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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■遺跡発掘さながらの根切り工事&柱頭確認~建築家の自邸第91話

2008-09-24 23:01:12 | ■建築家の自邸・構想~建築、竣工まで
このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。

◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから

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台風の為遅れ気味だった現場も根切り工事が始まっています。
根切り工事とは基礎の為の穴を掘る事を指し、一般的にはコレをもって建築工事の着工と呼びます。
建築確認申請がおりるまで根切り工事が行えないのはその為です。

私の自宅の場合、ベタ基礎といってコンクリートの基礎を全面的に施工して建物の荷重を全体的に分散する工法を取っています。
地盤が弱い為に、このベタ基礎と先日施工した柱状改良を併用しています。



先日の柱状改良で固まった土を掘り起こし、その柱頭の位置と高さを確認しています。
なんか、こうみると三内丸山遺跡で見た発掘現場さながらで・・・
これから家を建てようとしているのに、縄文時代の遺跡の土台を丁寧に掘り起こしているみたい。
セメントを混ぜて杭状にした土が固まっているのが確認できます。



ユンボ(パワーショベルカー)で土を掘り出しています。
敷地の奥から順番に逃げながら掘り出していてもう完了間近です。



工事費を少しでも抑えようと、庭のスペースに掘り出した土を残しています。
あとで埋め戻すのに使ったりする事で、一度捨ててまた土を買う量を少なくする事が可能です。



掘り出した穴に、砕石をまき転圧(締め固める)します。
柱状改良工事で固めた柱頭を見せた状態で捨てコンクリート(基礎を配置する時に基準とするコンクリートを薄く打つモルタル)を施工し、配筋をする事になります。

ここからの工事は現場で確認は行ってきませんでしたが、もうここまで確認できれば間違いはないでしょう。



砕石の締め硬めに使うのがこのプレートランマーという機械です。
タンピングランマーを使ってもっと堅く締め固める事も出来るのですが、柱状改良&ベタ基礎なのと、地盤の土が粘性土なのであまり強く締め固めると、逆に土の分子を破壊して緩くなる恐れがある為、この機械ででキチンと締め固を行うようお願いしてきました。



基礎の部分が一部、ふかくえぐられている所がありました。
なぜ?このようになっているかたずねた所、先日の台風の後、途中まで掘ってあった所が膝くらいまで埋まる水溜りになっていたようなのです。
それで、日向になる部分を少し低くしてそこに水が流れるようにして一日放置したんだそうです。
そしたら、このように見事に水が抜けていました。
実に見事。

ただ・・・
出来る限り地盤は荒らさないのが鉄則。
ジャリを詰めてしまう予定だったみたいなのですが・・・
深く掘った所はキチンと転圧してコンクリートを多く打つ事で対処してもらう事にしました。

それと、現場に工事の看板が出ていなかったのでキチンと取り付けるよう依頼。
建築確認の確認済証の番号や火災保険などの番号を記入したものを提示するのです。
この看板がないと確認申請が通ってないのに工事していると思われてしまうかもしれないので、そういった不信な目で近隣の人に見られないようにする為にも早く設置してもらわないとです。
やましい事は何も無いのですから・・・



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