Escape Space

私にとって、現実逃避の場所。
  そして、居心地のいい場所。
映像、絵画の空間にドップリと、浸かりたいですね。

「ゲド戦記」

2006年07月31日 02時22分16秒 | 劇場鑑賞
ちらし表裏

「ゲド戦記」TALES from EARTHSEA

父、王を殺した王子アレンは、魔法使いの大賢人ハイタカと旅を共にする事になる。
ハイタカは、幼なじみのテナーの家でしばし、アレンと共に過ごす事になる。

テナーの家には、アレンが助けた顔に焼けどを負った少女がいるが、命を大事にしないアレンを嫌っている。
そんな折、ハイタカに恨みを持つ魔法使いクモが、手下にテナーをさらわせ、ハイタカをおびき出そうとする。

一方、自分の影から逃げるアレンは、クモに暗示をかけられ、ハイタカと闘うはめになるのであった。

原作者:アーシュラ・K。ル=グウィン(カリフォルニア州・今年77歳)

監督:宮崎吾朗(東京・今年39歳)
声:ハイタカ菅原文太(宮城・今年73歳)アレン岡田准一(大阪・今年26歳)テルー手島葵(福岡・今年20歳)テナー風吹ジュン(富山・今年54歳?)クモ田中裕子(大阪・今年51歳)

スタジオジブリ作品 115分

お薦め度:80%

さすがジブリ作品、超満員の劇場でありました。
子供たちが夏休みという事もあるからでしょうね。

ただ、小さな小学生たちも沢山来ていましたが、ちょっと、内容が難しいかもしれませんね。

大人でもわかったような、わからん映画でしたけどね。
ただ、今の中高生には観て感じて欲しい気がしましたね。

今の若者が抱えてる漠然とした悩み、とじこもり、世の中への失望、生きている意味、親への不信感など、自分自身を持て余す若者にとって何かヒントになればと、おっさんは感じてしまいます。

世界一の自殺国の日本では、命の大切さをテーマにするには、いい映画かもしれません。

そして、世の中、自然はバランスという均衡というシステムが働くもの、それを無理に片寄せると、自ずとしわ寄せが報いとしてやってくるというのも、自ずとうなずける事だと思います。

そう言った事を勝手に解釈して観ると、なかなかいい映画だと思いますね。
ただ、稲垣吾朗が言っているように、映像じゃなくて、ダラダラトークが従来のジブリとは違う気もしますね。

この映画、人によって解釈や感じ方が様々なので、子供たちが学校で討論する題材には、いいかもしれませんね。

この映画だけでは、細かい処や背景の説明など分からない点が多々あるように思いますね。
原作をやはり読んでおいた方がいいのかもしれませんね。
でも、この映画は、原作とだいぶ違うのかも?

ちらし 中刷り








「パイレーツ・オブ・カリビアン」

2006年07月23日 22時47分56秒 | 劇場鑑賞
 ちらし表

「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」
PIRATES of the CARIBBEAN   DEAD MAN’SCHEST

ジャックは、13年前に幽霊船の船長デイヴィ・ジョーンズの契約切れで、残りの生涯をデイヴィの船員として働かなければならない契約をしていたのだった。

契約は、ブラック・パール号の船長として13年間過ごせるというもの。
デイヴィのしもべとして働くのを逃れる由一の方法は、デイヴィの秘密がある宝箱を見つける事。

鍵はデイヴィが持っている。
一方、結婚式をジャックを逃がした罪で邪魔され、ジャックの行方を追う事になったウィル。

その中でウィルの父がディヴィの幽霊船で出会う事になり、なんとか助けたいと思うウィル。

エリザベスもウィルの跡を追い、ジャックに翻弄されながら、ジャックを最後に罠にかけてしまうのであった。

監督:コア・ヴァービンスキー(米・今年42歳)

出演:ジョニー・デップ(ケンタッキー州・今年43歳)、オーランド・ブルーム(英・今年29歳)、キーラ・ナイトレイ(英・今年21歳)、ビル・ナイ(英・今年57歳)

ディズニー映画、151分

お薦め度:90%

3部作の内の2作目にあたる作品で、3作目は来年5月頃とか?そして、アジアが舞台とか?

前作をウル覚えでしか記憶がなかったので、ちょっと登場人物の関係に難を覚えました。

別にこの作品だけでも楽しめると思うのですが、前作を予備知識として記憶を残して観た方がいいかもしれませんね。

3作目があるという事で、ラストは消化不良の終わり方であります。
さらば、ジャック・スパロウなのか?そして、死んだはずのあの海賊が・・・っとまぁ、気になる終わり方であります。

エンドロールの最後にも、チョロっとシーンがありますので、最後まで席を立たないで観ましょう。

みどころは、深海の魔物クラーケン、巨大蛸の化け物シーン?
予告編でも出ている十字架島で、捕らえられたジャックの脱出シーン、そして、ジャック、ウィル、ノリントンの転がる水車での格闘シーン、幽霊船がブラック・パール号を攻撃するシーンなどなど迫力シーンが面白い。

そして、ジャックのひょうきんな処も会場に笑いをもたらすのもいいと思います。

ただ、この血の契約の背景やら、宝箱の中身についても、サラとした理由だけで、やはり疑問が残るのは私だけなんでしょうか?

なんとなく、モヤっと感が残ってしまう気が致します。
3作目まで、まだ先の事なので、たぶん、この2作目も忘れてしまうような気がします。

出来たら、パンフを買っておいた方がいいかもしれませんね。
映画は2時間半と長いのでトイレには、始まる前には行っておきましょう!
公式HPには、スクリーンセイバーがダウンロード出来るみたいですよ!

ちらし裏



「日本沈没」

2006年07月17日 16時43分19秒 | 劇場鑑賞
 ちらし

日本沈没まで、政府は5年と発表したが、実際は1年足らず、その中で、
深海調査パイロット草は、命を救ってくれたレスキュー隊員柴咲と恋
に落ち、草はイギリスへいっしょに行こうと言う。

しかし、彼女は、多くの人を助けたいので行けないと強い意志を持って
いる。
草は愛する人と日本を守る為、及川が失敗をしたN2爆弾を海底へ拾
いに潜るのであった。

監督:樋口 真嗣 (東京・今年41歳)
出演:草剛(埼玉・今年32歳)、柴咲コウ(東京・今年25歳)、
豊川悦司(大阪・今年44歳)、大地真央(兵庫・今年50歳)
お薦め度:90%

昨日の初っ端の上映を観に行きましたが、超満員!
Mi3でもこんなに混んでなかったのに、と驚いてしまいました。

大昔観た事もあって、そんなに期待もせず楽に観に行ったんですが、
世代交代なんでしょうね。

今の若い人たちには新鮮に見えるんでしょうか。
また、草、柴咲コンビのラブストーリーも兼ねているという事で
評判になっているんでしょうね。

また、SmaSTATION-5で、辛口の稲垣吾郎が一位に選んだという事も
あるのかもしれません。

私も、稲垣吾郎が言っているように、日本人としていろいろ考えさ
せられる事だと思いますね。

まず、一億もの人を難民として受け入れてくれる国なんて、まずな
いでしょう。
日本人は、お金持ちという事で、世界から相手にされているのに、
無一文の難民だったら、まずダメでしょうね。

それこそ、この映画に出ているように、国宝を手土産に諸外国と
交渉するしかないでしょうね。

総理大臣の石坂が言っているように、このまま、知らずに死んで
行く方がいいのかもしれないかな、っとも思ってしまいます。

それから、この草青年の極普通の大人しい性格が、やがてじわ
じわと強くなり、命までも懸けてしまうところが胸を打ちますね。

ヘリに乗り込む草とバイクで去る柴咲のシーンから、久々に頬
に温かい物が伝わるのが感じられました。

一番の見せ場のシーンかもしれません。
このオーソドックスな、よくあるシーンに、心を打たれてしまう
自分に腹が立ってきますね。

ただ、ムコウミズで元気な若者が、命を懸けるのはよくあるシー
ンですが、この映画のように、大人しい青年が徐々に変って行く
様子、淡々としている様子が、物悲しさをより引き立っているよ
うに思いますね。

そういう意味では、草剛は打って付けの役柄のような気がしま
すね。
映像も実写と重なり、迫力ある映像になっておりいいですね。

北朝鮮の脅威もあるでしょうが、地震による脅威の方がはるかに
怖いと思わせる映画でありました。

ちらし中刷り



「心霊写真」 SHUTTER

2006年07月09日 20時40分34秒 | 劇場鑑賞
  パンフより

監督:パークプム・ウォンプム(今年28歳)、バンジョン・ピサンタナクーン(今年27歳)
出演:アナンダ・エヴァリンハム(今年25歳)、ナッターウィーラヌット・トーンミー(今年27歳)、アチタ・シカマーナー(今年24歳)

恋人同士のアナンダとナッターが乗る車が、友人の結婚式の帰り、突然飛び出して来た女性を轢いてしまう。

運転手のナッターは動揺する中、アナンダは逃げるように指示をしてその場を去ってしまった。

それから、写真家でもあるアナンダの写真に妙な者が刷り込んでしまうのに疑問を持ち始めた。

そして、その結婚式に出ていた友達が次々と自殺をしてしまうのである。
ひき逃げをした事を後悔をするナッターは、警察に被害届けが出ていない事を知る。

消えてしまった轢いた女性を調べる内に意外な事実に翻弄され、アナンダが関係している事を突き止めるのであった。

お薦め度:75%
タイ映画 97分

この映画、東京では5月半ばに上映されたそうですが、こちら関西では8日が初日でありました。

単館映画なので、近畿地方全体でもここだけという超マイナーな映画。
たぶん、一般受けしないと思ったんでしょうか?

これが韓国映画だったら、もうちょっと引き取り手があったかもしれませんね。
タイ映画もちょこちょこ出て来ましたので、個人的にはそう悪くはないと思うんですけどね。

ホラー、オカルト好きの私にとって、この映画館、15時と21時の2回しかやらないんですが、21時の方に行ってまいりました。

やはり、人気が薄く十数名くらいで、リュックを背負った若者やら、変なオッサンばっかりで、カップルや女性だけっというのはいなかったですね。

マニアックな人が観る映画なのでしょうか?
タイでは、大ヒットしたとかで、タイ人もホラー好きと聞きます。

あの、スマステの稲垣吾郎が最低と称して5位にランクした「とかげ女」もタイ映画でしたよね。

この映画も観たかったんですが、梅田ロフトの地下だけだった事と日にちがない上、21時以降の上映だったので、行きそびれてしまった思いがありましたね。

たぶんこの映画の方が超エゲツナイ作品に仕上がっていると思いますね。
ビデオ待ちます。ビデオ化されるのかな?

この「心霊写真」、映画で使用されている写真は本物という事で話題になってますよね。

公式サイトでも紹介されていますので、興味のある方はどうぞ!
この映画、怖いというよりも、もの悲しいストーリーになっていますよね。

内容は、日本でも2時間ドラマなんかによく使われそうな題材ですが、この幽霊役のアチタさん、日本人的なマスクも合い重なり、同情してしまいますよね。

このアチタさん、この映画がきっかけで、タイではひっぱりだこのタレントさんになっているとか、それもコメディが多いそうであります。 

「サイレントヒル」 SILENT HILL

2006年07月09日 20時30分38秒 | 劇場鑑賞
ちらし表

監督:クリフト・ガンズ(仏・今年45歳)
出演:ラダ・ミッチェル(メルボルン・今年33歳)、ジョデル・フェルランド(カナダ・今年12歳)、シェーン・ビーン(英・今年47歳)、ローリー・ホールデン(ロス・今年34歳)

夢遊病のように歩き回り「サイレントヒル・・・」と言う娘ジョデル。
その原因を探るべく娘といっしょに母親ラダは、車でサイレントヒルを捜す旅に出るのであった。

途中、警官ローリーに不審に思われ、猛スピードで逃げるラダは、人影が立ちはだかるのを見てサイレントヒルの入り口で事故を起こしてしまう。

気がついたラダは、娘がいない事に気がつき、ローリーと共に廃墟と化したサイレントヒルの村中を捜すのであるが、どこからともなくサイレンが響き渡ると闇が訪れ、得体のわからない生き物に遭遇、絶叫するのであった。

その内娘に似た少女を見つけるのだが、その子の秘密と娘が関係している事を突き止めるのであった。

お薦め度:95%
カナダ・フランス共同作品 126分

日本のゲーム「サイレントヒル」が基になって、忠実に映画化したという作品。
ゲームはやらないので、どうゆうゲームになっているのかわかりませんが、4作品の内、1作目が主で、2、3作目のアイテムクリチャーが出ているという事らしいです。

4つの次元の違うサイレントヒル、30年前、現在、霧に包まれた、そして暗黒と場面が変化して行くんですね。

だから、同じ場所でも夫が捜していても、妻には見えないし声も聞こえないっという設定。

サイレンがなると闇が襲って来る処は、邦画の「サイレン」と似てますね。
ストーリー的には、復讐がキーワードになっているようにも思えますが、ラストのシーンは壮絶なる場面展開を迎え、この物語というかゲームの独特の世界観が伺える物になっていますね。

面白いという人と気味が悪いという人と意見が別れるでしょうね。
ただ、人の中で善と悪が分離する発想は過去にもありますが、でも個人的には面白いと思いました。

この子役のジョデル・フェルランド、2歳から出てるという天才少女と言われているそうで、ダコタ・ファニングと競演する映画を造れば、天才少女同士、話題になると思いますね。

どこかで見覚えのある子だと思ったら、「キングダム・ホスピタル」に出てたんですね。

教会のリーダー役?のアリス・クリーグが出ているんですが、パッと見、シガニー・ウィヴァーかな?っと思わせる顔立ちでしたがよく見ると違うし、声も違うのですぐわかりました。

私の隣の席の男性が彼女らしき人に「あれ、エイリアンに出てた人やで」っと映画が終わってから言っているのを見て、思わず突っ込みを入れたくなりましたが、我慢をしてしまいました。

この映画、ホラー好きな人は必見でしょうね。
クリチャーも変わっていて、映像美もなかなかなもんだと思いました。

サイレントヒル、静岡(丘)とは違うそうです。


ちらし裏




「ミッション・インポッシブル・Ⅲ」 M:i:Ⅲ

2006年07月09日 20時13分37秒 | 劇場鑑賞
 ちらし表

監督:J.J. エイブラムス(NY・今年40歳)
出演:トム・クルーズ(NY・今年44歳)、ローレンス・フィッシュバーン(ジョージア州・今年45歳)、フィリップ・シーモア・ホフマン(NY・今年39歳)、ミシェル・モナハン(アイオワ州・今年40歳)

教官となったトムの教え子が誘拐され、救うべく再び現場復帰するのだが、生きては帰す事が出来なかった。

一方、謎の武器?「ラビットフット」を持っているフィリップを捕らえる事が出来るのだが、内部犯により逃がしてしまう。

しかもフィリップは、トムのフィアンセを誘拐、48時間に「ラビットフット」を返さなければフィアンセを殺すというのであった。

お薦め度:95%
アメリカ映画・126分

初めのうち、テンポが速く、スピィーディな展開が多い。
ストーリー的には、そう凝った物ではなく、初っ端のシーンと最後のシーンをつなげるという方法で、ドンデン返しが2回ほどある程度。

だが、緊迫感と迫力さでのめり込んでしまう。
全編スタントなしで、トムがやりこなす程、力が入っている映画で、宣伝に新幹線を貸切したニュースは周知の事ですね。

特に、トムのアクションで、橋の上の襲撃されるシーン、ビルからビルへ渡るシーン、上海でトラックに轢かれそうになるシーン、バチカンで、塀からロープで落下するシーンで、地上数十センチで止まるなど、ヒヤっとするシーンの数々が、トムがスタントなしでやっているのだと思いながら観ると、尚、いっそう面白いかも知れません。

謎の「ラビットフット」、謎のままでどうゆう代物かわからずじまい。
監督曰く、ヒッチコックの「北北西に進路をとれ」のマクガフィンを真似たとか?

ちょっと気になる処は、トムが「ラビットフット」を取戻す為、危険を冒して振り子方法でビルに飛び移るシーンはあっても、ビルに潜入して取り戻すシーンがカット?されているような感じを受け、イージー感が拭えない。

そして、頭に埋め込まれた爆弾の埋め込み方法や解除方法もちょっと、イージー過ぎやしない?

爆弾は、この物語にそう大して重要なアイテムではなくて、48時間以内に爆弾が破裂すると思ったら違いました。

それに、もっとハデに爆発するのかと思いましたが、その人だけが体内爆発で死ぬ程度で周り影響ないものですね。

後は、映画を観て楽しんでください。


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「印象派と西洋絵画の巨匠たち展」京都文化博物館

2006年07月02日 21時05分38秒 | 美術館めぐり

チラシ表


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京都に来る時は、一件だけでは交通費がもったいないので、もう一件行く事にしております。

今回は、京都博物館で印象派展をやっていると云う事で、寄ってみました。
印象派展は、よく取り上げられる題材で、ポピュラーなんですが、不思議に毎回行くたびに、違った印象を受けます。

その時の自分の体調やら、年齢、気分によって違って見えるんですね。
京都文化博物館へは、近代美術館から小雨ふる中、散歩がてらに、40分くらい歩きました。

モネ、クールベ、ユトリロ、キリコ、ターナー、ルノワールなど超有名人の絵が少ないながら、一堂に楽しめる展であります。

その中で、ウィリアム・ターナーの「嵐の近づく風景」が気を引きます。
ターナー展も何回か行った事があるんですが、何度観てもこの細密画はリアル感タップリでいいですよね。

3隻の小さな帆船が高波にさらわれそうになりながら帆を降ろす様子。
そして、波の小さな泡立ち、うねり、黒雲、今にも絵が動くような臨場感がいいですね。

他、エドワード・W・ウェイトの「ひな菊の野の子供たち」は、牧歌的で写真のような絵にびっくりしてしまいます。

また、作者名、タイトルは忘れましたが、山間を流れる川から小さな滝に水しぶきを上げながら落ちていく様子の風景画があるんですが、これもまた、水音が聞こえてきそうなくらいの水しぶき、木々の様子が細密画として描かれ、ちょっと、ぐっと来ましたね。

展の後半は、抽象画だったので、ほとんど素通りしてましたね。
わけのわからん絵は、頭痛くなります。
デ・キリコまでで精一杯ですね。

この京都文化博物館では、他、貨幣の歴史展もやっておりまして、日本での初めての貨幣「富本銭」から現代の紙幣までずらーっと展示してるんですが、卑しいかな、昔のお金より現代のお金、一万円札などを見ると、瞳孔が開きっぱなしであります。

一億円の重さを体験出来るのも面白いですね。

大阪の造幣局内にありますコイン専門の貨幣博物館(平日だったら、受付で記名してバッチをもらうだけで、入れます。工場見学は事前要予約)も世界各国のコインや小判大判などそして、金塊も手で触れたり重さを体験出来たりするのを思い出してしまいます。

思わず爪を立てたりなんかして・・・京都文化博物館へ行かれたら、絵を観た後で、「貨幣の歴史と近代京都の100年展」も見られたらいかがでしょうか?



「藤田嗣治展 生誕120年」京都国立近代美術館

2006年07月02日 19時21分36秒 | 美術館めぐり

チラシ表

チラシ裏

久しぶりに京都へ足を運びました。
梅雨というのに、降るのか降らないのか、中途半端な天気で暑さだけは、さすが京都名物暑苦しい日でありました。

そんな、不順な天候と暑さでも、大勢の方がこの展に訪れてましたね。
これから祇園祭でひときわ賑わう事でしょう。

テレビ「美の巨人」でこの藤田嗣治を紹介しておりました。
梅図かずおの「まことちゃん」のような、おかっぱ頭が印象的でひょうきんなおっさんのように見えます。

パリでお金がなかったという事で、自分で髪を切ったこのヘアスタイル。
乳白色の肌色が、認められ、ひときわ名声を上げ、いろいろ国を旅行、日本にも帰ってきて、商業壁画(デパートなど)を描き、戦争に突入、軍事画家となり戦争の様子を描くが終戦後、裏切られ愛する日本を去り、フランスに戻り、キリストの洗礼を受けるという波乱万丈の人生だったと聞きます。

この展では、乳白色の裸体画が多く、水彩画のように透明感のある絵が多かったですね。
顔だちは、モデリアーニと親しかったせいかよく似ているようなカンジがします。

それが、中年米に旅行に行った時から、こってりした肌の女性画が多くなり、同じ人が描いたとは思えない位、ダイナミックで鋭い絵が多いように感じました。

戦争画のサイパン玉砕の様子を描いた絵などは、崖から飛び降りる女性、鉄砲の引き金に足をかけ、銃口を口にくわえる兵士など迫る物がありましたね。

そうかと思えば、晩年の絵は、子供が好きだった藤田は、子供の絵に終始してましたそうです。

また、これが、またカワイイ。
愛する猫の絵も多かったですね。
ただ、洗礼を受けて、宗教画などは、まんがチックで、個人的にはイマイチのような気がしました。

「小さな主婦」