Harvard Square Journal ~ ボストンの大学街で考えるあれこれ

メディア、ジャーナリズム、コミュニケーション、学び、イノベーション、米国社会のラフドラフト。

読者の皆さんへの感謝と、本のパワーを実感!

2014-09-25 | 掲載情報
ボストンもすっかり秋が深まってきましたが、皆様、いかがおすごしでしょうか。

さて、今年の夏は、本当に実り多く、楽しいものでした。
6月から7月にかけてのひと月の間に、日本で公開・非公開を含めて20近くの講演を行いました。
2014年夏の講演スケジュール
一部の講演の抄録(ハフィントンポスト)

「メディア・リテラシー」の出版から14年、「未来をつくる図書館」からは11年ですが、いずれも、思いがけずロングセラーとなり、未だに多くの方々にお読みいただいていることに、心から感謝しています。

各地の講演ではたくさんの方々との新しい出会いがありました。
付箋やマーカーがいっぱいの本を見せて下さったり、本を読んだことで将来の道を決めて下さったり、様々な行動を起こされたりと具体的なエピソードをご本人から直接伺えて、本当に胸がいっぱいになりました。小著が皆さんの人生の、ところどころに何かしら寄り添っているところがあれば、著者としては嬉しい限りです。

講演に来て下さる方は、シニア層の人生の先輩の方々もいらっしゃいましたが、20代から40代のこれから社会を動かす世代がメインだったことも嬉しいことでした。高校・大学の時に読まれた方が、社会人としてご活躍されていることを伺い、時の流れも感じました。また、聡明で行動力のあるチャーミングな女子高生の方々が、都内の講演に何度も来て下さったりしたことも、本当に嬉しく元気を頂きました。

最近は、記事の執筆が減り、ツイッターでつぶやくだけのことも多いですが、ツイートをきっかけとして、本を読んで下さる方々もいて、新しい出会いのあり方にもわくわくします。

今は、この5年程、調べ・考え続けて来た、米国のジャーナリズムの新刊を何とか来年夏までに仕上げようと、大好きなツイッターも控えて!、執筆に励んでいます。それにしても、米メディアの動きは本当に早く、これまで調べたことが、古くなってほとんど使えなかったり、文章も大量に書き直しているという情けない日々ですが、今頃になって、変化のスピードを追うよりも、ジャーナリズムにおける普遍性こそがエッセンスだと、気がついたりしています (@@;) 。。。

また、今回、講演で多くの皆さんにお目にかかり、本というメディアが持つパワーを改めて感じました。
短いメッセージがリアルタイムで流れて来る面白さも好きですが、意志を持って選択して頂き、時間をさいて読んで頂くことで出てくるインパクトの強さも実感しました。そして、長く読み継がれることの価値も、皆さんに教えていただいた気がします。

というわけで、相も変らずかなりのスローペースですが、何とか来年夏の完成を目指して、しばらくは執筆活動に精進したいと思います!

最後になりますが、講演等の機会を作って下さった皆様をはじめ、告知や運営、抄録の掲載等でお世話になった多くの方々に、ここに改めてお礼申し上げます。


まずは、この夏のお礼と近況報告でした。
(ツイッターは留守がちですが、元気にしております^^)

秋のボストンにて

菅谷明子


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