Escape Space

私にとって、現実逃避の場所。
  そして、居心地のいい場所。
映像、絵画の空間にドップリと、浸かりたいですね。

「出口のない海」

2006年09月23日 16時54分21秒 | 劇場鑑賞


「出口のない海」

野球に情熱を燃やし、学生生活を謳歌していた市川は、オリンピックの陸上選手の夢を諦め、自ら徴兵に志願した伊勢谷を見て、何かが彼の心を響かせた。そして、彼も海軍に志願するのであった。

戦局は苦しい折、新兵器と呼ばれる回天の希望者を募る票を渡された。
迷った末、志願をし、訓練に入るのだが、なかなか操縦が難しく、苦労をするのだが、仲間と助け合いながら過ごす日々であった。

出陣が決まり、一泊だけ実家に帰れる許可が出て、しばしの家庭団欒に心を和ませるのだが、父親の三浦は何を意味するかは知っていたのであった。

恋人との最後の別れを列車の見送りでする中、思わず好きだと言ってしまった市川は、出撃の潜水艦で回想をしていた。
潜水艦は、4基の回天を装備しており、1基は爆雷でスクリュウが破損しており使用不可、そして、次の1基は、みごと敵艦に命中。

そして、次の1基は伊勢谷であったが、発射寸前の故障で出撃ならず、彼はこれで2度の不出撃で嘆き悲しみ、土下座をして、市川の回天に乗せて欲しいという。

やがて、市川の番が回って来て、回天の発射動力スイッチを押すのであった。

監督:佐々部清(下関・今年48歳)
出演:市川海老蔵(東京・今年29歳)、三浦友和(山梨・今年54歳)、古手川祐子(大分・今年47歳)、伊勢谷友介(東京・今年30歳)、香川照之(東京・今年41歳)、永島敏行(千葉・今年50歳)、柏原収史(山梨・今年28歳)、上野樹里(兵庫・今年20歳)他
お薦め度:90%

航空機の特攻の話は、誰もが認知しているんだけど、名前だけは知っている「回天」なる物のの存在は、あまり知られていない。
人間魚雷って事くらいは知ってはいたけれど、この映画のように、こんなに操縦が難しそうな乗り物はないような気がする。

よくこれで命中するものだと感心してしまう。
死ぬ為に、こんな難しい技術を覚えるなんて憤りを感じますよね。

それだけ、日本がせっぱ詰まって、無茶苦茶な発想したんでしょうね。
魚雷が余っていたので、人間を乗せようとする発想。

戦闘機にしても、軽くするために、木で造られたりとか、燃料タンクや操縦席に銃弾が通らないようにする鉄板を取り付けないとか、人間の命とか屁にも思っていない当時の軍のやりかたに恐れ入ってしまいますね。
アメリカは、重たくても、クーラー付のもあるくらいだそうで、戦争感の違いを感じてしまいますね。

当時の日本は、お国に命を捧げるのが、当たり前で個人の幸せなどは、誰も考えなかった、考える事が許されていない状況だったんでしょうね。
現在でも、自爆テロで、自分の身体に爆弾を背負いながら、命を捨てていく女性、子供たち、ジハードという言葉だけで命を捨てていく人間がいる事を悲しく思ってしまいます。

9.11とかテロの被害者の映画やドキュメンタリーは、いろいろありますが、自爆テロ側の映画はないんでしょうかね。
たぶん、彼らも悲しい物語があり、逆らえなくてテロ行為で自爆している人も多いんではないかと思いますね。

日本の場合は、昔の過ちで、歴史の一部になってしまいましたが、現在でも、愚かな行為をしている人間がいる事に、憤りを感じます。
しかし、日本も例のあの人の「美しい日本、愛国心」をうたっている政治家さんにより、また軍国主義に向かうような気がします。

歴史は繰り返されるといいますが、こればかりは、止めて欲しいものですね。



「機械じかけの小児病棟」

2006年09月23日 15時29分40秒 | 劇場鑑賞


「機械じかけの小児病棟」FRAGILE A GHOST STORY

老朽化の為、閉鎖が決まり、順次患者を転院している間、臨時雇い
のナース、エイミーが、この病院の小児病棟で勤務している。

夜勤、誰もいない閉鎖されている二階から凄い物音がして、この病
院に異変がある事を予感。

難病の少女マギーは、シャーロットという霊の仕業だという。
異変は、子供たちにもおよび、原因不明の骨折の少年が、転院する
間際、エレベータにエイミーと閉じ込められる事件が起きる。

しかし、院長や医師らはエイミーの訴えに耳を貸さないでいる。
エイミーは辞めた前任者の看護士の元へ行くが、事故で亡くなって
いる。

マギーが言うシャーロットと言う患者を医師ロバートと共にカルテ
を探すが見当たらない。

そんな中、昔、看護士が少女を虐待していた事実を知り、シャーロ
ットは看護士である事を突き止めるのであった。

監督:ジャウマ・バラゲロ(スペイン・今年38歳)

出演:キャリスタ・フロックハート(イリノイ州・今年42歳)、リチャード
・ロスクバーグ(オーストラリア・今年44歳)、ジェマ・ジョーンズ(ロン
ドン・今年64歳)、エレナ・アナヤ(スペイン・今年31歳)

2005年、スペイン映画、102分

お薦め度:85%

金券ショップで、さきの「ザ・フォッグ」と観るために、2本で1400円で
買った映画のチケットであります。

映画館も三流館なので、期待をせずに観たら、意外と面白かったであります。

全然、前知識なく観たら、まさか、あの大好きだったドラマ、「アリー
mylove」のキャリスタが出ているじゃありませんか。

あのドラマ、NHKじゃなく、レンタルビデオで5シーズン全部観た事が
ありました。

だから、あのアリーのイメージが強くって、この映画の配役との違和
感があり、ちょっと困惑してしまいましたが、よく見ると、凄い老けてる。

最近では、ハリソンフォードと噂になっているのは、周知の事ですよね。
この先、彼女はどうゆう方向で行くのか、ハリソン・フォードの次回作、
「インディ・ジョーンズ」に出演するとか?・・・えっ、ハリソン・フォ
ード、あの歳でやるんですかね?

元に戻って、この映画の見所は、ラストでシャーロットからマギーを助
けようと、あの謎の二階に行くシーンですね。

思わぬ展開が待っています。

キャリスタの熱演も見ものかも?・・・


「ザ・フォッグ」

2006年09月23日 15時10分36秒 | 劇場鑑賞


小さな港町の故郷にふらっと帰って来たマギー、恋人のトムが、偶
然マギーと会ってから町に妙な事が起こりだした。

突如深い霧が発生し、船を覆うと惨殺されてしまう事件が発生。
その霧が町を襲って来る。

一方、町では、この町を繁栄に導いた4人の銅像の記念式典の準備
に追われている。

そして、この4人と亡霊霧に関係を突き止めたマギーにも、異変が
起こるのであった。

監督 ルパート・ウェインライト(イングランド・今年44歳)

出演 トム・ウェリング(NY・今年29歳)、マギー・グレイス
(コロンブス・今年23歳)、セルマ・ブレア(ミシガン・今年34歳)

お勧め度 70%

リメイク版で、昔ビデオで観たような気がします。
内容的にはおどろおどろするものではなく、亡霊の復讐劇のような
もので、古典的なホラーのような気がしますね。

ラストのマギーが、どうなったのか、ちょっとひねってある程度で
すね。

でも、霧が洋上を漂って襲って来る様子は、リアル感がありますね。

X-MEN ファイナル・ディシジョン

2006年09月10日 23時24分18秒 | 劇場鑑賞


ちらし表

前作で、みんなを助ける為、自ら犠牲となって亡くなったジーン。
その後、恋人のスコットは、立ち直れないでいる。

しかし、亡くなった湖でジーンと再開!
しかし、スコットはジーンに殺されてしまう。
別人のような凶暴さを持つジーンであった。

一方、人間はある少年ジミーから、ミュータントを人間に戻すキュア
の開発に成功、ミュータントに理解を求めたが、マグニートらミュー
タント群に逆に反撃に遭い、マグニートは、キュアの元になる少年ジ
ミーを抹殺しようとするのであった。

X-MENらは、マグニートらと闘うが、格段の能力を持つジーンに
は手も足も出ない。
別人のジーンから元のジーンへ呼び覚まそうとローガンは、ジーンの
攻撃でボロボロになりながらも、愛するジーンの元へ一歩一歩進むの
であった。

監督;ブレット・ラトナー(マイアミビーチ・今年37歳)

出演;ヒュー・ジャックマン(シドニー・今年38歳)、パトリック
・スチュアート(英・今年66歳)、イアン・マッケラン(イングラ
ンド・今年67歳)、ファムケ・ヤンセン(アムステルダム・今年4
1歳)、ハル・ベリー(オハイオ州・今年40歳)、レベッカ・ロー
ミン(カリフォルニア州・今年34歳)

2006年 アメリカ映画 105分

お薦め度; 100%

前作の2作より、パワーアップして、これが一番迫力があり、面白か
ったように思います。
ラストの壮絶なシーンは、見慣れたVFXとは云えども、なかなか見
ごたえがあります。

内容的には、いろいろと意見も観られた方はおありだと思います。
今回はジーンの過去が出ます。

ジーンの二重人格の悪の部分を、どう、ローガンが愛を持って対処す
るのか、結末は意見が分かれる事だと思います。

また、人間が恐怖を抱くミュータントたちに、その力を削いでしまお
うとするキュアなる存在が、いいのか悪いのか、これも意見の分かれ
るところでしょうか?

現代で言うと、ミュータントを核に例えて、その脅威を無くそうとす
るのが、核の廃絶を唱える運動ががキュアのような気も致します。

面白いのは、キュアを打たれて普通の女性になった変身女のミスティ
ークが、人間に協力するさまは、笑ってしまい、まぁ、人間ってそん
なもんでしょうっと思ってしまいます。

ラストは、また、続きがあるような思わせぶりが、エンドロール後に
ちらっとあります。
最後まで、席を立たずに観てください。

まるで、最新の「パイレーツ・オブ・カビリアン」の最後を思わせる
ような終わり方で、また?、エエかげんにせい、お前らゾンビか?っ
と心で叫んでしまいました。

続編は、あるのでしょうか?・・・・


ちらし裏

「グエムル」漢江(ハンガン)の怪物

2006年09月03日 22時56分47秒 | 劇場鑑賞
  ちらし表


大量のホルマリン?を漢江に流した為か、魚類、両生類、爬虫類的
な怪獣が、突然襲いかかり、一瞬の内におだやかな漢江の河川敷は、
阿鼻叫喚の修羅場と化してしまった。

そしてパク家の13歳の娘ヒョンヒが、父親の手を離れ、怪獣に連
れさらわれてしまう。

死んでしまったと悲しみに泣き叫ぶパク家の人々に、ヒョンヒから
携帯電話が入り、助けに行こうとするのだが、怪獣のウイルスに感
染していると疑われ、隔離状態で身動きが出来ない。


監督:ポン・ジュノ(今年37歳)

出演:ソン・ガンホ(今年39歳)、コ・アンソ(今年14歳)、
ピョン・ヒボン(今年64歳)、ペ・ドゥナ(今年27歳)、
パク・ヘイル(今年29歳)

2006年 韓国映画 120分

お薦め度:85%


韓国の怪獣映画を観てまいりました。
三流映画的な物だろうと期待せずに観てましたが、意外と河川敷で
の怪獣騒動など、うまくCGと合成してあり、リアル感は一流物の
ように感じました。

プレデターのようなグロテスクな口から人を呑み込んだり、出した
りする様子も気持ち悪さ感、充分でなかなかいい。

それでいて、猛スピードで走りながら、滑って転んだりと愛嬌さも
あるという不思議な生き物?・・・

人を丸呑みはするものの、喰いちぎるシーンはないんですが、口か
ら人骨や肉片を吐き出すところは、気持ち悪い。

でも、何と言っても、このパク一家が力を合わせて、幼い娘を救い
出そうとする所が、コミカルに、そしてホームドラマ的な人間模様
がおもしろいですね。

そして、公害問題、ウイルス騒動と怪獣よりもっと怖いのは人間で
あると言っているように思いました。

ラストは期待を裏切り、意表をつく結末に驚いてしまい韓国ホラー
を感じさせてくれます。

怪獣のラストのCGは、ちょっと手を抜いた三流シーンのような気
も致しました。

日本の怪獣映画は子供向きですが、こちらの映画は大人向きの怪獣
映画で、ホームドラマ的、韓国独特のスリラー映画のようで、結構
楽しめた気が致します。

出来れば、怪獣一匹じゃなくて、数匹いれば緊迫感や物語の展開に
幅や奥行きが出来て、もっと面白いのではと、おっさんは思ってし
まいました。