日本軍が研究していた毒ガスについて、今日テレビでやっていた。731部隊というのは、本来ならばA級戦犯の
最たるものであるはずなのに石井中将などは、裁判にさえ問われずにいた事は有名な逸話である。
細菌戦について、生体実験をするなどしていた為、アメリカはそのデーターと研究内容を手に入れたかったからだ
そうで、戦争の罪を問わない代わりにその内容や実験等を報告させつつ利用していた。たとえが変だが、
司法取引みたいなものと考えればわかりやすいかも。
今回のテレビの取材のなかで東条英機が「細菌兵器を使わないように軍に通達をだしていた」ことがアメリカが
日本の暗号を解読した内容を記した文書から明らかになった。
確かこの細菌兵器はベトナム戦争で「枯葉作戦」として結実する事になるのだが、やはり東條は戦争を牽引していない
という事が明らかになったように感じた。
日本もアメリカも細菌兵器の開発をすすめ実戦で使おうとしていたようだが、東條が自ら使用を止めさせた為
アメリカも実線使用は行なわなかった事になる。
A級戦犯として日本の戦争を指揮したという印象をもつ人が多いのだが、以前書いたようにあながちそうとは
いいきれないというよりも、立場上は日本の軍を率いることとなっていたが、彼自身が日本の敗戦を感じ取り
落としどころを探していたのかがわかるような気がする。