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高松で社会人3年目を送る人の日記
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ドイツに一人旅!!10日目 ~テュービンゲン、ホーエンツォレルン城~

2008年05月19日 21時39分03秒 | ドイツに一人旅! 08春
2008年3月6日 シュトゥットガルト→テュービンゲン→ホーエンツォレルン城→シュトゥットガルト

 この日はシュトゥットガルトから日帰りでテュービンゲンに行き、時間が余ればホーエンツォレルン城にも行ってみようと計画を立てていた。

 9時過ぎのシュトゥットガルト発の列車に乗って出発!ドイツのローカル線の列車はだいたい窓が汚くて景色が見づらい。外はいい景色なのに。



 40分ほどでテュービンゲンに到着。テュービンゲンは小さい町なので駅もこじんまりした雰囲気。さあ、今日もドイツの街歩きだ。さっそく旧市街へ向かって歩き始めた。

 旧市街を流れるネッカー川に架かる橋にたどりつくと、そこからはテュービンゲンのすばらしい街並みが。色とりどりのパステルカラーの街並みがテュービンゲンの特徴らしい。



 旧市街に入った。道に結構起伏があって曲がりくねっている。石畳に古い木組みの家々。いかにもドイツの旧市街らしい。この町もドラクエの世界みたいだ。



 旧市街はそんなに広くないよう。すぐに町の中心、マルクト広場にたどり着いた。朝の散歩をする人々がちらほら。下の写真の中央に見えるのがテュービンゲンの市庁舎。時計台がある。



 旧市街の標高が高いところにあるテュービンゲン城へ行くと、旧市街を一望することができた。



 ドイツの古い家々は絵になるなあ。



 下は城の展望台から撮った写真。赤い三角屋根の家々がどこまでも。



 ネッカー川には幅の狭い中洲があるので、そこから川沿いの街並みを見てみることにした。写真の左側が中州。中州には散歩コースがあるよう。



 ここでは犬の散歩をする人やジョギングをする人やベンチで読書する人がちらほら。ネッカー川沿いのパステルカラーの家々をゆっくり眺めながら歩く。静かで鳥のさえずりが聞こえていいところ。



 旧市街に戻り、そろそろ昼食に。やっぱりソーセージパンは安くておいしいし、気軽に食べられるのがいい。ソーセージ専門店を見つけて、いろいろな種類のソーセージから一つ選んだ。場所によって形や味が様々。ここのソーセージは細長いソーセージをカットしてパンにはさんでくれた。もちろんうまい。



 時刻は12時過ぎ。まだ十分時間があるので、テュービンゲンを出てホーエンツォレルン城へ行ってみることにしよう。
 
 ただ、ホーエンツォレルン城は最寄りの駅からタクシーで行くしか交通手段がないらしい。でもタクシーで約10分ということなので、それぐらいなら歩けそうな気もする。地図もないけど、とりあえず最寄り駅ヘッティンゲンまで行って、行けそうなら歩いて行ってみることにしよう。

 パン屋でまた適当に3つほどパンを選び、テュービンゲンからヘッティンゲン行きのローカル線に飛び乗った。ローカル線は家に帰る学生らしい人々で混雑。まだ12時半。学校終わるの早いなー。

 30分ほどでヘッティンゲンに到着。ヘッティンゲンはテュービンゲンよりさらにこじんまりとしていて、まさに田舎の駅、といった感じ。駅舎も小さい。

 タクシー乗り場なんてない。電話で呼び出さないと行けないらしい。うーむ。

 駅舎の近くに付近の地図の看板を発見。ホーエンツォレルン城は山の上にあって、山のふもとからは城へ向かうバスが出ているらしい。バスが出ているところまで約5キロ。5キロぐらいなら歩けるな!地図の看板の写真を撮って、それを頼りに歩き始めた。


↑地図の看板の写真。左上の赤い矢印が駅で、下のPが駐車場。

 異国の知らない田舎町を、デジカメの画面に写る小さい地図のみを頼りに歩く。迷ったらオシマイである。自分の場所を見失わないように地図を見ながらどんどん歩いていった。

 道路は整備されていて、車社会の町、といった感じ。歩く人は少ない。 下の写真は途中で見つけた教会らしき建物。



 30分も歩くと、どんどん建物が少なくなり、空き地が目立つようになっていった。また教会発見。でもさっき見たのとはぜんぜん雰囲気が違うなあ。



 さらに歩くと、もう建物がぜんぜん見られなくなり、道路の周りは広い草原になった。遠くには山が見えて、もうド田舎。

 そして駅を出て歩き始めて約50分後、ついに城が見えた!ちょっと興奮!


↑初めて城が見えたときに撮った写真。遠いなー。

 しばらく歩いてバス停に到着。けれどバス停には誰もいない。というか、見渡す限り草原と山で、人が見えない笑。

 時刻表の見方もよくわからない。ちょっと待ってみたけど道路を走る車も少なく、バスが来る気配は全くない。このまま待ってたら日が暮れそう・・・。城は見えるのに歯がゆいなあ。

 そして、10分後。待っててもしょうがない!城まで歩いていってみよう!と決めた。さあ山登りだー。再び城に向かって歩き始めた。でも迷ったら本当にオシマイなので、無理だと思ったらすぐ引き返そう、と決めた。

 道路をどんどん歩いていった。城は見えるけどまだずいぶん距離がありそう。



 バス停を出て10分後、城の方向へ伸びる道を見つけた。もう道がアスファルトじゃなくなった。ここをずーっと歩けばそのまま城へ行けそうな気がしたので、歩き始めた。



 どんどん歩いて山の中に入った。生い茂る木に隠れて城が見えなくなった。そんなに大きい山ではないし、一本道なので迷うことはないだろう。でも誰も歩いている人がいないので、やっぱり戻ろうかなあ、と何度も思った。



 めげずに上る。しかし、途中で分かれ道に出てしまった。今まで一本道だったのに。城が見えないのでどっちの方向に行ったらいいのかわからない。迷って遭難したらオシマイだしやっぱり帰ろうかなあ、と本気で思った。でもここまで来て城を見ずに帰ったら絶対後悔するなあ、とも思った。やっぱり行ってみることにしよう。

 道沿いをうろうろしてたら、人の足で踏み固められた狭い道を発見!これはおそらく城へ向かう人がつけた道だろう!急な狭い山道をどんどん登っていく。

 そして生い茂る木の隙間から城を発見!もうすぐだ!



 でも、城は見えるのに上っても上ってもなかなか近くならない。めげずに山の急斜面をさらにどんどん登っていく。



 そしてついに!ついに城の入り口に到着!苦労した。時刻は3時過ぎ。結局ヘッティンゲンの駅から2時間歩いた。達成感と日本とはかけ離れた風景に感動。来てよかった。



 城のチケット売り場へ行き、城のガイドツアーのチケットを買った。ツアーが始まるまではまだ時間があったので、城の周りを歩いてみることに。



 城から見る風景は絶景。こんなに高いところまで上ったのか~。



 城に住んでいたと思われる人の像。



 それにしてもこの城は立派。こんな高いところまでどうやって建築資材を運んだんだろう。



 城の地下にも入ることができた。相当古い遺跡のよう。小部屋がいくつも連なっていた。



 ガイドツアーの時間になり指定された城の入り口に行くと、5人ほどの見学者がいた。

 ガイドツアーはもちろんドイツ語。何を言っているのかは意味不明だけど、この城を所有する一族の家系図の壁画、豪華な寝室や書斎などを見ることができた。豪華な部屋の窓から見える景色がすばらしい。

 そして最後は宝物庫。ここでは数々の豪華な装飾品や鎧やドレス、そしてダイヤモンドやサファイアを散りばめられた豪華な王冠を見ることができた。とにかくぜいを尽くした豪華なものをたくさん見たガイドツアーだった。満足。

 それから、城内の教会も見学することが出来た。下は馬に乗る鎧を身に着けた戦士の像。



 さあ、帰るか・・・。駅遠すぎ。でも来てしまったからには帰るしかない。きっと駅に着く頃には日が暮れてしまうだろう。覚悟して歩き始めた。



 すると、城の入り口で日本人二人組みに出会った。なんとさっきタクシーを電話で呼んで、来るのを待っているらしい。相乗りしませんか?と誘ってくれたので迷わず便乗した。本当にありがたい。

 ドイツのタクシーは速い。なんと一般道を160キロでぶっ飛ばした笑。助手席でびびってしまった。

 僕が2時間かけた道を10分ちょっとでぶっ飛ばし、あっという間にヘッティンゲン駅に到着。タクシーってすばらしい。

 再びテュービンゲンまでローカル線で行き、いろいろ話した2人組と「良い旅を」とあいさつをして別れた。本当に助かった。お世話になりました。

 テュービンゲンからさらに電車に乗ってシュトゥットガルトまで戻った。今日はハードだった・・・。栄養が必要、ということでおとといにも行ったセルフベジタリアンレストランへ。ヘルシーでおいしい夕食に満足。



 帰りはシュトゥットガルトのおしゃれな店が立ち並ぶ通りにも行ってみた。歩く人もおしゃれ。山道で汚れた靴で歩く人などいなかった笑。



 ホテルに戻ってこの日も終了。今までで一番ハードな一日だった。ちょっと今日ははしゃぎすぎ。もうちょっと楽な旅をしよう、なんて思いながら寝た。次の日からはシュトゥットガルトからヴュルツブルグに拠点を移し、そこからいろんな町を訪ねる計画を立てていた。


~この日使ったお金~
・ソーセージパン 1.5€
・パン×3 3.5€
・城ガイドツアー 6€
・城のマグネット 3.9€
・タクシー 5.5€
・セルフベジタリアンレストランで食べた夕食 9.5€
・トイレ 0.3€
計29.9€





つづくーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。




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