シャッターは主にコパル製が多いのだが、007のイントロのような
絞り羽と機械式シャッターだけである。これはレンズシャッターと言われる範疇に
属するものだ。ピントもアオリも決めてシャッター速度と絞りを設定し、各部に
緩みがない事を確認したら、そこで初めてフィルムを装填する。
これは後ろ枠に可動部分があり、そこにシート・フィルムが入ったホルダーを
セットするのである。前と後ろの2枚撮りが基本で、私はフィリデぃティという
ホルダーを好んで使っていた。確かホルダーだけで40枚位持っていたが
暗袋でフィルムを装填する時間があるならば、1枚でも良いのだが、それが
自宅の暗室で詰めてしまう為に、かなりの枚数を毎回アルミのホルダーに
入れて運んでいた。このホルダーを好む理由は、ホルダーの上部に白い所があり
そこに鉛筆で何回でも データーを書き込む事ができたことや、上にストッパーの
ような針金がついていて、間違えて開きそうになるときには、ロックがかかるので
安心だからである。そのシートフィルムホルダーをそうっと差し込んで、引き蓋を
あげて、シャッターを押す。ちなみに、撮影した時には引き蓋を反転させて差し込む
こうすることで、撮影済みか否かがわかるのである、そしてさらに、前述した
針金を引き蓋があかないようにスライドさせて、撮影データ等を書き込んで
ひとまずワンカットが終了となるのである。
結構面倒くさいとおもうかもしれないが、手順を毎回きっちりとこなすことが
なによりもだいじなのだ、