救民のすすめ

政治に今必要な視点は「救民」です
これは大塩事件のときの大塩軍の旗印であり
偉大なる先人へのリスペクトゆえ掲げます

名古屋、河村市長の、議員報酬アップへのお怒りが頓珍漢な件「一気に上げるの民間でありえない」

2016-06-26 15:48:38 | 政治(地方)
今回の選挙で、維新と組んだ、減税日本の河村市長が、税金を下げた!各党は上げやがった!と連呼しているようであるが
彼の内容の無い政治にも飽きれます。

これは河村がかつて半減とかしてた報酬を、議員定数削減とセットで、総費用減るとして他の自治体との比較も踏まえ、議会がアップするよう可決した問題す。

これの初期報道はこれ。


怒り心頭・河村市長 議長席叩き“徹底抗戦”構え
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000069875.html


名古屋市議会で8日午後、議員の報酬が約2倍になる法案が可決されました。これまで800万円だった報酬は1400万円を超えることになります。自民、民主、公明の3会派は、どうして議員報酬を上げようとしているのでしょうか。

 (倉橋友和アナウンサー報告)
 8日の名古屋市議会の本会議のなかでも、その明確な理由は聞くことができませんでした。今回の条例案に賛成している自民、民主、公明の3会派に関しては、5年前以前の元々の報酬からは月額ベースで全国の政令市のなかで最大の削減幅を施した、こうしたポイントを強調していました。しかし、条例案に反対している河村市長率いる減税日本と共産党の議員は、金額についての説明はあるものの、なぜ引き上げなければいけないのか、その理由が聞かれなかったことに不満の色を募らせていました。

(Q.市民は納得しているのか?)
 この件について先月、名古屋での街頭インタビューでは様々な意見がありました。ほぼ共通していたことは、一度に650万円を引き上げるというこの額について、「まず民間企業ではあり得ない額だ」との声がありました。

(Q.河村市長はどうするつもりなのか?)
 河村市長は、賛成多数で可決された瞬間、議長席に詰め寄り、机をたたくなど憤りをあらわにしていました。
8日午後、記者団に対して、市長の拒否権、審議のやり直しを求める再議を今週中に出す考えを明らかにしました。
しかし、再び議会に話を戻しても、賛成を表明している自民、民主、公明の3会派が議席全体の3分の2を占めているという状況を考えると、
条例案は再び可決する公算が大きいものと思われます。



…で。







「一気に上げるの民間でありえない」て、彼は一気に下げてるわけです:p

何を言ってるのだろう…
またそもそも民間ではなく、民間で比べるなら役員報酬と比べなさい、と。


河村という人物については、かつて民主党でも小沢寄りだったり、市長になってからもすり寄ってたりしたのに、オザーさん落ち目になったらさも無関係気取ったり、そんでおおさか維新に今度はひっつく。
定見の無い人気取り言ってるだけのポピュリズムともいいたくないくらいの軽薄さを感じます。
彼、減税減税言ってるのと、名古屋城復元しかほとんど言ってないやん。


議員報酬は適正報酬は考えるべきだが、ただなんの数字根拠も無く下げた下げた!と自慢するのは下らないとも思います
こんなくだらない議会と市長の大衆迎合比べで、結果定数削減になっていることこそが問題。
定数削減は民意の反映機会の減少であり、おおさか維新もそうだが、「減らしたらすばらしい!」という価値観は、ほんと分かってないです。

平松は小中学校へクーラーを設置せず!橋下の成果!というデマについて

2016-06-23 12:07:08 | 政治(地方)
私は関市長改革派なので、平松市政には不満が多く、アンチ平松の部類の入ることは、普段の言見ているかたならご存知かと思います。
しかし、維新筋の「平松は小中学校のクーラーも設置しない酷いやつだ!クーラーを設置した橋下は凄い!」という、毎度の情弱釣る維新の話盛ったデマまがいが横行するのはあまりにあまりなので、客観的事実をきちんとこの機会に指摘しておきたく思う。


23年、平松市長は、小中全校へのヒートポンプ式の省電力の空調機設置を決定。23年に設計、24~26年に設置ということであった。
空調機設置については全会派賛成であり、支障は無いわけで、当然これは履行されたであろうし、単純にその後の大阪W選挙で平松さんが橋下さんに敗れたというだけにすぎないのである。
これを「橋下の実績だー!橋下はさすがー!」と言うのはあまりにも話盛りすぎ。

しかも、橋下氏はこの実行予算はケチってて、年次小分けにし、28年になってもまだ三期工事小学校138校手つかずなんてことになっていたようですね
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/seisakukikakushitsu/0000254558.html


平松市政なら26年に完了していたはずの空調設置ですが、橋下さんは「クーラー設置した!」という選挙宣伝の文言欲しいだけで、ちょろっとしか設置せず、実際の設置は予算ケチって遅れに遅れてしまった!…とだって言えるのである。




公明の明石議員が当時の議会報告を自身のBlogでしてらっしゃる


http://www.akashi-naoki.net/blog/2011/03/no213.html



23年設計、24年から3年で設置完了。
(対して橋下氏の設置計画は24年は中学3年の教室のみにすぎず、25年で1、2年、小学校まで含めると28年度まで完了しない)




平成23年第8回大阪市教育委員会会議で、空調機設置は全会一致の政策であることが確認されている。
http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000189325.html


このように実施に問題のある状況ではなく、当然平松再選で履行されたであろうと考えられる。


また空調機設置により、夏休み縮小して授業日増やして教育の底上げをした橋下市長!という実績アピールもあるが
この空調で夏季授業という考えは、既に平松市長のときに空調機設置事業に際してかかげた案である。


平成23年第23回教育委員会会議 会議録
http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000189340.html


…と、このように、空調機設置で授業時間を捻出という案は平松時点での案でしかなく、なにも橋下さんの実績ではありません。


(これ余談だけど、この会議で平松が選択制で始めた学校給食について、維新が「予算が無い!」として反対してるなw)





平松の会見での資料
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu210/mayor/2011img/110921_09.pdf

(ついでに余談言えば、この平松時の資料にいっしょに入ってる学校給食実施についても、
当時の橋下知事が嫌がらせか?給食実施の補助金を大阪市と堺市にだけ出さなかったのである。平松時の給食選択制度の全校実施遅れの1つの原因になっている。ところが自身が大阪市長になるとそこを交付させ、その予算を用いて実施した経緯がある。ご都合主義が過ぎる)







これを、平松はやってない!橋下はスゴーイ!と喧伝する人のバイアスはあまりにも酷いです。
空調設置が、人気取り的な意味合いは私も思うが、かといって平松がやっていないというのは嘘だし、それを踏襲しただけの(むしろ遅らせた)橋下市長の実績とことさらにアピるのは醜悪すぎます。


(ちなみに私はクーラーが優先順位とは思っていず、子供の貧困対策とか、校舎の耐震対策とか、もっとあるんじゃないかと思ってるので、そもそも平松にしろ橋下にしろ、ただの人気取りとしか思っていないのである。
最近千葉市長が優先順位とド正論言ってクーラー後回し論を言ってバッシング派と、ド正論と褒める派があったけど、俺は後者ってことですなw)


つかなんでアンチ平松の俺が平松の弁護みたいなことしなきゃならないのかと…

別に平松ファンでバイアスかかってるとかじゃ全くなく、むしろアンチの俺から見ても、維新のアピは話盛りすぎに思いますって話。







地下鉄民営化と万博を夢洲で!という違和感

2016-06-18 06:25:32 | 政治(地方)
前々から言ってた松井知事が万博やりたがっている件ですが、夢洲を候補地として決定して提案となった。


…が、この経緯を追ってる人なら違和感アリアリではなかろうか?
そもそも候補地は6つ上がっており、千里の万博公園とかりんくうとか、交通の便などを考慮しいくつか上がっていた。
その中に夢洲はずっとなかったのである。
それが急に一カ月前(5月下旬)に夢洲も検討と言い出し、7候補地となりデキレース的に今回夢洲一本化。

そもそもコスト抑える意味もあって交通整備に予算かからなくてよく済む候補地が挙がっていたはずであり
交通の便が悪い夢洲が出てくる余地は無いのである。


今回同時に地下鉄延伸による足の整備を言い出したわけですが、
府知事が大阪市営地下鉄の延伸計画をやると言い出す違和感感じない人は鈍すぎます。
大阪市民のゼニでしょう?

要は、「維新が財政再建した!」なんてにはデマであり、財政崩壊状態で、今年度700何十億円も予算不足で調整基金の取り崩しをする府財政(日経報道によれば来年度以降も毎年同規模必要とのことで来年再来年で調整基金も底を付く計算)の補てんを、関市長の改革路線移行のスリム化で財政余裕のある大阪市にたかってる構図。
府の予算不足を市をアゴで使って市民の税金でやらせようとしているのである。
大阪府全体で負担するならともかく、これは不条理である。
これは維新知事&市長の内部では、既に大阪市域民だけが周辺市と比べ、いっぱしの基礎自治体を失う大阪都構想は成っている状況ということで、大阪市の自治はもはや失われている。
大阪市民はこの知事発言に怒らないといけないよ。


大阪市営地下鉄の夢洲延伸は、維新のIR(要するにカジノ)構想で挙げられていた案であり
つまり万博のためというていで、IRの建設コストのうち大きな額を占める鉄道延伸を先にやってしまおうということ。
一過性の万博で地下鉄延伸なんて会期終わったあとどーすんの?ってなもんで、ありえない話であり、これがIR建設の一貫であることは自明。
IRは反対も多く、なんら実現見通しまだ立っていないわけで、そこでその一端である地下鉄の夢洲延伸をやろうというのは許されない話である。
維新政権いつまであるだかわからないし、IRの見通しも立っていない。IR無しになって、万博だけのために地下鉄延伸したという結果になる可能性もあるのである。そしたらたった数か月の万博終わって更地に戻った夢洲に巨額かけた地下鉄路線が無意味に残り、投資改修も不可能。
杜撰なハコモノ行政批判してきた維新がこれなんですから、彼らの矛盾に思い至らねばならないだろう。


コスト改修の話をしたのでついでに指摘するが、そもそも彼らは地下鉄民営化を言っているのである。
つまり、普通交通は鉄道でも高速道路でもそうだが、投資して、経年の収益で投資分を改修していくもの。
民営化前提ってことは、大阪市民の血税で巨額かけて地下鉄路線を作り、その後民営化なんだから、資金回収は当然できない。こんな馬鹿な話があろうか。

そのコスト負担についてどう考えてるのか?とマスコミが厳しく松井知事を問い詰めないといけない件であるが
報道はさっぱりそのような大事なとこに踏み込めていない。大阪のマスコミの劣化を思う。


そもそも彼らの民営化と言ってることとやっていることが矛盾している。
彼らの政策主張は、府市の広域計画権限を一元化し、強力な権限財源でそれを行う。地下鉄を大阪市域外に延伸!というもの。
民営化したらできないじゃん…

今回のように、「これこれって都市計画やるから、鉄道路線こう引きます」これができるのが公営のメリット。
都市計画と連動した鉄道敷設ができるのである。
民営化ではこれはできない。
大阪府域に広げていくんじゃなかったの?今件のみならず特区利用していろいろ作るんじゃなかったの?そこで行政施策と連動した鉄道敷設権要らないの?

今回の、「万博やるから舞洲に地下鉄延伸するで!」とやってること自体が、維新の地下鉄民営化すべき論の反証になっていることにみなさん気付くべきです。
赤字で経営難ならともかく、黒字で経営順調な市営地下鉄を民に渡すことは、明確に市民デメリットです。
大阪府市や府下基礎自治体が出資しての府営地下鉄化なんてのは議論にまだ値するだろうけど、民営化ってのは維新の政策とも矛盾しており、結局維新毎度の財界に便宜でしかない。ドル箱の地下鉄を維新と懇意の私鉄業界が欲しいってだけ。
市民も府民もこの詭弁に気付かねばならない。


黒字経営で余裕ある公営の鉄道交通機関持っているって、今後の都市づくりにおいて大きなメリットなんです。
これを維新のエゴで民間に明け渡そうとしているのですから、大阪における大きな損失であり、維新支持者含め、市民も府民も反対しないといけませんよ。
維新がやることだからきっといいことだろう…みたく思考停止していませんか?

今回挙げたように、維新の言ってることやってることは矛盾だらけで、地下鉄民営化は大阪の今後の発展の余地を大きく潰すのでやめるべきです。
黒字の公営鉄道なんて今後の大阪の発展のための武器をみすみす捨てる話であることを知るべきである。