Akatsuki庵

日々と向き合って

お茶会in畠山記念館

2012年04月23日 00時00分09秒 | 茶会/茶事
パソコンの調子がっ、異常に悪い

懇意にさせていただいているお茶道具屋さんが主催するお茶会に行ってきた。
会場は畠山記念館。
このblogでもよく紹介する、畠山即翁さんの茶道具コレクションを所蔵・展示する施設。

敷地内には展示室のほかに幾つかの茶室があり、いずれも貸出施設となっている。→こちら
私自身は2回目の参会なんだけど、お茶会自体は少なくとも20年以上も前から毎年恒例の伝統のある会のようだ。
表千家、裏千家、有楽流が各1席、そして藪内流が濃茶席と薄茶席をかけていらっしゃる~。

と、前置きはよいとして
天気を心配しつつ、予定通りに葡萄を栽培してワインを造る梟がデザインされた訪問着を着て出かけた。

まず、奥から浄楽亭の薄茶席の第1席めに入る。→茶室
風炉で藪内流の武家点前(男性によるお点前)が珍しかった。
席中で一番よかったのは、お床のお花。
大きな牡丹籠に入った牡丹がすごく豪華で美しかった
薄茶をいただいたお茶碗も数茶碗じゃなくて、とてもお洒落な磁器碗。
洋物っぽい柄で見立てかな?と思いきや、ちゃんと日本の窯で茶碗として焼かれたもの。

さぁ、次は毘沙門堂の濃茶席だ
と思ったら、ココで丸々2席分の待ち行列

でも、柿の蔕茶碗『毘沙門堂』を得た時に、それを披露するための茶事のために建てた茶室なので、
どうしても、ココに入りたいっ
てことで、大人しく待った。
雨がぱらつき始め、同行者たちが「寒い」と言って震え始めた。
でも、私は寒いと感じなかった。(中に入りたいっという気持ちが強くて超越してた?)

1時間近く待って、やっと第5席の整理券をもらいみて、点心席へ。→新座席
三友居のお弁当を食べて、ちょっとお喋りをして30分後に戻ったら、ちょうど前の席が終わったところ。

番号順に席入りということで、私の持ってた券が「1番」だった。
流派違うしなぁ。濃茶席だから、正客になったら面倒だなぁと思っていたら、
やっぱ三畳台目の小間だし動きようがなくって、トコロテン式に正客ポディションに

あんまりペラペラ喋ってもだし、黙っていても感じが悪いしぃと気をつけながら席主さんと会話。
(幸いなことに末席から正客を無視して喋る方もいらっしゃらなくて、そこはヨカッタ

お席が始まって、さらにギクッ
お点前さんが運び出したのは台天目
しかも「箱がついていて、けっこう古いものです」

思考力が弱っていたので、「古い」と言われて、すぐ「唐物ですかぁ
我ながらアホな返しだったなぁ

つい美術館めぐりや先週のEテレ(日曜美術館)で「天目茶碗イコール曜変or禾目」の発想をしてしまって。
(そういうものが大寄せの茶会で出るハズがないんだけど)

実際に自分の目の前に出てきて、持ってみて「あぁ、瀬戸天目ね」と解る。
(そりゃそーだなぁ)

昨日紹介した『信長協奏曲』の3巻目にも信長が瀬戸を訪れるエピソードが出てくる。
唐物の天目を陶工に与え「これと似たものを造って」と言う。
瀬戸天目はこーして生まれた、、、、てなコトはない 史実ではない。
信長の時代よりずーーーーっと前に瀬戸天目は焼かれていたから。

でも、先月の初めに瀬戸を訪れて「瀬戸天目もいいなぁ」と興味を持っていたのでラッキー

飲み回すのかと思ったら、「お一人で飲みきってください」。
再度、飲みなおさせていただいた(恥ずかしい)

ごく最近? 縁が少し欠けてしまったとのこと。
ホントに。
でも、、、、「今から覆輪をつけるとか、漆で補修できるのでは~。また味が出ると思いますヨ」
ちょっと余計なコメントだったかしら???

お茶碗以外では敦盛草が珍しかったなぁ。
と思いつつ、次のお茶席へ。

自分の学ぶ流派だし、席持ちは10年来の友人(○○部時代の~)なので、ココだけは外せないっ
と、沙那庵へ。
ココは15分ばかり待って、すんなり入れた。
畠山さんの敷地の中では一番早くに建てられた茶室とか。
サイトを参照したら「般若苑を建築した際、即翁が現場を監督するための休憩所として」とある。
え? あ? 般若苑って、島津藩邸まるごとではなかったんだぁ。
即翁さんが建てさせた部分もあったんだぁ。(てか、敷地を所有されていたのねぇ)

お席は友人らしい華やかな席。
遮那王は牛若丸(源義経)。それと、光源氏の王朝絵巻を掛けた道具組み。
「侘びた席で王朝絵巻というのも、なんですけどネ」と華やかに微笑むのも、さすが。

主茶碗が藤の絵の~。
数年前、彼女が出会って購入を決意する瞬間に立ち会っていた。

打ち合わせがあって待ち合わせを某茶道具屋にしていて、遅れて私が到着したら、彼女がその茶碗を見つめていた。
その3ヶ月後に彼女が席主を務めた席に正客として座ったら、それが出てきて「やっぱり買ったのか」と。
だから、購入した理由も、その金額も知っている

今となっては、懐かしい思い出。
それから、橋の欄干を模した結界がとてもステキだった。

今回は3席止まりかなぁと思ったら、向かい側の明月軒に入れそう。広いし
丸々1席分待ったけど、ラストの回に入れた。
表千家の袋棚って、好きだなぁ。
柳桜園の薄茶美味しいなぁ。お茶碗が手造りっぽいなぁ。内側に印があるけど、漢字が判読できないワ
なんて、ポーッと思っていたら、席主さんが「それは弘入です」。

は? 一瞬、聞き間違えたのかと思った
だって、けっこー末席に近かったし。
聞き返したら、「十二代の」と仰る。
「じゃあ、100年くらい前のものですね」と言ったら、隣の人が「えっ」と驚いていた。

出てきたら、ちょうど3時半。
展示を見て、4時過ぎに帰ろうとしたら、ちょうどお道具の搬出中。

お席持ちの方々、行動もすばやしっ

雨を配慮して、搬入も1時間早かったそうで、お客様の出足も早かったようだ。

途中、雨がパラついて不安になったけれど、なんとか最後まで天気も保ってよかった
帰路にポツポツ降り出して、帰宅後は本降りになってたもんなぁ。

それにしても、一番のビックリは
このblogを読んで茶券を確保した読者さんがいらっしゃったコト。

茶券の写真は紹介したけど、場所や個人名、茶道具屋さんがわからないようにトリミングしてたのに。
ただ、1日分だけを読んでもわからないけれど、継続して読み続けていれば、確かにアタリはつく
写真も注意深く見れば、茶室名が読み取れ、それを検索エンジンにかければ会場も特定できる。

そ、そこまで深く読み込まれているのかぁ

すごすぎるっ

外で待ってる時も同行者たちが寒がっていたのに、そう感じなかったのは熱が出てたせい?
なんか、頭がフラフラするぅ
で、これからダウンします
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へにほんブログ村
blogram投票ボタン
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
応援ヨロシク致しマス

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 信長っ!と茶の湯? | トップ | 茶会&茶道具展は消化不良気味 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
藪内流 (ふくろう)
2012-04-23 14:20:14
先日NHKを観て今回のお茶会は藪内流のお席は外せないと思い薄茶席から回り、最後の表千家のお席は満席で入れませんでしたが、Akatsuki庵さんと同じルートで回ってました。
濃茶席では3席待って番号1番を貰って(これも偶然)席入り、他の方にお正客をお願いするも断られ(遠慮?)、その場合は(時間を使うのもイヤだし)覚悟を決めてお正客をやらせて貰おうと思い席入りはするのだけど・・・
お菓子が高杯で出され(あっ!1人分)、天目台に乗せられたお茶碗を見て(もしや!)と
思いお点前が始まり、席主の方がお入りになり
中間辺りに座られているご婦人に「大先生、そんな真ん中に座られて・・」と、でも今更お正客からは逃げられないし・・咄嗟的に私にそのまま正客に勧めてくださったご夫人が、大先生にお正客をお勧めしたけど、お断りに・・とフォローが
先輩の方々の合間に、なんとかお正客らしく話をしてみたものの・・出帛紗を広げないで古帛紗の様に使ってしまったあとからNHKで出帛紗の使い方が出て居た事を思い出したけど、飲み終わった後
飲み口を清めるのも回し飲みではないので、しないのでは?と思ったり、初めて天目で1人分の濃茶を頂くので・・と席主の方にお話したら、私もまだ飲んだ事は無いですと
最後に貴重な経験をさせて頂いたご挨拶を皆様にしたら「堂々とされてましたヨ」と、どなたかに言って頂き素直に良い風に、思う事に・・
毘沙門堂のお席の辻堂の香合にシーサーが乗っていると言われ、暗くてあまり見えなかったけど、1対でなく単独シーサーだった。
今年始めにシーサーを買いに沖縄に行ったので、あれ1対じゃない、と疑問に思い帰ってから調べてみたら、以前は単独シーサーで、いつの頃か「狛犬」の様に1対になったとか

コメントを投稿

茶会/茶事」カテゴリの最新記事