学会が先月4日に公表した「新基準値」のことだ。
 「学会が人間ドック検診受診者約150万人から超健康人約1万~1万5000人を対象に調査し、導き出した新たな健康基準で、研究対象は尿酸値など27項目。なかでも『生活習慣病』の主要因といわれる血圧、LDLコレステロール、中性脂肪の基準が緩くなったことが注目を集めている」(都内の医療関係者)
 高血圧症は致死率の高い脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの重大疾病を招く危険性が高い。そのため、自分の血圧に注意をはらっている人は多いが、公表された新基準は従来の認識を覆すものだった。
「これまでは上(収縮期血圧)が140以上、下(拡張期血圧)が90以上で高血圧とされてきた。ところが、新基準では上は147まで、下は94まで正常値とされた。医師に『病気予備軍』と診断されてきた人の多くが対象から外れることになる」(同)
 脂質異常症から動脈硬化を引き起こす危険因子、中性脂肪の値もグンと緩和された。男女とも150以上が“危険域”だったが、新基準では男性が「39~198」で、女性は「32~134」。男性は従来の上限値を大きく上回った。
 別名「悪玉コレステロール」といわれるLDLコレステロールも同様だ。一律140以上で脂質異常症と診断されてきたが、新基準は男女別に分かれ、男性は「72~178」、女性は30歳から80歳まで3段階に細分され、例えば45~64歳は「73~183」の範囲が正常値とされた。
 ただ、この新基準を歓迎しない人たちもいる。
 高血圧には「日本高血圧学会」、中性脂肪とLDLコレステロールには「日本動脈硬化学会」の専門学会があり、従来の基準値はそれぞれの学会が決めてきた。今回の調査はその“常識”を突き崩すものだったため、反対の声は少なくない。
医療現場も賛否で割れている。
 首都圏の大規模病院心臓血管外科医は「時間の経過とともに基準も見直すべきだ。時代に即した新基準を打ち出すことは必要」とし、関西の大規模病院消化器外科医は「従来の基準が厳しすぎた」。「軽度の高血圧や脂質代謝異常の人の薬への依存が緩和されることはいいこと」(首都圏の民間病院消化器外科医)との声もある。
 だが、関東の大学病院循環器内科医は「今回の基準は“断面調査”であり、調査対象となった人たちが20年後にどうなっているかをみた“前向き調査”ではない」と話し、首都圏の大学病院脳神経外科医は「厳しい基準で取り組んできたからこそ、日本人の脳出血患者は激減できた」と断言する。
 「従来の基準は確かに厳しかったが、今回の新基準は、国民のためというよりは『医療費削減』を狙う思惑が強く感じられる」(関西の開業医)という意見もある。
 2000年度に30・1兆円だった医療費は、11年度には38・5兆円にまで増大した。5年連続で過去最高を更新するなど国の財政を逼迫(ひっぱく)させているため、行政側の思惑を指摘する関係者は確かにいる。

 近畿大学講師で医師の榎木英介氏も「基準緩和で患者が減ると、当然医療費も減る。それに対して、医師と製薬業界は患者がいないと商売にならない。患者を減らしたい行政と権益を死守したい医療業界とのせめぎ合いになっている側面がある」と解説する。
 厚生労働省によると、高血圧症の患者数は11年に906万7000人に達し、高脂血症も188万6000人を記録した。製薬会社にとっては、高血圧症に処方される降圧剤や高脂血症薬はドル箱。業界が、利益を失う可能性のある新基準を脅威に感じても不思議ではない。
 物議を醸す新基準。ただ、われわれサラリーマンにとって最も気になるのは、諸業界の事情ではなく、この新基準を受けて、高血圧や中性脂肪などを抑制する薬を止めたり、摂生していた生活習慣を元に戻したりしてもいいのかという点だ。

 医療ジャーナリストの長田昭二氏は「今回の新基準は、あくまで健康な人を対象にした調査であって、すでに血管や脂質代謝に異常を持つ患者は対象外。それを認識せず、いま基礎疾患を持っている人が『血圧147未満だから健康なんだ』と勘違いする事態は避けなければいけない。降圧剤を処方されている人が自分の判断で突然やめたりするのは危ない。健康への意識を高く持って、常日頃から摂生に努める姿勢を怠らないことが大事だ」と話す。
 安易に朗報と判断してはいけないようだ。

カビにご注意

2014年06月13日 | 健康
塾講師の菊池健二さん(仮名・30歳)もゴミだらけの部屋で暮らすが「他人に迷惑をかけているわけではないので、このままでもいいかと思う」と楽観的だ。
 2人の共通点は、ゴミに埋もれているため、食品の賞味期限切れを認識していないこと。食べカスをうっかり口にしてしまうこともあり、実際、菊池さんは「間違って古い飲みかけの缶コーヒーを飲んでしまい、とんでもない味で噴き出してしまった」こともある。
 食べカスに潜む病気のリスクについて、千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志博士が説明する。
「我々はカビが生えているものはまず食べない。しかし、カビは目に見えるものだけではありません。カビは菌糸と胞子で増えますが、普通の菌糸は無色透明のため、知らずに食べてしまうことがあります。昔からよく、『色が変わっているところだけ落とせば食べられる』といいますが、それでは胞子を落としただけで、菌糸は食べている可能性がある。カビにはカビ毒を作るものもあり、アフラトキシンという自然界でもっとも発ガン性が高いものまであるんです」
 世界では、カビ毒が原因で家畜の大量死も起こっている。
「’60年代のイギリスでは、カビの生えたナッツを餌として食べた七面鳥が何万匹も死ぬ事件がありました。これは人間にも起こり得ます。カビを知らず知らずに長年にわたり慢性的に摂取した結果、体内にカビ毒が蓄積されることが危険なのです」
「まあいいか」の積み重ねが、知らぬ間に死を招き寄せるのだ。

お世話になった新制中学時代の先生のお母さんの話です。

2014年06月06日 | 想い出
『中に子どもがいるんです』」「止めるその手を振り切って 吉岡先生が校舎に戻るその途端 崩れ落ちる校舎……」
 吹田市立豊津第一小学校の体育館に、哀調を込めた歌とせりふが、三味線の音色に乗って響き渡る。4~6年の約450人の児童が、真剣な表情で聴き入った。演じたのは菊地まどかさん(31)。03年に京山小圓嬢さんの門下に入り、文化庁芸術祭新人賞を受賞した若手の注目株だ。
 「あゝ吉岡訓導」は、室戸台風で児童ら53人が亡くなった豊津一小の前身、豊津尋常高等小学校教師の吉岡藤子さんの実話をもとに戦前に作られた。菊地さんは、師匠がけいこ中に演じるのを聴き、教師と児童の信頼関係や防災を題材にした内容は現代にも通じると感じた。師匠から継承を許されてから約1年かけて卒業生の話を聞いたり、文献を調べたりして被害の実情や吉岡先生の人となりを調べ上げ、現代風の言葉遣いで菊地さん版を今春に完成させた。
 口演を見た豊津一小の宮崎信夫校長(55)が「ぜひ子どもたちの前で」と依頼。約27分の演目を児童向けに約17分に縮め、同小での口演を実現させた。
 聴き終えた児童は「生徒のため頑張ったのに、かわいそう」「自分が先生だったら、できるかな」と感想を言い合った。宮崎校長は「児童がよく聞いていた。教師も我が身に置き換えて考えさせられ、いい機会になった」と話した。
 当時2年生で別校舎にいて助かった前野和賀子さん(80)も横浜市から駆けつけた。「今も台風が来ると吉岡先生を思い出す。若い方が取り上げてくれてうれしい」
 菊地さんは「命の大切さや災害の恐ろしさなど、考えさせられる内容なので、若い人たちにも聴いてもらえる機会を増やしていきたい」と顔をほころばせた。
 《「豊津小学校哀史 あゝ吉岡訓導」のあらすじ》 1934年9月21日、全国で死者・行方不明者約3千人(うち大阪府内で約1900人)の被害をもたらした室戸台風による強風で、大阪府豊津村(現同府吹田市)の豊津尋常高等小学校で木造校舎が倒壊。児童51人、教師2人が亡くなった。1年女子の担任の吉岡藤子さん(当時27、28とする資料もある)は倒壊に巻き込まれて死亡したが、吉岡さんの体の下に抱きかかえられていた女児5人が助かった。