一人シニアの漫遊記

国内外のトレッキング紀行と家庭菜園、ダンス等徒然なるままに

山紀行(欧州 ピレネー、ドロミテ、チロル その2(Pyrenees)  2013.6.15~6.22)

2013-07-13 16:11:33 | 山紀行(海外:ヨーロッパ)

ピレネーについては、2014年8月に再訪しBrecha de Roland及び3000m峰3座登頂しました。 山紀行(北欧、スペイン その4-1-1(ピレネー Brecha de Roland及び3000m峰三座登頂概要 2014.8.13~8.17)を参照下さい。 スペインとフランス国境に全長430kmにわたって連なるピレネー山脈を訪れる日本トレッカーは少ないのが現状ではないでしょうか。 その要因の一つがアクセスにあります。 今回もピレネー関連の現地エージェントの幾つかにE-mailでアクセスしても皆目、レスポンス無し。 何とか、Monte Perdido(3355m)登頂ツアーを企画していたエージェントから登山ガイドのNacho氏www.nachogarridolestache.com)を紹介してもらいました。 しかし、日本からフランスへ入るのか、それともスペインから入るかのが先ずもって分からない。 Nacho氏から、バルセローナから入るようアドバイスもまらいましたが、基地の街であるTorlaやBielsaの街への鉄道やバスの公共交通手段がインターネットで検索しても全く見つからない。 Nacho氏から、バルセローナからタクシーで来れば良いとアドバイスも片道3時間! どれだけお金がかかるのやら。 ピレネー山系の外観図を参考に挿入しておきます。
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1. 訪問先の選定
  こちらの第1希望である国境のBrecha de Roland(2587m)に加えてNacho氏からのアドバイスで同じ日に登頂可能なTaillon(3146m)登頂及びGavarnie Circus(ガバルニー大渓谷)を選定しました。


2. 当初スケジュール

・6月15日:成田⇒フランクフルト経由バルセローナ⇒Ainsa(タクシー)
・6月16日:休養日
・6月17日:Ainsa⇒Pradera de Ordesa(Nacho氏の車で移動)
       Pradera de Ordesa(1300m)からGoriz Hut(2200m)
・6月18日:Goriz Hut⇒Brecha de Roland(2807m)⇒Taillon Summit(3146m)
                 ⇒Serradetes Hut(2200m)
・6月19日:Serradetes Hut⇒Gavarnie Village(1380m)
・6月20日:Gavarnie Village⇒Gavarnie Circus
・6月21日:Gavernie Villgae⇒Ainsa⇒バルセローナ(タクシー)


3.実際のスケジュール
  6月16日のNacho氏とのスケジュール最終確認の際、今冬の降雪が多く未だ残雪がかなりあることに加えて、18日の天気予報が良くないことからGoriz HutからBrecha de Rolandへのルートは残雪の多くTaillonの麓を右に巻く沢ルートでSeradetes Hutに入るルート変更の提案がありました。 こちらの案としては、当初予定通りGoriz Hutに入り18日をHutで待機し19日にBrecha de Roland及び可能ならTaillon登頂を目指すことを提案しましたが、Nacho氏から19日も強風が予想され無理ではとの意見。 現地登山ガイドからの助言にかなわないことから、以下のリスケを行うこととしましたが、これも後日、再変更となるとは、、、、。
・6月17日:Pradera de OrdesaからCirco de Soasaトレッキング
・6月18日:Bujaruelo Hutへ移動(1日待機)
・6月19日:Bujaruelo Hut⇒Seradetes Hut
・6月20日:Seradetes Hut⇒Brecha de Roland⇒Taillon Summit⇒Gavarnie Village

反省点:後から考えてみれば豪雨がよそうされるにも関わらず沢ルートにわざわざ変更したことが悔やまれます。 地元の登山ガイドのアドバイスでもあり信用しましたが、Dolomiti Brenta Trekでの雪渓登攀からやはり当初計画で進めることをもっと主張すれば良かったと家内と反省しています。 只、これとて豪雨の影響で国境の道路が寸断されたとの不確定な情報もあり、結果としてどうだったのかとの疑問もあり、やはり地元を知り尽くす登山ガイドの決断に従うのが本筋でしょうか。 それでも、何故沢筋ルートを選定したかを機会があればNacho氏に聞いてみたいと思います。 また、服装ですがやはり寒いことを想定して準備すべきでした。 登山ガイドは暑いから薄いのでOKとしきりにアドバイスしてくれましたが、家内とは我々の経験に踏まえて判断するのがベストとの結論にいたりました。

Ainsaの街はピレネーへの基地として余り知られていませんが、ピレネーの2大渓谷であるValle de OrdesaとValle de Pinetaの双方への分岐となる位置にあり、ピレネーを広く訪れたいトレッカーには便利な街です。 街の中心の高台にはEl Pueyo de Araguasがあり、住民の憩いの場ともなっています。
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Circo de Soasaトレッキング:6月17日、Pradera de Ordesaに到着。 本来スケジュールならここば出発地点となる場所です。 ここからMonte Perdidoへもアタックできます。 この日は、通常ルートを外れ断崖の淵をぬうように2時間程、歩いてから通常ルートに戻り、最深部のMonte Perdidoが望める地点に到着しました。
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のCirco de Soasaで見た高山植物です。 ピレネーは花の宝庫と言われるだけあり種類が豊富でした。
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Brecha de Rolandアタック:6月18日、基地となるRifugio Bujarueloに入り1日待機しました。 翌朝の6月19日朝7時、フランス国境を目指して快晴の中を出発しました。
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朝日が昇る中を登高を続けましたが、前夜の雨は標高2000m以上では雪で真っ白です。 登山ガイドのNacho氏はしきりに降雪量を心配していましたが、登山道は前夜の雨で川のような流れおちており、その方が心配でした。 実は。
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ようやく、川のような登山道を抜けホットしているところです。 でも、この後に落とし穴があろうとは、、、、。
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標高が上がりいよいよ雪渓が出てきました。 単なる登攀であればあまり心配ない個所ですが、トラバースすることから滑落すると500mは落ちることから、10本歯のアイゼン、ハーネス及びカラビナを装着しました。 遠くの山々に陽が当たり暖かそうです。
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フランスへの国境まで後1時間余りまで来てNacho氏もホットしたのか、後2回ばかり渡渉すれば国境だよと励ましてくれましたが、ご覧のように雪渓はクレパスだらけで、対岸の道はくっきり見えますがとても渡れそうもありません。 上流の雪渓の無い個所も濁流で深いところは1m以上もあり、前夜の雨で増水し渡渉も不可能。 さて困った。 しばらく対応策を練りましたが、対岸に渡る策を見いだせず、この地点でアタックを断念しました。
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アタック断念の傷心での帰りの路では沢山の高山植物が慰めてくれました。 感謝!
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Pena Montanesa(2291m)登頂:19日のうちにAinsaに戻り、今後のスケジュールを相談しました。 あいにくの豪雨でフランスとも国境の道路が不通となっている模様で、しかたなくプレピレネーにあたるAinsaの街から見えるPena Montanesa登頂を目指すこととしました。
登山口から奥のギザギザの山を越えて行きます。 下にはAinsaの街が良く見えます。
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途中までは草原風で気持ちの良い路で途中に飲料可能な水場もあります。 この水は美味しいとかでボトルに一杯詰めました。
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いよいよ、ガレ場にさしかかりました。 ロッククライマーには手ごろな大岩壁です。
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登山開始から2時間余りで登頂。 余り喜びはありませんでしたが、、、。
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帰路は北壁を須走のように走り下り麓をほぼ半周して登山道へ戻りました。
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高山植物です。 ワイルドポピーを見つけ家内は満足の様子でした。
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