下記は、沖縄タイムスのワラビーからの転載です。
「心の命綱になりたい」
「いのちの電話」は1953年、イギリスで始まりました。
命を大事にする市民運動として世界中に広がり、
沖縄では1976年、日本で4番目に開局しました。
電話を受けるのは、養成講座でカウンセリングを勉強した
一般市民のボランティア相談員です。現在、約90人が所属。
年中無休で午前10時~午後11時、交代で相談を受けています。
電話代はかかりますが、相談は無料です。
会って話を聞く方法もあるのに、なぜ電話なのでしょうか。
渡久山朝裕事務局長は「匿名性を重視しているから」と説明します。
電話をかける人は自分の名前や住んでいる所を言う必要はありませんし、
秘密は守られます。相談員も名乗りません。
「人は、家族や友人など身近な人には話せない悩みを抱えることも
あります。それでも誰かに気持ちを聞いてほしいときは、
見ず知らずの人の方が話しやすいこともあるから」です。
相談員は話を聞くとき、①専門家のようにアドバイスせずに対等の人として関わる
②反論せず相手の気持ちを聞く③共感、心に寄り添うーことを大切にしているそうです。
「気持ちを理解してくれ、自分のことを思ってくれる人がいるとうれしい。
心の温かさに触れたら、死にたいという考えを思い直してくれるかもしれない。
そんな『心の命綱』になりたい」と渡久山さん。
中には自分の体を傷つけた状態のまま、あるいは危険な場所から電話してくる人
もいるそうです。そんな時はまず安全な状態にさせます。
その人を助けたいからです。落ち着いた状態で、死にたいという気持ちに熱心に耳を傾け、
共感します。そして「あした、またかけてください」と約束します。
そうすることであした、あさってと、1日1日をつなぐのです。
「自殺を決意している人も、最後まで気持ちは揺れているんです。死にたいのではなく、
楽になりたい。死なないで済むならそうしたい。だから最後に人の声が聞きたいと電話を
かけるんです」と渡久山さんは強調します。
もし周りに悩みを抱えている人がいたら、どうすればいいでしょうか。
渡久山さんは「例えば学校だと、いつも一人でいる子、一度も笑顔を見せない子、
最近表情が暗くなった子などを気に掛けてほしい。そして、信頼できて、
その子のことを思って行動してくれる大人に相談してほしい」といいます。
もし友達が悩みを相談してきたら。状況にもよりますが、すぐに解決・
行動しようとせず、まずは話を聞いて相手の気持ちを理解すること。
そしてやさしく見守ることが大切だそうです。
自分のことを思ってくれる人の存在は、とても心強いからです。
沖縄いのちの電話は大人だけでなく誰でもかけることができます。
渡久山さんは「もし周りに相談できる人がいなかったら電話してほしいです。
相談員は皆さんの不安な気持ち、つらい気持ちを丁寧に聞きます。
少しでも心が楽になったり、ほっとしたりしてもらえれば、うれしいです」と
呼びかけています。
沖縄いのちの電話への相談は、098(888)4343.
電話代がかからないフリーダイヤルもあります。
こちらは毎月10日の午前8時~翌朝8時。
全国のセンターの中から空いている回線がつながるため、沖縄のセンター
につながるとは限りません。相談電話は、0120(783)556
「心の命綱になりたい」
「いのちの電話」は1953年、イギリスで始まりました。
命を大事にする市民運動として世界中に広がり、
沖縄では1976年、日本で4番目に開局しました。
電話を受けるのは、養成講座でカウンセリングを勉強した
一般市民のボランティア相談員です。現在、約90人が所属。
年中無休で午前10時~午後11時、交代で相談を受けています。
電話代はかかりますが、相談は無料です。
会って話を聞く方法もあるのに、なぜ電話なのでしょうか。
渡久山朝裕事務局長は「匿名性を重視しているから」と説明します。
電話をかける人は自分の名前や住んでいる所を言う必要はありませんし、
秘密は守られます。相談員も名乗りません。
「人は、家族や友人など身近な人には話せない悩みを抱えることも
あります。それでも誰かに気持ちを聞いてほしいときは、
見ず知らずの人の方が話しやすいこともあるから」です。
相談員は話を聞くとき、①専門家のようにアドバイスせずに対等の人として関わる
②反論せず相手の気持ちを聞く③共感、心に寄り添うーことを大切にしているそうです。
「気持ちを理解してくれ、自分のことを思ってくれる人がいるとうれしい。
心の温かさに触れたら、死にたいという考えを思い直してくれるかもしれない。
そんな『心の命綱』になりたい」と渡久山さん。
中には自分の体を傷つけた状態のまま、あるいは危険な場所から電話してくる人
もいるそうです。そんな時はまず安全な状態にさせます。
その人を助けたいからです。落ち着いた状態で、死にたいという気持ちに熱心に耳を傾け、
共感します。そして「あした、またかけてください」と約束します。
そうすることであした、あさってと、1日1日をつなぐのです。
「自殺を決意している人も、最後まで気持ちは揺れているんです。死にたいのではなく、
楽になりたい。死なないで済むならそうしたい。だから最後に人の声が聞きたいと電話を
かけるんです」と渡久山さんは強調します。
もし周りに悩みを抱えている人がいたら、どうすればいいでしょうか。
渡久山さんは「例えば学校だと、いつも一人でいる子、一度も笑顔を見せない子、
最近表情が暗くなった子などを気に掛けてほしい。そして、信頼できて、
その子のことを思って行動してくれる大人に相談してほしい」といいます。
もし友達が悩みを相談してきたら。状況にもよりますが、すぐに解決・
行動しようとせず、まずは話を聞いて相手の気持ちを理解すること。
そしてやさしく見守ることが大切だそうです。
自分のことを思ってくれる人の存在は、とても心強いからです。
沖縄いのちの電話は大人だけでなく誰でもかけることができます。
渡久山さんは「もし周りに相談できる人がいなかったら電話してほしいです。
相談員は皆さんの不安な気持ち、つらい気持ちを丁寧に聞きます。
少しでも心が楽になったり、ほっとしたりしてもらえれば、うれしいです」と
呼びかけています。
沖縄いのちの電話への相談は、098(888)4343.
電話代がかからないフリーダイヤルもあります。
こちらは毎月10日の午前8時~翌朝8時。
全国のセンターの中から空いている回線がつながるため、沖縄のセンター
につながるとは限りません。相談電話は、0120(783)556