もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
試行錯誤と整理整頓
満身創痍と創意工夫

リターンジョブ

2011年11月06日 | 日記
再修理のことです。写真はロレックスのキャリバー3135です。
防水自動巻の紳士用の全ての機械のベイシックです。
ロレックスが開発した名機です。

3年ぐらい前に私がオバーホールしましたが、ゼンマイ切れで再修理となり、ばらばらに分解しました。
技術者にとって一番勉強になります。流れ作業などのグループワークでは再修理から学ぶ機会がありません。
グループワークは質よりは量に重点を置いたシステムですから仕方ないか?

どんな環境に在っても、学ぶ気持ちが無くなったら、仕事?も面白く無くなる。

天真の製作2

2011年11月04日 | 日記
この機械は安物ですが構造が面白いので、ダイヤルを外して見える様にしました。
普通、地板は切削して製造されるのですが、この地板はプレスで造られています。
テンプをセットして調整すれば終了です。


以前のダイヤルと完成形

テンプの天真替え

2011年11月01日 | 日記
時計の心臓部テンプ。掛け時計などの振り子の役目をします。
テンプが開発されたお陰で船などの揺れる処でも使える様になりました。
と言うよりは船などで時間を知りたいからテンプが開発されたのでしょうか?
写真のテンプはヒゲゼンマイの弾性で回転往復運動します。
一秒間に五振動する様にテン輪の重さが調整されています。
一振動ごとに、アンクルがガンギ車の歯を一枚送りテンプに回転する力を与え時間を刻み続けます。

写真の手前の天真を別作します。