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高松で社会人3年目を送る人の日記
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ヨーロッパ・フットボール三昧の旅2 5日目 ニューカッスル vs ボルトン観戦!

2011年08月31日 00時48分30秒 | ヨーロッパ・フットボール三昧の旅2!11春

 2011年2月26日。スコットランドの首都エディンバラのとあるホテルで迎えたイギリス5日目の話。この日は、エディンバラからニューカッスルに移動してプレミアリーグ、ニューカッスル vs ボルトンを観戦し、その後ロンドンに戻って友人と合流する予定だった。

 一日の始まりは、最後のスコティッシュ・ブレックファースト。

 
↑ これがスコティッシュ・ブレックファースト!

 ソーセージ、ベーコン、卵焼き、焼きトマト、豆、しなしなのパン。そして、写真には写っていないけど、セントアンドリュースのホテルにはなかった普通のパンが普通にあった。パンがうれしい。

 おいしく完食して、チェックアウト。この日も元気に出発!ニューカッスル行きの列車が発着する、エディンバラ・ヘイマーケット駅へ。


↑ ヘイマーケット駅。古めかしい。

 列車は定刻どおりに出発!


↑ 列車に乗って出発!さらばスコットランド!

 エディンバラからニューカッスルまでは1時間40分ほど。車窓からの景色はずっと同じ。ずっと広大な草原が広がる景色。


↑ 車窓からの景色。ひたすら草原。


↑ ときどき羊が現れて、「おおおっ!イギリスらしい!」と思う。

 11時半ごろニューカッスルに到着。


↑ ニューカッスル駅。プラットホームをつなぐ橋がおしゃれ。

 駅構内には、ニューカッスルのユニフォーム、白と黒のストライプのシャツを着用する人もちらほら。いよいよだな~。

 でかいスーツケースをスタジアムに持ち込む訳にはいかないので、駅で預かってもらうことに。事前にちゃんと調べておいた “Left Luggage” という荷物預かり所へ。ちなみに、イギリスではコインロッカーをほとんど見かけない。置いても盗人にすぐぶっ壊されるんだろうか。


↑ 荷物を預かってくれる “Left Luggage”。料金はスーツケース1つで1日5ポンド。

 身軽になって、出発!さあ観光!・・・といきたいところだけど、ニューカッスルは「フットボールと酒場しかない街」と皮肉られるぐらい、特に観光するところがないらしい・・・。ミレニアム・ブリッジという橋ぐらいか。

 ではさっそくスタジアムへ行き、オフィシャルストアで買い物でもしよう。スタジアムまでは中央駅から地下鉄で一駅だけど、歩いても15分ほどらしいので、歩いて行ってみることに。


↑ ニューカッスル中央駅を出発。


↑ ニューカッスルの街を歩いて行く。

 中央駅周辺はくたびれたオフィスビルが続く街。ちょっと寂しさが感じられる街だけど、視界にいきなり近代的なスタジアム、「セント・ジェームズ・パーク」がどーんと現れた。


↑ これがセント・ジェームズ・パーク!!でかい!!

 屋根の骨組みが立派だなあ。やっぱりこれがニューカッスルで一番の見所じゃないかなあ。橋よりも。

 チケットは事前にオフィシャルサイトで購入済み。購入の証となるページをプリントアウトしてチケットオフィスに持って行くと、その場で発券してくれるシステム。さっそくチケットオフィスへ。


↑ チケットオフィスに並ぶファン

 無事にチケットを発券してもらい、準備完了。次は、スタジアム内にあるオフィシャルストアへ。


↑ オフィシャルストア

 2階建てで、品揃えはかなり充実。定番のレプリカユニフォームやタオルマフラーはもちろん、Tシャツ、ジャージ、スリッパ、帽子、ピンバッチ、文房具、歯ブラシセットなどなど、生活用品すべて揃うんじゃないかとおもうぐらいの充実振り。さすがや。

 端からずーっと眺めていき、結局タオルマフラーとTシャツとピンバッチを購入。満足した。

 試合前に腹ごしらえ。スタジアムの近くに中華街を見つけて、どこかの店に入ってみることに。


↑ 中華街入り口の門

 たった6.6ポンドで食べ放題!とうたうバイキング形式のレストランに決定。適当にいろんな種類の料理を集めてできた皿が下の写真。


↑ イギリスで食べる中華料理さ。

 大学の食堂が思い出される素朴な味。2皿ほど平らげた。

 さて、いよいよスタンドに入ってみることに。いまいちどこの入場ゲートから入ったらいいのかがわからなくて周りをうろうろ。結局係員に聞いて「あっちだよー。」と教えてもらった。

 チケットを見せて入場ゲートを通過し、いざスタンドへ。


↑ これがセント・ジェームズ・パークか!!

 すごくきれいなスタジアムで、芝も美しいねえ。


↑ 屋根が立派。かっこいい。

 5万2000人ほど入るスタジアムだから、さすがにでかい。スタンドは急勾配で、ピッチが近く感じられてすばらしいなあ。

 試合開始15分ほど前、兵隊が入場してきて行進が始まり、スタジアムが拍手に包まれた。なぜ行進が始まったのかはよくわからん。何かの記念日だったんだろうか?


↑ なぜか始まった兵隊の行進

 そして試合開始前になると、スタジアムはほぼ満席になり、いよいよ選手入場!


↑ 選手入場!

 いざキックオフ!


↑ キックオフ!

 ニューカッスルは “Toon” という愛称があって、それにちなんだチャント
「トゥントゥン! ウォーオオ!!  トゥントゥン! ウォーオオ!!(くりかえし)」 
の大合唱がスタンドのどこからともなく始まり、スタジアムが手拍子に包まれた。

 周りも熱いファンだらけで、みんなトゥントゥン叫び始めた笑。この「トゥントゥン!」はすんごい太く低い声で、独特の響きがあっておもしろい。いい雰囲気だなあ。


↑ 試合中の1コマ。攻めるボルトン。

 試合は、やはり4日前に見た二部のQPRより明らかにレベルが高い。全体のスピードというか、攻守の切り替わりがものすごく速い。特にグティエレスとティオテは相手に囲まれてもぜんぜんボール取られない。うまいなあ~と思わず唸るプレーが続出。


↑ 試合中の1コマ② また攻めるボルトン

 そして審判はよっぽどのファール以外は笛を吹かない。体の体がぶつかり合う、激しいプレーも続出。大げさに倒れたりする選手もぜんぜんいないし、見ていてすごくおもしろい。これぞプレミアリーグ、という感じ。

 序盤はニューカッスルペース。いいプレーひとつひとつに観客から拍手が沸き起こる雰囲気もすばらしい。やっぱりプレミアリーグ最高や。


↑ ゴール裏も観客でびっしり。

 そんな中迎えた前半10分くらい、ニューカッスルが左サイドから攻め込み、クロスをキャプテン、ノーランが頭で合わせて先制!周りの観客みんな飛び上がって、

“Yeeeeeeeah!!!!!”


↑ ニューカッスル先制!みんな拍手。みんな大喜び。

 ノーランのどんぴしゃヘッドしっかり見られた!ホームチームが得点したときの雰囲気を味わうことができてよかった!しばらく拍手は鳴り止まず。

 先制点後も試合はニューカッスルペース。ボルトンは攻めの枚数が少なく、前線にボールが渡ってもなかなかシュートまで持っていけない。

 「これはニューカッスルの追加点が期待できるなあ・・・」と思っていたら、前半35分頃、ボルトンがニューカッスル守備陣を簡単にパスワークで崩して1-1同点に・・・。ボルトンの得点には、周りのファンは無反応。ゴール裏3階に追いやられたボルトンサポーターの大騒ぎだけがスタジアム内に響き渡った。


↑ 喜ぶボルトンの選手たち


↑ 喜ぶゴール裏3階のボルトンサポーター。


↑ しつこく喜び合うボルトンの選手に野次が飛び始めた笑。

 前半は1-1のまま終了。このスタジアムには巨大ビジョンはなく、スコアボードすらない。自分で得点を数えとかないと、今何対何かわからなくなりそう・・・。

 ハーフタイムには、一般の観客がグラウンドの真ん中ぐらいからゴールに向かってシュートして、ゴールに入ったらおそらく何かがもらえるイベントが行われた。ゴールに入れた人には場内から拍手、力んで大きく外してしまった人には笑いとブーイングが送られ、穏やかなハーフタイムが過ぎていった。


↑ イベントに参加した子どもたち。

 ちなみに、上の写真のカラスのようなキャラクターが、ニューカッスルのマスコットらしい。・・・コメントしづらいけど、プレミアリーグの弱点はマスコットの質が低いこと。


↑ 天下のマンチェスター・ユナイテッドですらこの質。なにこれ笑。

 さて、話を元に戻して後半キックオフ!


↑ 後半開始!

 後半開始早々、ニューカッスルが自陣でボールを回しているときにライアン・テイラーがトラップミスし、相手フォワードに奪われそうになって、あわてて足の裏から強烈なタックル!!

 テイラーの激しいタックルを受けたボルトンの選手が巻き込まれるように倒れ、
 審判「ピピピピーッッ!!はい、レッドカード」
 スタンドからは “Oh・・・” のため息。これは言い逃れのできない、納得のレッドカードだ・・・。


↑ 見方になぐさめられつつ退場するライアン・テイラー


↑ ピッチを退くライアン・テイラー。その姿からへこみ具合が伝わってくる。

 幸いタックルを受けたボルトンの選手にケガはなく、試合は再開。一人少なくなったニューカッスルは苦戦を強いられることに。

 そんな中、またどこからともなく
 「トゥントゥン! ウォーオオ!!  トゥントゥン! ウォーオオ!!(くりかえし)」 
 のチャントが始まり、スタンド全体が大合唱と手拍子で包まれた。

 この苦しいときに現れるチャントは、選手の大きな後押しになるだろうな。地元のチームを心から応援する雰囲気がすばらしいなあ。


↑ 試合中の1コマ③ ボルトンのフリーキック

 しかし試合は一気にボルトンペース。ニューカッスルはボールを奪っても前線に枚数が足らず、攻め込むことができない。遠くからのミドルシュートに頼るしかない状況に追い込まれてしまった。周りのファンも心配そうに見つめるしかない。

 しかし、ボルトンも引いたニューカッスル守備陣を崩すことができない。パスで攻め込もうとしても、クロスを上げても、ドリブルで突破しようとしても、ことごとくニューカッスルの守備陣が跳ね返し、試合は1-1のまま進んでいった。


↑ 試合中の1コマ③ ボルトンのコーナーキック

 そして、後半も残り少なくなると、それまで守備に追われていたニューカッスルが賭けに出るように攻め込み始めた。サイドから攻め込み、可能性を感じる低いクロスをどんどん放り込んでいった。

 スタンドからは、聞いたことあるテーマに合わせて、
 “New Castel! New Castel!! New Castel!!”
 という歌詞が “New Castel!” だけのチャントの大合唱。すごい雰囲気。


↑ 試合中の1コマ。ニューカッスルのフリーキック。

 そんな中迎えた後半終了間際、ニューカッスルが攻め込み、左サイドからのクロスをフォワード、ベストが頭で合わせてゴール!ついにきた!

“Yeeeeeeeeah”

・・・が、オフサイドの判定。がっかり。僕があまりに喜んだから、近くのおじさんに “Exciting?(興奮してるねー)” と笑われた。

 結局、試合は1-1のまま終了。ニューカッスルは勝てなかったけど、試合はレベルが高くておもしろかったし、何よりスタンドのファンが作り出す雰囲気がすばらしかった。来てよかった。


↑ 試合終了。すばらしい試合をありがとう。

 さて、ロンドン行きの列車が出発するまで30分ほどしかないので、急いで駅に戻ることに。


↑ さらば、セントジェームズ・パーク!!

 人ごみの中をかき分けるように小走りで駅へ。


↑ 試合後は当然大混雑。

 駅構内の “Left Luggage” で預けたスーツケースを回収し、ロンドン行きの列車に乗り込んで出発。さらば、ニューカッスル!

 車内では、感動を忘れないように!と日記を書いたり、「地球の歩き方」を読んだり、うたたねしたり。そして、3時間半ほどかけてロンドンに戻った。夕食として駅の売店でサンドイッチを買い、地下鉄で予約したホテルのある「ハマースミス」へ。


↑ 予約したホテルのある「ハマースミス」の街並み

 ホテルで無事、友人と合流して、この日も終了。翌日は、ロンドンでまたプレミアリーグ、ウエストハム・ユナイテッド vs リヴァプールの観戦予定。ウエストハムファンの僕にとって一番楽しみにしていた試合であった。強豪相手だけど、せめて1点は取ってくれよー!と願って寝た。

~この日使ったお金~
・ ニューカッスルでグッズ買い物 55ポンド
・ 昼食(中華料理) 6.6ポンド 
・ Left Luggage 5ポンド
・ 夕食(サンドイッチ×2) 7ポンド
・ ロンドン地下鉄 4ポンド
・ ホテル2泊分 50ポンド
計 131ポンド

つづくーーーー。

ヨーロッパ・フットボール三昧の旅2(2011年2月22日~3月7日)
1日目 「いざ、ロンドンヘ!そして QPR vs イプスウィッチタウン観戦!」
2日目 「ゴルフ発祥の地、セントアンドリュースへ!」
3日目 「セントアンドリュースでゴルフとゴルフ博物館見学」
4日目 「セントアンドリュースでゴルフと夕暮れのエディンバラ散策」
5日目 「ニューカッスル vs ボルトン観戦!」
6日目 「ウェストハム・ユナイテッド vs リヴァプール観戦!」
7日目 「ロンドン定番の名所をうろうろ散策」
8日目 「サグラダ・ファミリアとエスパニョールvsマジョルカ」
9日目前半 「カステリョンという無名の街を散策」
9日目後半 「ビジャレアル vs エルクレス観戦!」
10日目 「グエル公園とカテドラルと夜のサグラダ・ファミリア」
11日目 「サンシーロ・スタジアムツアーとミラノのドゥオーモ」
12日目 「パルマとピアチェンツァの街を散策」
13日目 「ミラノ・ドゥオーモ観光とインテル vs ジェノア観戦!」
14日目 「そろそろ日本に帰るか」