Akatsuki庵

日々と向き合って

信長っ!と茶の湯?

2012年04月22日 00時02分31秒 | 書籍
お天気がビミョーだなぁ
と思いつつ、長襦袢2枚の半襟つけを完了。
どっちを着るかは朝起きたとこで決めよう。

先週初めから今週にかけて、久しぶりに司馬遼太郎の『国盗り物語』を読んでいる。
通しで読むのは15歳の時以来?
ちょうど中学校から高校に上がる春休みに読んだ。
先月から今月にかけて電子書籍(版)で『信長協奏曲』を読んでいて、ふいに再読したくなった。
(先月、青春18きっぷで東海道線を西へ向かっていたら、なんか懐かしくなったしね)

茶道文化検定的には織田信長は重要人物。
なんたって、茶の湯御政道をやった人だから。(だから茶道が定着したってか?)

何分、最初に読んだ時は茶道とか習ってなかったしね、お点前のところをチラッと思い浮かべただけだった。
「今読むと印象とか理解って、変わるのかなぁ」と思った。

そういえば、ちょうどその時期に京都国立博物館で開催された細川家コレクション展が開催されていて、
それが毎日新聞主催(←当時、我が家は毎日をとっていた)で広告が派手に載っていた。
それと『国盗り物語』に登場する細川藤孝が繋がって、「行きたいっ」。
GWのめちゃ混みの中、親に連れられて訪れた。
(以前にも書いたかもしれないけど、岡崎の京都市美術館に連れて行かれ、「やってない
 事前チェック甘すぎ~ って、タクシー飛ばして七条へ行ったのだった)
そこで茶道具見ても、よくわからなかったけど、なんとなーく心に残った。

さて、『国盗り物語』。
新潮文庫、当時より値段が倍になってる? いやいや図書館で借りて、後から買ったっけ?
いずれにしろ、もう手元にはない。
買い直すには高いので、図書館でまとめて借りた

ン十年ぶりに読み返してみて、やっぱり面白かった。
1巻から3巻までは1日1冊ペースの勢い。(通勤の往復プラスαで読めてしまった)
4巻になると、なんか明快さが消えて陰湿になってくるので、ガクッとペースが落ちる。

15歳の時もそうだった。
読みづらい上に、話が飛ぶのでよくわからなくて、本能寺の変まで斜め読んだような?
だから、今でも日本史の知識としては桶狭間から本能寺は年表を暗記した記憶しか残っていない。

今回は年表をあてはめつつ、4巻をじっくり読んでいる。
なんたって、「茶の湯御政道」のところだから。
って、茶の湯のくだりはちょこちょこ~としか出て来ないんだけど

でも、描かれた方はちょっと新鮮?だったかも。
斎藤道三のところから出てくるんだよねぇ。

もっとも、読み応えは茶道以外の部分にあった。
人間関係の微妙なところ。特に心理を察する辺り、とか。
例えば信長のこういう部分を光秀が理解しきれなかった、とか
光秀のあーゆーところを信長は評価していた、など。

15歳では字面だけ読んで“わかった”ような気でいたけれど、
実際に自分が20代、30代と生きてきて、信長が天下を目の前にした年齢に近くなってみると、
「あぁ、なるほど」と理解できるような。

こういう小説の味わい方もあるものか。
とも思った。

ちなみに、『信長協奏曲』も別の意味で面白い。
例えば、瀬戸って、言われてみれば尾張の領内だった。
これと信長は直接には関係ないのだけど、改めて知ると「はぁ、なるほど」と感心した。
信長が茶道を好きになったのは、瀬戸の焼き物を日常的に接していたからかもしれないなぁ、
とか思うと、また歴史も面白くなる。

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『信長協奏曲 1』 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
石井あゆみ
小学館


『国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉』 (新潮文庫)
司馬遼太郎
新潮社



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