私はこの8か月間、転職活動をしてきました。
やっと転職先が決まり、
来月より働き始めます。
私は昨年、HIV感染によるエイズ発症のため入院までしました。
その時まで、自分が障害者になることすら、
考えも及ばないことだったのです。
私はこれまで働いていた仕事の契約が今年3月で切れることを機会に、
障害者雇用枠での転職を決意しました。
その際に私はHIV陽性者であること、
障害者であることを隠しながら周囲の目を気にして働くよりも、
障害に理解のある企業で、
必要な配慮を頂きながら働くことができる
障害者雇用枠で働く選択をしたのです。
これには二つの理由があります。
昨年、自分の病気が発覚して即入院となった際、
職場の人々の質問攻めがツラかったのです。
上司や同僚はもちろんですが、
小さな会社故に役員や他の部署の親しくもない人達にまで、
私の入院が知れ渡るまでに二時間とかかりませんでした。
とうとう、別部署のほとんど話したことのない人からさえ、
病気を心配する言葉を掛けられました。
別に誰に話しても差し支えない病気ならともかく、
その時の自分にとっては
正直に病気について説明することはできませんでした。
結局、ウイルス性の腸炎が悪化して潰瘍が出来て深刻な状態と、
適当な理由でなんとかその場を切り抜けました。
当時の私は体調不良や仕事のストレスから、
精神的にも鬱状態でした。
周囲の言葉のひとつひとつが、
耐えがたい脅威に感じたのでした。
もうひとつの理由は、
期待や目標に対して無理をしても応えようとしてしまう自分の性格です。
これまで頑張ることが美徳、
多少無理をしてもやりきることを「良し」としてきた自分です。
その性分を一端、脇に置いて、
体調管理を第一に考えて、
無理をしない生き方を選択したのです。
しかし、障害者雇用枠には懸念することもあります。
その雇用内容は、収入面や業務内容に制限があるものがほとんどです。
企業側としては様々な障害を持つ人が働くための配慮でもあり、
費用対効果を考慮すれば当然のことなのでしょう。
とくにHIV陽性者の多くの方々は、
この病気の感染が発覚するまでは健常者として第一線で活躍してきたと思います。
そういう人にとっては収入面を考えても、
仕事のやりがいを考えても、
納得がいかない場合も多いと
実際に障害者雇用枠で働いている方々からも聞いています。
しかし中には例外的な企業もあるようです。
私が面接に伺った企業の中にも、
当初の入社条件は障碍者雇用枠としての入社ではあるが、
基本的には他の社員と同様に働くこと、
それ次第では給与面も幅を持たせて考えているという企業もありました。
また、そうした企業とは逆に特例子会社のように、
多くの障害者が働くことを前提として作られた企業もあります。
そうした中で気が付いたことのひとつとして、
どの企業でも共通して応募者を見ている点がありました。
それは自身の障害をどう受け入れて、
障害にどう対応して仕事に携わろうとしているのかを
明確にしているかどうかという点です。
私は障害者雇用枠で面接を受ける際には、
自分の障害をなるべく否定しないように考えながら
質問に答えていました。
障害者雇用枠で面接を受ける際には、
必ず障害の状況、企業に求める配慮は何かを問われます。
場合によっては、障害を受けた原因を尋ねられることもあります。
私達の免疫機能障害の場合は、
非常にナーバスなことに触れられてしまうこともあります。
障害者雇用枠で転職活動をする中で、
私は自分の障害について個人的な心情とは違った見方で
自分の免疫機能障害についても考えていたのだと思います。
自分としてはこの病気を自身でも受け入れて、
障害に理解のある職場で、
安心して、長く働らける職場を選ぶことが
今回の転職のテーマだったのだと考えています。
そしてこの転職は、
これからの自分のライフスタイル、
「無理しない生き方、自分らしい生き方」の実践の第一歩でもあるのです。
やっと転職先が決まり、
来月より働き始めます。
私は昨年、HIV感染によるエイズ発症のため入院までしました。
その時まで、自分が障害者になることすら、
考えも及ばないことだったのです。
私はこれまで働いていた仕事の契約が今年3月で切れることを機会に、
障害者雇用枠での転職を決意しました。
その際に私はHIV陽性者であること、
障害者であることを隠しながら周囲の目を気にして働くよりも、
障害に理解のある企業で、
必要な配慮を頂きながら働くことができる
障害者雇用枠で働く選択をしたのです。
これには二つの理由があります。
昨年、自分の病気が発覚して即入院となった際、
職場の人々の質問攻めがツラかったのです。
上司や同僚はもちろんですが、
小さな会社故に役員や他の部署の親しくもない人達にまで、
私の入院が知れ渡るまでに二時間とかかりませんでした。
とうとう、別部署のほとんど話したことのない人からさえ、
病気を心配する言葉を掛けられました。
別に誰に話しても差し支えない病気ならともかく、
その時の自分にとっては
正直に病気について説明することはできませんでした。
結局、ウイルス性の腸炎が悪化して潰瘍が出来て深刻な状態と、
適当な理由でなんとかその場を切り抜けました。
当時の私は体調不良や仕事のストレスから、
精神的にも鬱状態でした。
周囲の言葉のひとつひとつが、
耐えがたい脅威に感じたのでした。
もうひとつの理由は、
期待や目標に対して無理をしても応えようとしてしまう自分の性格です。
これまで頑張ることが美徳、
多少無理をしてもやりきることを「良し」としてきた自分です。
その性分を一端、脇に置いて、
体調管理を第一に考えて、
無理をしない生き方を選択したのです。
しかし、障害者雇用枠には懸念することもあります。
その雇用内容は、収入面や業務内容に制限があるものがほとんどです。
企業側としては様々な障害を持つ人が働くための配慮でもあり、
費用対効果を考慮すれば当然のことなのでしょう。
とくにHIV陽性者の多くの方々は、
この病気の感染が発覚するまでは健常者として第一線で活躍してきたと思います。
そういう人にとっては収入面を考えても、
仕事のやりがいを考えても、
納得がいかない場合も多いと
実際に障害者雇用枠で働いている方々からも聞いています。
しかし中には例外的な企業もあるようです。
私が面接に伺った企業の中にも、
当初の入社条件は障碍者雇用枠としての入社ではあるが、
基本的には他の社員と同様に働くこと、
それ次第では給与面も幅を持たせて考えているという企業もありました。
また、そうした企業とは逆に特例子会社のように、
多くの障害者が働くことを前提として作られた企業もあります。
そうした中で気が付いたことのひとつとして、
どの企業でも共通して応募者を見ている点がありました。
それは自身の障害をどう受け入れて、
障害にどう対応して仕事に携わろうとしているのかを
明確にしているかどうかという点です。
私は障害者雇用枠で面接を受ける際には、
自分の障害をなるべく否定しないように考えながら
質問に答えていました。
障害者雇用枠で面接を受ける際には、
必ず障害の状況、企業に求める配慮は何かを問われます。
場合によっては、障害を受けた原因を尋ねられることもあります。
私達の免疫機能障害の場合は、
非常にナーバスなことに触れられてしまうこともあります。
障害者雇用枠で転職活動をする中で、
私は自分の障害について個人的な心情とは違った見方で
自分の免疫機能障害についても考えていたのだと思います。
自分としてはこの病気を自身でも受け入れて、
障害に理解のある職場で、
安心して、長く働らける職場を選ぶことが
今回の転職のテーマだったのだと考えています。
そしてこの転職は、
これからの自分のライフスタイル、
「無理しない生き方、自分らしい生き方」の実践の第一歩でもあるのです。