2021/03/17

高橋洋一さんの「バカを一撃で倒すニッポンの大正解」という本を読みました。

まずは正規、非正規雇用についてです。

日本は世界に比べて、ことのほか雇用の正規と非正規を峻別したがります。

非正規労働が増えているのは、雇用全体が増えているからです。

労働関係法の改正施行により、2020年4月からさらに均等待遇が徹底されました。

ひと言で言えば、非正規雇用のデメリットがほぼなくなるということです。

自分の都合のよい時間に働きたいという人が増えているそうです。

非正規が多いことを問題視しているメディアは、非正規のライターに記事を書かせているのだからバカバカしい限りだと書いていました。

次は対米外交についてです。

大統領とのゴルフを揶揄する声はメディアにもネットにも少なくないが、ゴルフ外交できることの意味を考えてみたほうがいいと書いていました。

まず戦後、日本の首相でアメリカ大統領とゴルフをしたのは安倍さんの祖父の岸信介さんとアイゼンハワーさんの1回だけしかないそうです。

安倍さんとトランプさんはこれまで5回もゴルフをしています。

この記録は、今後なかなか破られることはない。

それでも回数がなんだ、ゴルフは遊びだろうという人もいるかもしれないが、アメリカ人のゴルフは日本の接待ゴルフとは感覚が全く違うそうです。

アメリカ人はビジネスランチは比較的誰とでも行うが、ゴルフは基本的に好きな人としかやらず、裏を返せばアメリカ人がゴルフをするのは、その相手に好意を持っている証だともいえるそうです。

揶揄したり批判したりするのも結構だが主義主張や思い込みから物事を見ると、事の本質を見誤ることが多い。

ロジカルに評価すべきところは評価し、批判すべきは批判するという姿勢でないと単なる思い込みになってしまうから注意が必要だと書いていました。

次は、GAFAについてです。

グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンという主要IT企業4社はその頭文字をとってGAFAと呼ばれます。

過去には数千万人規模での個人情報の流出が問題にされるなどGAFAにおける個人情報の扱いは、たびたび批判されてきたそうです。

もちろんユーザー側も、これまでプライベートな領域を何も考えずにオープンにしてきたことについて考え直す必要があるといいます。

高橋洋一さんは自分の情報を安易に流すつもりなどないので、よほどの信頼性がない限りは個人情報を登録するようなことはしないそうです。

中国製のアプリは、かなり怪しげなものが多くてスマホに入っている電話帳などを抜き取ってしまう、ほとんどウィルスのようなアプリがたくさん報告されているそうです。

私は特に中国製のは気をつけるようにしています。

韓国製のLINEアプリも電話帳の情報が抜き取られるとの噂があるみたいで、高橋洋一さんがLINEを使わないのは、「スマホに登録してある政府要人の電話番号などを抜き取られかねないから」だそうです。

その点、「国会議員で無邪気にLINEをしている人を見ると国益という観点からバカなことをしている気がしてならない。いち民間人の私ですら気をつけているのに、ちょっと自覚が足りないのではないだろうか。何かあってからでは遅すぎなのだが」と書いていました。

他の国では危険だとされているアプリでも日本では危機感が無いせいか、あまり問題視されていない気がします。

個人情報の登録はくれぐれも注意した方が良さそうです。