本日未明に行われたアメリカ大統領就任式の中継をみました。
今回は、退任する大統領が欠席するというだけでも異例でしたが、コロナ禍により一般聴衆もなしという従来とは全く違う式になってしまいました。
聴衆がいるべき場所には、コロナ禍で亡くなった人々を偲ぶ意味で国旗が1本1本建てられて、連邦議事堂の前には数えきれない数の国旗がはためく姿が印象的でした。
式には今までの大統領経験者、クリントン、ブッシュ、オバマ元大統領たちに加えて今回退任するトランプ大統領も出席するのが慣例だったそうですが、事前の報道の通りトランプ氏は欠席しフロリダ州の自宅に向かう途中の空軍基地で、自前の退任式を行ったのでした。
このことをどう評価するか…大人げないという人もいるでしょう。いくら選挙で負けた相手だからと言って、その相手の前で堂々と負けを認めて大人らしい振舞いができないことをネガティブにとるか、逆に自己主張がしっかりしていて、筋の通った行動ととるかで評価が分かれるところでしょう。
退任する大統領が出席しないのは152年ぶりだそうです。ですから、これまでのほとんどの大統領は大人の対応を取って退いていったということになります。
バイデン大統領の就任演説を聞いていて、民主主義と統一(unity)という言葉がたくさん出てきたのが一番印象的でした。
トランプ大統領のアメリカ第一主義と、支持者の方ばかりをむいた政策のために国内が分断してしまった。また、最期には今月6日の連邦議事堂襲撃事件という前代未聞の事態を引き起こしてしまった。
そのような背景から、分断された国民を再び一つにまとめようというバイデン大統領の気持ちがよく伝わってくる演説でした。
正直、私はこの演説を聞いてほっとしました。この4年間トランプ大統領の支持者を煽るような口調の演説ばかりを聞かされてきたわけですから、このような「まともな」演説を再び聞けてそう感じたわけです。
たしかにトランプ大統領のやり方はいろいろとまずい面もありましたが、ただ、対中外交に関しては拍手喝采するという方は多いのではないでしょう。私もその一人です。あれだけ中国に向かって堂々と啖呵を切って渡り合えた大統領は彼だけですから。
バイデン大統領の演説で、もう一つ印象に残ったこと。それは、国民に語り掛けるような口調で非常に心を引き付けられるものであったいうことです。極端な話、英語がわからなくてもなんとなく聞き入ってしまうような魅力を感じました。
会場ではプロンプターが用意されていましたが、バイデン大統領は全くそちら側に視線をそらすことなく前を向いて演説を行いました。細かい具体的な政策には言及せず、バイデン大統領の政治理念が主だったのでメモや原稿の類は必要なかったという解説を聞きましたが、たしかに一理あると思いました。
日本でも、国会が始まったばかりです。そして、今年は衆議院選挙の年です。どれだけの日本の政治家が、内容がしっかりとありかつ聴衆の心に染み入るような演説ができるのか、それが今の私の一つの興味になっています。
今年が昨年よりいい年になるかそうではないか、一つ一つ目の前の問題を片付けながら考えて行こうではないでしょうか。
今回は、退任する大統領が欠席するというだけでも異例でしたが、コロナ禍により一般聴衆もなしという従来とは全く違う式になってしまいました。
聴衆がいるべき場所には、コロナ禍で亡くなった人々を偲ぶ意味で国旗が1本1本建てられて、連邦議事堂の前には数えきれない数の国旗がはためく姿が印象的でした。
式には今までの大統領経験者、クリントン、ブッシュ、オバマ元大統領たちに加えて今回退任するトランプ大統領も出席するのが慣例だったそうですが、事前の報道の通りトランプ氏は欠席しフロリダ州の自宅に向かう途中の空軍基地で、自前の退任式を行ったのでした。
このことをどう評価するか…大人げないという人もいるでしょう。いくら選挙で負けた相手だからと言って、その相手の前で堂々と負けを認めて大人らしい振舞いができないことをネガティブにとるか、逆に自己主張がしっかりしていて、筋の通った行動ととるかで評価が分かれるところでしょう。
退任する大統領が出席しないのは152年ぶりだそうです。ですから、これまでのほとんどの大統領は大人の対応を取って退いていったということになります。
バイデン大統領の就任演説を聞いていて、民主主義と統一(unity)という言葉がたくさん出てきたのが一番印象的でした。
トランプ大統領のアメリカ第一主義と、支持者の方ばかりをむいた政策のために国内が分断してしまった。また、最期には今月6日の連邦議事堂襲撃事件という前代未聞の事態を引き起こしてしまった。
そのような背景から、分断された国民を再び一つにまとめようというバイデン大統領の気持ちがよく伝わってくる演説でした。
正直、私はこの演説を聞いてほっとしました。この4年間トランプ大統領の支持者を煽るような口調の演説ばかりを聞かされてきたわけですから、このような「まともな」演説を再び聞けてそう感じたわけです。
たしかにトランプ大統領のやり方はいろいろとまずい面もありましたが、ただ、対中外交に関しては拍手喝采するという方は多いのではないでしょう。私もその一人です。あれだけ中国に向かって堂々と啖呵を切って渡り合えた大統領は彼だけですから。
バイデン大統領の演説で、もう一つ印象に残ったこと。それは、国民に語り掛けるような口調で非常に心を引き付けられるものであったいうことです。極端な話、英語がわからなくてもなんとなく聞き入ってしまうような魅力を感じました。
会場ではプロンプターが用意されていましたが、バイデン大統領は全くそちら側に視線をそらすことなく前を向いて演説を行いました。細かい具体的な政策には言及せず、バイデン大統領の政治理念が主だったのでメモや原稿の類は必要なかったという解説を聞きましたが、たしかに一理あると思いました。
日本でも、国会が始まったばかりです。そして、今年は衆議院選挙の年です。どれだけの日本の政治家が、内容がしっかりとありかつ聴衆の心に染み入るような演説ができるのか、それが今の私の一つの興味になっています。
今年が昨年よりいい年になるかそうではないか、一つ一つ目の前の問題を片付けながら考えて行こうではないでしょうか。