今度は名古屋証券取引所

　今度は名古屋証券取引所でトラブルです。本日の午前中、取引ができない状態が続いており、午後から再開できるという報道がされています。

　このようなトラブルは、続くときには続くものです。偶然とはいえ、コンピュータシステムを維持管理していく大変さを、あらためて感じさせられます。

　現在のように、全面的にシステムに依存してしまった状況では、システムが停止した場合の代替手段が基本的にはありません。銀行などでは、システム停止時に仮の払い出し等の最低限の業務を継続させるためのマニュアルがあると聞いたことがありますが、株の売買については、もはやそれを望むべくはないのでしょうか。

　人の力で業務を継続できるのが一番いいバックアップ体制なのですが、何もかもが複雑化、大規模化してしまったコンピュータシステムでは、もはや不可能なことなのでしょう。

　コンピュータシステムの果たす役割が大きければ大きいほど、社会に与える影響も大きくなります。そのようなことを背景に、真の事業継続計画が必要とされていることを痛感させられた、今週の一連の出来事でした。

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