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社員のモラルと情報セキュリティ

2005-11-10 10:40:48 | 情報セキュリティ
 以前にも、精神的に疲弊するエンジニアの話題を取り上げました。なぜこの話題を取り上げるのかというと、エンジニアに限らず社員、従業員のモラル(士気)の低下は情報漏洩等のセキュリティ事故・事件につながるからです。

 自分が組織の中で正当な処遇を受けていない、自分のやりたいことができない、そういう意識を持ちながら日々を過ごしていると、社員のモラルは低下していきます。そして、それがある程度のレベルまで達するといろいろな症状となって現れます。

 仕事の効率も目に見えて落ちるかも知れません。周囲に、仕事や上司の愚痴ばかりこぼすようになるかもしれません。不幸にも、うつ病になってしまう人も決して少なくないでしょう。

 このような、ネガティブな状況は情報セキュリティにとって非常にあやうい状態と言えます。そのような社員の不満が数々のセキュリティ上の弱点を作り出すことになります。そして、最悪の場合金銭目当てで情報漏洩事件を起こすことになるのです。

 世間の状況は、社員を疲弊させる方向に向かいつつあります。そのような状況の中で、社員のモラルを高く保つことはむずかしいかも知れません。しかし、高価な情報セキュリティ対策用のネットワーク機器を購入する前に、まずはこの問題に対処することが、組織にとって必要なことだと私は思います。

 社員のモラルが高ければ高いほど、性善説に近づけるからです。また、そのような組織では、ひとりひとりの気持ちに余裕が生まれて情報セキュリティの意識も自然と高くなり、根付くものです。

 経営者や、管理職の皆さんには、一度この問題について真剣に考えてみることをお勧めします。

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