Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

感謝と帰還

2012年08月20日 | 日々の雑感
■3日間多くの方にお世話になりました北海道とも間もなくお別れです。今日未明の更新でも書きましたが、間もなく過去となるこれらの経験を生かすのは、これからの自分いかんですから、やります。やらせていただきますとも。
■また来ます北海道。サーモンうに丼食べに来ます北海道。もちろん同時に、「潜水生活」のニシムラタツヤとして、皆様にお会いできればと思います。ありがとう北海道!
■では、これから搭乗です。

濃密。ー「教文演劇フェスティバル2012」を終えてー

2012年08月20日 | 舞台特に演劇


■前週末、昨日までの2日間にわたって行われた「教文演劇フェスティバル2012」が終わりました。交流会、打ち上げを終えて日付が変わり、寝る前にこの文を打っております。結果はこちらの通りです。地の利、人の利、その他諸々の総合された結果なんだと思いました。もう少し得票数が伸びたら良いかな、とは思いましたが。それでも、貴重な1票を投じてくださった40名の方を始め、札幌市教育文化会館のスタッフの皆様、フェスティバルのボランティアスタッフの皆様、そして他の参加団体のすべての皆様に大変お世話になりました。深く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
■大会結果がそうであるように、個人的にも結論が出ていることはすごく言葉がシンプルになります。今回は「俳優・ニシムラタツヤ」の再起動のために、避けては通れない道でした。とんでもなく鈍臭く、融通の利かない私に我慢強く演出を付けて下さった平塚さんをはじめ、共演の古川さん、田内さん、二瓶さん、河村さん、山本(一樹・演劇組織KIMYO)さん、稽古に粘り強く付き合ってくださったオイスターズの中尾代表はじめメンバーの皆様にもまた、深く深く感謝いたします。ありがとうございました。
■ほんとありきたりな作文でどうにもあきれてしまうのですが、これが今の自分の正直な気持ちです。この濃密な2週間で得た言葉にできない経験めいたものを、必ず身体に刻み付けていきます。お返しは、これから少しずつでも返して行きたいと思います。では、今日の夜には名古屋に帰ります。ちょっとだけ遊びまして…。おやすみなさい。

「教文演劇フェスティバル2012」に参戦いたします

2012年08月14日 | 舞台特に演劇
■「ひとり語り」の開催に向けての制作作業を進めているのと並行して、その話は浮かんだり消えたりしました。最初に耳に入ってきたのは春、ゴールデンウィークの頃だったでしょうか。もちろんその時には大きな話だなあとは思いつつも、本当にこちらに回ってくる話なのかどうか、皆目見当がつきませんでしたし、少しだけですが、既に固まりつつあった夏・秋の予定に積み重なるものとして調整が大変になるなあと疎ましく感じさえしたのも事実でした。今となっては、自分の不明を深く、深く恥じるばかりなのですが。
■稽古が始まり、そういう心の状態に気付いてからの2,3日、このウェブログを書き始めてからの、前身を含めた10年と少しの日々をずっと振り返る時間を持ちました。性格に言えば、振り返らなければこれ以上先へは進めないのではないか、という強い衝動が生まれていました。なぜなら、自分でも全く想像をしていなかった位に、舞台上でどう動くか、どう生きるか、役者として多少なりとも出来ていたはずのことが、まるでできなくなっていたからでした。いくらテキストを持たない、いわゆる「読み」主体の舞台が続き、ストレートプレイは約7年ぶりであると行っても、その落差は激しすぎました。
■最初は受け入れがたかった。しかしこういう状態が自分であったということは、つまり自分が「読み」をやって来た一方でおざなりしてきた、舞台に演じ手として立つ者として必要とされる「ベース」が少なからずあったということです。それを認めた上で、本番までのあと数回の稽古で何とか取り返さなければならない。いや、取り返すということを強く決意しました。
■といういうわけで申し遅れましたが、私こと、8月18日(土曜日)に名古屋を発ち、翌日、札幌市教育文化会館で開催される「教文演劇フェスティバル2012」に、「オイスターズ」の一員として出演することになりました。長久手市文化の家を会場にこれまで9回にわたって開催されてきた短編演劇コンクール「劇王」の優勝者として、北の大地に乗り込みます。かの地では、長久手にも来演された「イレブン☆ナイン」という強豪が控えています。書きながらめまいがしそうな状態ですが、良い結果を持って帰りたいと思います。そして今後の私自身にも、多くのものを学んできます。北海道の皆様、ふつつか者でありますが何卒宜しくお願い申し上げます。
■では、これから稽古です。出し切ります。はい。

あ、っという間にー「ひとり語り2012」名古屋公演終了

2012年08月12日 | 朗読・声の周辺


■少し油断をしていたらあっ、という間に1週間が経過してしまいました。こちらでもお知らせしてきました。林英世さんの「ひとり語り2012」、初の名古屋での開催公演を、8月4日(土)に大過なく開催することが出来ました。ご来場頂いたお客様並びに開催に際してご尽力を賜りました林さん、笠原プロデューサーを初めとして全ての方に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
■時間が経てば経つほど、はっきりしてきた考えというのがあって、それは何よりこのプロジェクト、私自身のために必要なことだなと思ったのです。もちろん発端の意思として「『ひとり語り』を名古屋に紹介したい」という気持ちがあったことを否定する気持ちは全くありません。しかし、昼間のワークショップから夜の上演、そして来名のおふたりを見送るまでの一連の出来事、その全てが自分にとっての良い意味での「圧力」になっていました。
■早い話が、怠けた自分への鉄槌です。ひとりでただ、本を読むという行為を続けていることは、自然と表現としての構えを小さくすることになります。普段小さな空間でやっているから、注意をしつつも自然と慣れを生じさせてしまう。これがわかりやすいところでの声量や音の高低の取り方、そして何より大切なテキストへの意識の向け方に大きく影響して、小さくまとまった曖昧さの残る状態を自分が抱えていたことに気付くことが出来たように思います。
■最近、商業演劇や芸能プロダクション系の大規模な演劇公演だけでなく、私も少しだけお手伝いした範宙遊泳や時間堂、そして6月のiakuなど、小さなカンパニーの公演を受け入れて作品製作を行うという動きが全国各地で活発になってきています。そのような方々を受け入れ、派生する様々な仕事を担うということは、私自身に刺激を与え、身体と心を起こし続けることとも言えます。まず自分のために。そして誰かのために。「ひとり語り」シリーズの招聘は今後も続けていきます。今回お越しになれなかった皆様も、ぜひ1度触れて頂けたら幸いです。

普段は見えない風景

2012年08月05日 | 日々の雑感
■普段とまらない信号でとまると、普段は見えない風景が見えるということ、ありますよね。
■昨日はありがとうございました。今日のうちにあらためてご挨拶をさせていただきます。
■ところで、今回も燐光群を観に行けませんでした。古元さん、近藤さんごめんなさい…。

いよいよ明日上陸「ひとり語り2012」in名古屋(@文化のみち橦木館)

2012年08月03日 | 朗読・声の周辺




■いよいよ明日の午後7時となりました。その前に名古屋市女性会館にて、「声とことばの表現教室」と題しまして短時間のワークショップを行います。当日でも全く問題ありませんので、何か読みたい本を1冊持って、ふらりとお越し下さい(受講料は2,000円)。お待ちしています。
■そして、夜は土蔵の中で江戸川乱歩「芋虫」です。前にTwitterにちらりと書いたことではありますが、改めて考えてみました。役者として、あまり余分な添加物をちりばめずに、シンプルにモチーフを聴く方、観る方々に届けたいという欲求が勝った結果の1つとして、「読む」行為に向かうことになるのではないか、ということです。自分なりの言い方をすれば、もう少し乱暴な言い方になるかもしれませんが、中途半端な演出を受けるくらいなら、自分自身の描いた図を優先させよう、と思っている部分があるのだと思います。いろんな人に怒られそうですが。林さんにはちゃんと訊いたことがないので、ワークショップの時間にでも勉強させてもらえたらと考えています。
■聴かなきゃ損、とか観なきゃ損なんてことはそれぞれのご事情もおありかと思いますので申し上げませんが、この季節だから、この空間だからお届けできる「読み」であると思います。当日のチケットもご用意してお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。