Akatsuki庵

日々と向き合って

京釜~釜座の茶釜たち

2012年11月30日 08時14分19秒 | 美術館・博物館etc.
『京釜の粋-三条釜座、釜師の技と名品-』
大西清右衛門美術館 サイト ※12月24日(月・祝)まで

桃山時代から江戸時代にかけて、京都の三条釜座に住んでいた釜師たちを中心にした茶釜の競演。

大西家初代の浄林の笠釜、西村道仁の蓬莱山釜。頂点に水蒸気を抜く穴が空いているのがさすがの工夫
辻与次郎の大阿弥陀堂釜と桐地文姥口筒釜。姥口といいつつ、かすかなやこみ。

そして与次郎の鉄やつれ風炉。
風炉なのに、丸い。元は大きな湯釜だったものを欠かさせて風炉にリメイクしたもの。

時代や作者はわからない鉄やつれ風炉。大きい、

名越浄味の龍宝山尻張釜、霰百会釜。←利休百会記にも登場?

「名越浄味」で「三明/宝暦浄味」の花入、割カン、唐銅鉢形建水。
「昌乗/元禄浄味」の三人形蓋置。
名越三典浄味(元禄浄味)の門人、下間庄兵衛の鉄常張釜カン。

西村九兵衛の布団釜。
西村道也の立鼓釜。小ぶりだから持ち運び用?

北向道陳所持の唐銅琉球風炉。西村道冶作(←後年の「道也」)の田口釜が添えてある。

大西家の二代・大西浄清は織部筋釜。
古田織部の京屋敷は釜座のすぐ近く。「織部筋」がいい。

大西浄久(浄清の弟)の夕顔ニ萩地文撫肩釜。
大西家の六代・大西浄元の鶴首釜(古浄元)。

十代浄雪の弟・奥平了保の鉄格子風炉。以前も思ったけど、芸が細かい。

そして、最後は当代の源氏香透八角釜。

7階の茶室。

寄付の煙草盆が鉄製。奥平了保作。
鉄やつれ風炉に辻与次郎の霰覆釜。
建水も初代浄林。

けっこうサクッと見たわりには楽しめた。

次回は「(仮)大西家の近代-浄長・浄中・浄心-」 2013年3月5日(火)-6月23日(日)

予習をちゃんとしないとね。

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★大西清右衛門美術館バックナンバーリスト
 2012年5月『茶の湯釜歳時記』
 2012年2月『釜師 大西家歴代』
 2011年10月 『釜をとりまく茶道具』
 2011年5月 『吉祥の釜』
 2010年9月 『茶の湯釜にみる朽ちの美』
 2010年5月 『風炉を楽しむ』 
 2009年11月 『千家十職 大西清右衛門家の釜と金工-茶の湯工芸の伝統と創造-』『寺院ゆかりの茶の湯釜』
 2009年5月 『開館十周年記念 釜師 大西清右衛門の目 それぞれの所蔵品から』
 2008年10月 『開館十周年記念 釜師 大西家歴代展』
 2008年3月 『風雅-茶のなかにみる意匠』
 2007年11月 『茶人と釜』
 2008年11月 『千家十職 釜師 十六代 大西清右衛門展-襲名十五周年を記念して-』(日本橋三越本店)

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