思春期に出会った一人も牧師さんがいた。
キリスト教に関する見識が高く自身でも何冊もの著書がある人なのだが、出会ったことがまず私のその後の人生にも
影響を与えたのだが、大学を辞めて別の大学に入りなおしたのはこの人の影響があったのかもしれない。
もっとも、キリスト教に関する話は殆どしたことはないのだが、信じるものがある時の人の穏やかさを絵に描いたような
人だった。大学を受けなおすと話した時、この牧師さんはたいへん喜んでくれた。
受験勉強をしていた時は会えないので手紙を書いたりしたのだが、大学に受かり一人暮らしを始めてからは
なんだかんだとしそがしく、また北杜夫のどくとるマンボウ青春期に憧れて生活していたので、友達が多くできて
深夜3時頃までは皆で焼酎をあけていろんなことをしていた。
よって、毎日昼頃までは寝ていたのだが、夏休みで帰省する前に夢に牧師さんが出てきたことがあった。
そういえば、ご無沙汰してしまっていたと思いながら帰省したら、訃報が舞い込んできた。
聞けばまさに夢を見ていた時間帯であった。白日夢、予知夢などいろいろ呼び方はあるが、まさにそのとおりであった
にこやかな顔で佇んでいたのだが・・・・・・。