最寄りのスーパーでメロンを購入した。蒸し暑い土曜の午後のことだ。出向く前から買おうと決意していたわけではない。昼御飯を調達しようと薄い緑のカゴを抱えフルーツコーナーを通りすぎようとしたとき、ふと、ああフルーツが食べたいなと思ったのだ。衝動に駆られたという程ではなかった。ああ食べたいな、それだけである。
甘い香り漂うフルーツコーナー。アメリカンチェリー、パイナップル、グレープフルーツ、キウイなど様々な色を発するフルーツ、そしてその値段をそれぞれ見て回りアンデスメロンの前に立ち止まった。目当ては初めからメロンだった。メロンは高級なフルーツであり、稀にしか食べれないものと子供の頃に洗脳されているためか、他のフルーツなどはなから眼中にはなかった。
主婦たちが行き交うフルーツコーナーの中心。棚に並べられたアンデスメロンはどれも498円。ひとつひとつを目視のうえ、これはと思ったものを手に取り、重さ、固さ、網目の三点を確認する行為を三回ほど繰り返す。私はくだもの屋ではないためベストオブベストがどれなのか分かりかねたが、そのうち比較的網目が整っていたものを購入。
尚、メロン一玉のみを購入する客は奇異と思われるのでは?という疑心暗鬼に襲われ特に欲しくもない黒豆煎餅も合わせて購入のこととした(予算オーバーのため昼御飯は購入せず)。バーコードの読み取り作業、そしてメロンを入れた袋を台に置く際、レジ店員は非常に善く丁重にメロンを扱っていた。
店員の好意を裏切らぬよう、メロンが痛まぬよう振動に最大限気を配りながら寮に戻り共用冷蔵庫にて冷やす。んなぁあ!今すぐ食べたいよお!という衝動がなかったこと嘘偽りなく、つとめて静かに気持ちはやることなく私は部屋に戻った。今はまだそのときではないのだ。
私がアンデスメロンを食したのはその翌日、昨日に続き蒸し暑い日曜日のことだ。
甘い香り漂うフルーツコーナー。アメリカンチェリー、パイナップル、グレープフルーツ、キウイなど様々な色を発するフルーツ、そしてその値段をそれぞれ見て回りアンデスメロンの前に立ち止まった。目当ては初めからメロンだった。メロンは高級なフルーツであり、稀にしか食べれないものと子供の頃に洗脳されているためか、他のフルーツなどはなから眼中にはなかった。
主婦たちが行き交うフルーツコーナーの中心。棚に並べられたアンデスメロンはどれも498円。ひとつひとつを目視のうえ、これはと思ったものを手に取り、重さ、固さ、網目の三点を確認する行為を三回ほど繰り返す。私はくだもの屋ではないためベストオブベストがどれなのか分かりかねたが、そのうち比較的網目が整っていたものを購入。
尚、メロン一玉のみを購入する客は奇異と思われるのでは?という疑心暗鬼に襲われ特に欲しくもない黒豆煎餅も合わせて購入のこととした(予算オーバーのため昼御飯は購入せず)。バーコードの読み取り作業、そしてメロンを入れた袋を台に置く際、レジ店員は非常に善く丁重にメロンを扱っていた。
店員の好意を裏切らぬよう、メロンが痛まぬよう振動に最大限気を配りながら寮に戻り共用冷蔵庫にて冷やす。んなぁあ!今すぐ食べたいよお!という衝動がなかったこと嘘偽りなく、つとめて静かに気持ちはやることなく私は部屋に戻った。今はまだそのときではないのだ。
私がアンデスメロンを食したのはその翌日、昨日に続き蒸し暑い日曜日のことだ。