Akatsuki庵

日々と向き合って

久しぶりにお茶会へ

2015年11月02日 09時12分49秒 | 茶会/茶事
今日は、、、というか昨日の夕方に雷ピカピカゴロゴロとなってから、
お天気が急変。

今日は大荒れ

昨日の雲一つない晴天から一気の急降下に呆然としている。

さて、昨日はお茶会に寄せていただいた。



1席あたりの定員と所要時間をはっきりと明記しているのって、斬新だなぁ。

お客の側としては待ち時間に対する心構えができる、というか。
覚悟?ができるので、待っている時間も有意義に過ごせた。

ただでさえ、緑いっぱいの空間の中で立ち止まる時間は持っていないので、
景色をボーっと眺めたり、同行してくだった方とお喋りをしたり、
久しぶりの再会に思い出話をしたり。

昔のクセで茶会は朝駆け!とばかりに早い時間に到着してしまったことから
(お茶会の)主催の方々と門前で遭遇。

ちょっと恥ずかしかったけど、今思うとむしろお茶会最中の方がゆっくりご挨拶も出来なかったので
事前にご挨拶する時間を持てたことはよかった。

今では懐かしささえ感じる搬入や準備の様子も垣間見ることができて、興味深かった。

お席は濃茶、薄茶、茶箱の3席に点心席。


濃茶席は○寿祝いのお席。

一行物の『複可来』(また来るべし)が印象に残った。

利休好の及台子も脚の部分が上品。
取り合わせとしては少し“遊び”だけど、江戸末期の蒔絵棗と
小ぶりの了入の黒楽茶碗。
大樋焼の加賀光悦写の赤楽茶碗も素敵だな~と
会記と見ながら上座にあるお茶碗を遠目に眺めた。

私が濃茶をいただいたお茶碗もなかなかステキ。
この釉薬は萩焼っぽいけど、なんか違うなぁ。

末席ですぐ隣が亭主さま。

本来、正客以外の客が席主と会話を交わすなんてNGなんだけど、
以前から顔見知りの先生ということもあり、
小声で「センセ、このお茶碗は?」と質問。

お答えは「ケンバ」。

周囲の方の方が詳しくて、「あぁ、仙台の」

伊達藩の御用窯だった堤焼乾馬窯。

こういう窯元があること、初めて知りました~


薄茶席はガラッと変わって、前衛的な。

辻村塊さんに中村康平さん。
康平さんは粉引茶碗だったかな。

畠山耕治さんの青銅水指。

銀座一穂堂サロンではお馴染みの作家さん。

小池頌子さんの白い茶器。
無数の突起が前衛的。

見立てかと思いきや、仕服が添っていたとのこと。

お菓子も求肥の「青い鳥」が席主らしいなと思った。

ジュエリー作家のお友だちに作ってもらっという羽根の形の茶杓もよかった。

持ってみると、金属製なのに軽い。

プロの茶道家として、羽ばたいていかれるのねぇ。

抹茶は八女の星野製茶園。

ランダムに書いてしまったけれど、

秋の日に、空を見上げたら青い空に白い雲。

さらに上へ上へと思いを馳せれば、
星がきらめく宇宙が広がる~

というイメージを表現した趣向、だったのでしょうか。



茶箱席も席主さんを象徴するような明るいお席。
桐の茶箱に直に描いた葉っぱがきれい。

それで雪点前をするのだから、またよく映えて。

合間に点心。



11月 香月(かづき) のお品書
口取 : 玉子焼き・鰈香味焼・鶏つくね・亀戸揚げ・あさり大仙・中華くらげ・梅干・野菜煮物
御飯 : 鶏五目御飯
こだわりの逸品 : 亀戸大根たまり漬・亀辛麹


お茶会って、その名が示す通り「お茶を通じて人と会う」ってコトだなぁ、としみじみ感じた一日だった。

たまに行くから、なお楽しい。

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