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高松で社会人3年目を送る人の日記
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ヨーロッパ・フットボール三昧の旅2 11日目 「サンシーロ・スタジアムツアーとミラノのドゥオーモ」

2012年07月22日 21時37分13秒 | ヨーロッパ・フットボール三昧の旅2!11春

 2011年3月4日。スペインのバルセロナで迎えた、旅11日目の話。この日はバルセロナからイタリアのミラノに移動して、セリエAのインテルとACミランのホームスタジアムである「サンシーロ」のスタジアムツアーに参加しよう!と計画していた。

 6時頃に起きて、この日も元気に出発!バルセロナで滞在したホテル“REDING”近くのカタルーニャ広場からバスに乗ってバルセロナ・プラット空港へ。バルセロナの中心部に位置するカタルーニャ広場から空港までは30分ほどの道のり。

 空港に着くと、さっそく搭乗手続き。預けられる荷物は20キロまでなので、すでに軽々と20キロを超えていると思われるスーツケースから重たい本などを手荷物に移動して、いざ検量!

 結果は、19.8キロ。ギリギリセーフ!・・・しかし手荷物もパンパンでミラノで何も買えねえ!



↑ バルセロナ・プラット空港。広い。


↑ ルフトハンザ・ドイツ航空に乗って、バルセロナからミラノへ。

 そして10時頃、バルセロナを出発!「さらばスペイン!」

 スペインは短い滞在だったけど、リーガ・エスパニョーラ2試合に加えてサグラダ・ファミリアやグエル公園などの主要観光地をしっかりめぐることができて満足。今度はサグラダ・ファミリアが完成したときにまた訪れてみたいよ。


↑ さらば、バルセロナ

 バルセロナからミラノへまでは1時間半ほど。前日の日記を書き綴っているうちに、あっという間にミラノに到着。

 入国ゲートを通過し、預けたスーツケースを回収してバスに乗ってミラノ中央駅へ。そして、中央駅で地下鉄の切符を買おうと列に並んでいたら、ちょっとしたハプニングが発生!なんと、たくさんの物乞いのおばあさんに周囲を囲まれた。「な、なんか用?」

 おばあさん達は手に紙コップを持って、「コインをここに入れて」と要求してきた。でも切符を買うにはこの列に並ぶしかないわけで、“No!No!”と拒否し続けてなんとか並び続けた。

 少しぐらいならコインを渡してもいいかなとも思うけど、財布を出すときに周りの荷物を盗んで逃げだす被害例も聞いていたから拒否するのが賢明。なかなか日本では経験できない体験だったな。

 そして地下鉄に乗って、予約したホテルがあり、サンシーロ近くの駅である「ガンバラ」というところへ。


↑ ミラノの地下鉄

 「ガンバラ」にある、その名も「ホテル・ガンバラ」にチェックイン。ツインで1泊1人約40ユーロと、値段は手ごろ。部屋はまあまあきれい。


↑ ホテル・ガンバラのツイン。値段の割にきれい。

 ・・・ただし、浴室にこんな張り紙が。


↑ こんな張り紙。

 訳すと、「シャワーを浴びている途中にお湯が出なくなったら、45分間待ってください」。なにぃぃぃ!シャワーが途中で水になるかもということか!?夏ならまだしも、冬にこれはきつい!

 夜のシャワーを恐れつつ、荷物を置いて身軽になったところでサンシーロに向かって出発!


↑ 「ガンバラ」周辺は住宅街が続く街並み。

 地図を見ながら、普通の住宅街をすたすた歩き続けて20分後、巨大なスタジアムが見えてきた。「でかい!」


↑ サンシーロが見えてきた!

 目の前に立つと、すんごい迫力!


↑ これがサンシーロ!

 「でかいなあ~すごいなあ~」と感激していると、若干マテラッツィ似の兄ちゃんに声をかけられた。「明日のチケットあるよ!」ダフ屋らしい。

 セリエAは、外国人が正規ショップでチケットを買うと買った人の名前がチケットに印刷され、試合当日の入場時にチケットの名前とパスポートの名前が一致しているかどうかを厳しくチェックされる。だから、ダフ屋で買っても入場は難しいと思う。それを知っていたので、マテラッツィにお断り。

 そして、ついでに「スタジアムツアーの入口はどこ?」と聞いたら、マテラッツィは「あっちだよ!」と快く教えてくれた。いい人だった笑。

 受付でスタジアムツアーのチケットを購入。ツアー開始までは、スタジアム内にあるミュージアムを見学することに。

 ミュージアムは写真撮影禁止だから写真はないけれど、ACミランとインテルの歴代のユニフォームや獲得したトロフィーや写真の数々、ずいぶん昔のチケットなど、マニアならたまらないであろう品々が展示されていた。

 そして、スタジアムツアーがスタート。英語ツアーとイタリア語ツアーがあって、英語ツアーに参加。ガイドのお姉さんの英語はわかりやすい。まずはメインスタンドへ。


↑ これがサンシーロのピッチ!!

 巨大なスタンドに囲まれたピッチは迫力あるねえ。そしてこの辺りはとても試合が見やすそうな席。話を聞くと、ここはVIP席と記者席で構成されているらしい。なるほど、一般の人は立ち入れないエリアか。

 ちなみにこのスタジアムは、インテリスタ(インテルのサポーター)は「ジュゼッペ・メアッツァ」と呼び、ミラニスタ(ACミランのサポーター)は「サンシーロ」と呼ぶらしい。へぇ~へぇ~。

 日本のガイドブックを見ると、ほとんどが「サンシーロ」と記載されている。これはおそらく編集者がミラニスタだからではなく、単に「サンシーロ」の方が言いやすいからだろう。

 次は、選手控え室へ。まずはインテルの控え室へ。


↑ インテルの控え室

 テレビ付きだけど、意外に質素な感じ。1人1人専用のロッカーがあるのかな、と思ってたのに電車のイスみたいだ。


↑ 歴代の有名選手の写真が壁に刻まれている。

 そして、次はACミランの控え室へ。


↑ ACミランの控え室

 こちらの方が立派!!座り心地のよさそうなイスがずらっと並べられている。ツアーに参加した人は、自由に席に腰掛けることができた。


↑ みんな座り心地を体験。

 席に座っていると、ガイドさんが端から順番に「ここはインザーギのイス!」「ここはガットゥーゾのイス!」・・・と、ふだん座っている選手の名前を次々と教えてくれた。僕が座ったイスはパト、友人が座ったイスはロビーニョだった。よし、今日からパトを応援しよう笑。

 ミランの控え室はマッサージルームまで備えていた。豪華だな、ミラン!

↑ マッサージ室

 次はピッチレベルに降り立って、選手の目線を体験。


↑ ピッチ近くで選手目線を体験!

 「囲まれている感」がすごい。もう逃げ出せない感じ。ぐるりと見渡すと、3階席ははるか上空。あそこからだと選手が米粒ぐらいにしか見えないのでは?と思わせるぐらい遠い。


↑ 3階席ははるか上空。

 最後に記者会見が行われるゾーンを見学。


↑ 記者会見の壁紙

 選手や監督は、この壁紙の前に立って記者のインタビューに答えるらしい。


↑ 確かにレオナルド監督がこの壁紙の前でインタビューに応えている。

 ツアーに参加した人達は、みんなインタビューに応える選手になりきって、写真撮影をしていた。僕らももちろん参加。不自然な表情をした記念写真が撮れた笑。

 これにてツアーは終了。なかなかの盛りだくさんで楽しかった。次は2日後の試合を楽しみにすることにしよう。

 帰りにスタジアムで2日後のチケットを買おうと試みたものの、もう前売り券の販売は終了し、残りは当日券のみらしい。しょうがない、当日勝負だな。でも、セリエAはミラノ・ダービーなど、よほどのビッグマッチでない限り売り切れないらしいから、たぶん大丈夫だろう。


↑ また2日後に来るよ、サンシーロ。

 さて、次はミラノを象徴する大聖堂ドゥオーモを見学することにしよう。「ガンバラ」まですたすた歩いて、地下鉄に乗ってそのまんまの駅名“Duomo”駅へ。

 地上に出ると、ガイドブックやテレビでその姿かたちを覚えるほど見てきたミラノのドゥオーモが目の前に現れた。「ついに生ドゥオーモ見た!」


↑ 生ドゥオーモ

 思えば2007年に初めてイタリアを旅したときも「ミラノのドゥオーモを見に行こう!」と盛り上がったものの、当時はドゥオーモの大規模改修中であり、ドゥオーモの表側がすべて工事のシートで覆われているらしい、との情報を得て断念したほろ苦い記憶があった。

 だから、これは4年越しの生ドゥオーモ!うーん、感慨深い。(大げさ)

 観光客が群がるドゥオーモ周辺にはカラフルなひもを大量に持つ黒人が数人・・・。彼らは、観光客に「記念にミサンガあげるよ~」と話しかけて観光客の腕にミサンガを結び付け、「はい、○○ユーロちょーだい。」とお金を要求する詐欺師だ。きつく結んで外されないようにするらしい。恐ろしい・・・。

 そして、ドゥオーモの横にはおしゃれで豪華な内装の商店街、ガッレリア。


↑ おしゃれな商店街「ガッレリア」

 まずはドゥオーモの中へ。中はイスがずらーっと並び、柱や壁が豪華に装飾された巨大な空間。騒がしいドゥオーモの外と対照的に静寂に包まれていて、正面の巨大なステンドグラスから光が差し込んで神聖な雰囲気を醸し出していた。ただし“No Photo”の張り紙がそこらじゅうに張ってあったので、写真はなし。

 しばしイスで休憩して、今度はガッレリアを散策してみよう。


↑ ガッレリアを散策

 おしゃれなお店が多い。歩いている人もおしゃれ。そしてマクドもおしゃれ。黒マクド。初めて見た!


↑ 黒マクド

 そして腹が減った。おやつがほしい。いくら黒マクドでもハンバーガーでは味気ないので、「地球の歩き方」おすすめのピザパンの店「ルイーニ」に行ってみることにしよう。

 「ルイーニ」はガッレリアのメインの通りから少し路地に入ったところにある。行くとさすが人気店、すでに行列ができていた。


↑ ミラノの人気ピザパン屋「ルイーニ」

 たくさんの種類の中から、なんとなく「トマト&チーズ」を選択。1つ250円ほど。ふわふわのやわらかいパンの中に、トマトととろけるチーズが包まれていた。これはうまい。うまいぞ。


↑ 「ルイーニ」のピザパン

 ルイーニの向かいにはこれまたおいしそうなチョコレートジェラートを売る店。行くしかない。


↑ チョコレートジェラートの店

 同じチョコレートでもいろいろ種類があるようだけど、イタリア語表記でよくわからないので適当に選択。


↑ チョコレートジェラート

 かなり濃厚!かなりうまい!イタリアのジェラートは外れがない。

 さて、再びドゥオーモ周辺を歩きつつ、夕食探しをすることにしよう。また「地球の歩き方」を見て、“Autogril”という店に決定。

 ・・・ところが、歩けど歩けど“Autogril”は見つからない。原因は4年も前の「地球の歩き方」を見て歩いていたこと・・・。「4年じゃたいして変わらんだろ!」と思ったものの、お店は結構変わっていた。ケチって失敗。

 結局、おいしかったピザパンの店「ルイーニ」で、いろいろな種類のピザパンを食べてみることに。


↑ またルイーニ

 2個目はサラミピザパンを選択。うまいけどちょっと塩辛い!3個目は玉ねぎピザパンを選択。玉ねぎの味付けが美味。良い。4個目はチーズ&チョコという変わった組み合わせ。おたがいとろけあってなかなかうまい!

 ここでのどが渇いた!せっかくなので、黒マクドのカプチーノで休憩。街行く人を眺めながら。


↑ 黒マクドのカプチーノで休憩

 再びルイーニに戻り、5個目は一番おいしかったトマト&チーズを選択。やはり王道を行くこのピザパンが一番うまい!

 5個も食べてさすがに満腹。食後は、夜のライトアップされたドゥオーモとガッレリア周辺を散策。


↑ ライトアップされたガッレリア


↑ ライトアップされたドゥオーモ

 派手ではなく、自然な感じのライトアップがすばらしいねえ。

 時刻は夜8時前。そろそろホテルに戻ることに。バルセロナからミラノに移動し、サンシーロを見学してドゥオーモ、ガッレリア付近を練り歩くというなかなか充実した一日だったな。

 ホテルに戻ると、「途中でお湯が水になるかもしれない」シャワータイム。お湯が出るうちに!とダッシュで浴びると、お湯は5分程度続き、その後水に変わって以後45分待たなければならないことが判明。ダッシュで浴びれば問題ないが、やはり安ホテルだな・・・。

 これにてこの日も終了。翌日はミラノ近郊のパルマ、ピアチェンツァあたりの街を訪ねてみよう!と計画していた。


~この日使ったお金(1ユーロ=約130円)
・空港バス(バルセロナ) 5ユーロ
・バルセロナの空港で食べた朝食 6ユーロ
・空港バス(ミラノ)7.5ユーロ
・地下鉄一日券 3ユーロ
・ホテル3泊分 122.5ユーロ
・スタジアムツアー 12.5ユーロ
・ルイーニのパン5個 12ユーロ
・チョコレートジェラート 3ユーロ
・黒マクドのカプチーノ 1ユーロ
・スーパーで買った水・お菓子など 15ユーロ
計187ユーロ

ヨーロッパ・フットボール三昧の旅2(2011年2月22日~3月7日)
1日目 「いざ、ロンドンヘ!そして QPR vs イプスウィッチタウン観戦!」
2日目 「ゴルフ発祥の地、セントアンドリュースへ!」
3日目 「セントアンドリュースでゴルフとゴルフ博物館見学」
4日目 「セントアンドリュースでゴルフと夕暮れのエディンバラ散策」
5日目 「ニューカッスル vs ボルトン観戦!」
6日目 「ウェストハム・ユナイテッド vs リヴァプール観戦!」
7日目 「ロンドン定番の名所をうろうろ散策」
8日目 「サグラダ・ファミリアとエスパニョールvsマジョルカ」
9日目前半 「カステリョンという無名の街を散策」
9日目後半 「ビジャレアル vs エルクレス観戦!」
10日目 「グエル公園とカテドラルと夜のサグラダ・ファミリア」
11日目 「サンシーロ・スタジアムツアーとミラノのドゥオーモ」
12日目 「パルマとピアチェンツァの街を散策」
13日目 「ミラノ・ドゥオーモ観光とインテル vs ジェノア観戦!」
14日目 「そろそろ日本に帰るか」


4か月ぶり・・・。
つづくーーーー。