このほかにも 大ピンチの連続でもあった。年末年始 これはおんぼろスタジオで
新年の家族写真を撮り続けている人達がいて、当然それは優先されるのだが
お寺も にぎわうし・・。この調整が大変でというか無理なので 後輩に
とりあえず写させた。そして 21時~翌朝(初日の出)は、4×5シノゴカメラで
本殿と奥の院もあり 奥の院まではだらだらとした坂を登り最後に長い階段が
あったが、必死で登りというか走っていってこれを16カット(機材はアシスタント
2名で)それから また戻り本殿を写した。別に朝日が初日の出でなくても
いいのだが、ここで狙ったのは白川義員氏の仏教伝来にあるような太陽の
高度が低い時の もやがかかった寺の風景である。これは見事に狙い通りの
ものが撮れた。シノゴカメラの良いところは、シートフィルムで一枚ごとに
写すので カラーのポジとネガ或いは白黒を使い分けるのが簡単なことだ。
ネガフィルムはラチチュードがポジより幅があるので再現域が多少広くなる
なので ポジがメインにしていたが ネガも必要に応じて使い分けていた。
ネガはフジのNS160という軟調のフィルム。ポジはベルビア、アスティアを
メインにしていた。フィルムはフィリディティーというメーカーのホルダーに
一枚ずつ全暗黒で詰めるのだが、表と裏の2枚なのでこのホルダーを50個
つまり合計100カットの撮影ができるように買い増ししたのはこの為で
少なくともこれだけ持っている人はいなかった。理由は暗袋の中でも
フィルムの詰め替えはできるからです。話がそれましたが、冬の寒い時期で
新年度の撮影が始まりました。
(カメラに興味のない人はちんぷんかんぷんかもしれませんが)