韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

ソウル東部拘置所でのコロナ禍~朝鮮残酷物語

2021-01-07 21:00:00 | エッセイ
 ソウル東部拘置所でコロナウイルスの集団感染が発生しているとのことです。しかしながら、韓国政府はこの集団感染の事実を早くから把握していたにもかかわらず、有効な対策を講じることなく放置していたようです。

 政権内の政治的内紛にかまけるばかりで、一番立場の弱い人たちの健康・境遇といった基本的人権をないがしろにしたのです。

 これでいて、近代的な民主主義国家と言えるのでしょうか?このことを聞いて、私が想起したのは韓国時代劇の一場面です。両班(ヤンバン)階級の大臣たちが自分たちの私利私欲のために政争に明け暮れている陰で、最も立場の弱い民が人馬にも劣る扱いを受けていることを放置している、あるいはわざとそういう風に仕向けているという場面です。

 時代劇の中では、権力を掌握している両班階級の大臣たちは自分の仲間や家族以外のことには全く配慮する気持ちなど持たず、冷酷、残酷な仕打ちを次々と仕掛けていく様子が描かれます。

 現在行われている拘置所の収容者たちに対する仕打ちはまさに時代劇で描かれている、社会的弱者に対する蹂躙行為と変わらないと私は感じています。

 両班階級の人間は残忍で、少しでも立場が下の人間には殴る蹴るの暴力を振るう、暴言を吐くなど日常茶飯事ですが、それとは逆に立場が上の人物にはもみ手で頭を下げるのです。まさに、典型的な下衆の極みではありませんか!

 この傍若無人な振る舞いはドラマで見ていて本当に腹が立つのですが、こんな光景を現代社会で再現しているのがほかならぬ文在寅政権なのです。

 韓国の歴代の政権は日本人から見て理解できない振舞いが少なからずありましたが、朝鮮半島で権力を持った者の普遍的な振る舞いと考えるととてもよく理解ができます。

 外見は民主主義国家ですが、中身は李氏朝鮮時代から本質的は部分が何も変わっていないと思えば、腑に落ちることも多いと思います。

 政府もやっと重い腰を上げて具体的な対策に乗り出したようですが、もはや死者まで出ている状況で全くひどいことだと思います。私としては、これ以上の犠牲者が出ないように祈るばかりです。


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