Escape Space

私にとって、現実逃避の場所。
  そして、居心地のいい場所。
映像、絵画の空間にドップリと、浸かりたいですね。

「第63回関西水彩画展」

2007年03月25日 23時20分02秒 | 美術館めぐり
3月21日に、大阪市立美術館の地下にあります小さな美術展に行ってまいりました。
母上が入賞したという事なので、行ったわけであります。

まぁ、賞をとったのはいい事なんでしょうが、個人的にはもっと、カンジのいい絵がありましたね。

小さな部屋に上下に絵が飾られているわけなんですが、上段の方は、蛍光灯の光が反射して非常に見難く、なぜか、上段の絵の方が、気に入る絵が多かったんですよね。

素人の私の目と審査員の目とは、違うんですね。
でも、充分癒される絵が多かったのは、よかったと思いました。

絵は、母上の教室の方々の絵であります。

 
大阪市立美術館


母上の入賞した絵です。


この方も入賞されました。

 
母上のお友達ご夫婦の作品であります。

  

左の犬の絵の題が「冷たい?」犬の表情がよく伝わって、個人的にはほんわかして好きですね。

 


ここの教室の先生の絵であります。
いつも母上が、お世話になり、ありがとうございます。
  

「夢の美術館」大阪コレクションズ

2007年03月18日 23時13分01秒 | 美術館めぐり


映画「ゴースト・ライダー」を観た後で、久々に美術館へ行きました。

大阪・中之島にあります国立国際美術館で、この美術館所有の絵画、そして、大阪市立近代美術館準備室とサントリーミュージアムの所有の絵画を集めた展だそうであります。

モディリアーニやガグリットの絵が人気をしていたのですが、抽象画が多いんですね。

絵画を極める人は、この手の絵画が好きなんでしょうが、凡人の私にとって、奇抜な色彩と線画は頭痛がします。

観に来られた方もやはり、観入っている人は少なく、素通りをする人の方が多いでしたね。

やはり、写実や印象派の絵画の方が、大衆に受けると思いますよね。
温かみのある綺麗でリアルな絵画、教会のような宗教画もいいですね。

真っ青なキャンバスにカッターで切り裂いた数本の線から無限の空間が広がる?「そんなの、わかるかー」と呟いておりました。

まぁ、暇がありましたなら観に行ってください。
モディリアーニの絵は、目がない方が好きですね!



「髪をほどいた横たわる裸婦」アメディオ・モディリアーニ

 

「レディ・メイドの花束」ルネ・マグリット



「青い服の婦人」 キスリング



「幽霊と幻影」 サルバドール・ダリ

再興第91回「院展」 心斎橋・大丸ミュージアム

2006年10月15日 18時11分01秒 | 美術館めぐり


映画「ファイナル デッドコースター」を観る前に、心斎橋に寄り、大丸ミュージアムに行ってまいりました。

たまに、こう云った展を観に行くんでありますが、人も少なく、ゆったりと観れるのがいいですね。

やはり、癒される風景画に足が止まってしまいます。
下田義寛作、「燿」が、まず目に飛び込んで来ました。

 下田義寛 作「燿」

富士山でしょうか、この雄大な山が、バックの空から飛び出すような立体感に驚いてしまいました。
じーと観てると、ほんと3Dのように浮き上がって見えるんですよね。

そして、鈴木至夫作、「奥能登冬涛」、厳寒の中で荒々しい日本海の荒々しい波の様子が、まるで動画のように見えますね。

  鈴木至夫 作「奥能登冬涛」

おー、寒!、

そして、これから、秋本番、紅葉の京都奈良、後藤純男作「秋映大和」、お寺と紅葉はホント、ピッタシに合いますよね。

  後藤純男 作「秋映大和」

手前左の紅葉の木が、メインで、迫ってきてますよね。

他、いろいろあるんですが、目の保養が出来てよかったでありました。



「オルセー美術館展」

2006年10月09日 23時36分17秒 | 美術館めぐり







「オルセー美術館展」 神戸市立博物館

9月29日から始まりました今回で3回目になります「オルセー美術館展」へ行ってまいりました。

今回のテーマは、「19世紀の芸術家たちと、彼らが愛し夢見た土地や人々、特定の環境との親密な関係」だそうであります。

例えば、表紙の「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ」のモリゾとマネの弟が結婚して、「ジュリー・マネ」を授かり、それをこの娘の肖像画をルノワールが描くという関係なんでしょうね。

 

この連休に行って来たんですが、やはり凄い黒山の人だかりでしたね。
さすが、オルセー美術館。

ここ神戸ではこのオルセー、京都ではルーブル美術館展をやってますね。
この大御所美術館が関西で同時に観れるのはファンにとって、うれしい限りでしょうね。

芸術の秋って感じがします。
このモリゾの肖像画と娘のジェリーの絵も人気があり人だかりでしたが、アンリ・ファンタン=ラトゥールの「バティニョールのアトリエ」が人気がありましたね。



キャンバスに向かうマネ、その後ろの帽子男性がルノワール、右にひときわ背の高いバジール、一番右端がモネといった集団肖像画なんですね。

これと対に飾られていたバジールの「アトリエ、ラ・コンダミヌ通り」も人気をしておりました。

個人的には、写真のようなアルベール・パルトロメの「温室の中で」が魅入りましたね。



また、ギュスターヴ・モローの「ガラテア」は、絵が工芸品のように感じましたね。



腰にまとわりつく草木なんかは、浮き上がっており宝石のように感じました。
この絵は、ギリシャ神話で一つ目の巨人が、海の精ガラテアに恋をして、報われない恋として描かれたそうであります。

この首から想像すると、むちゃでっかい身体なんでしょうね。
それから、パンフの中に載っている花瓶、青い花瓶で、真ん中に大きい口があり、周りには4つの小さな口があるんですね。

真ん中にメインの花を生けて、まわりにの4箇所に引き立てるように生けると、立体感、ボリュームのある生け花が出来そうですよね。

生け花の事はトントわかりませんが、この花瓶のアイデアは面白いとおもいましたね。

ほか、いろいろありますが、この展、来年1月8日までだそうで、余裕があれば足を運んでみられてはいかがでしょうか?

12月開催の神戸ルミナリエからも近くですし、その時は19時まで開館しているそうであります。


「プラド美術館展」

2006年08月21日 01時04分00秒 | 美術館めぐり


東京都美術館で6月30日に終わりましたこの展。
引き続き大阪市立美術館で7月15日より開催しております。

昨日、暑い中、結構、ゾロゾロと人が来ておりました。
杖を突きながら、ご老人のお姿もみられて、ご苦労様であります。
天王寺公園の中ほどにあるので、駅から公園を通ってまぁまぁ歩きます。

ティツィアーノ、ルーベンス、エル・グレコ、ゴヤ、ベラスケスなど超有名な画家たちの絵が展じられておりますので、老若男女を問わず、観に来られておりました。

テレビ番組なんかでよく見かけるティツィアーノの「ヴィーナスとオルガン奏者」、ベラスケスの「ラス・メニーナス」、ゴヤの「魔女の飛翔」なんかは、本物や!っとちょっと興奮してしまいました。

  
「ヴィーナウとオルガン奏者」ティツィアーノ


 ラス・メニーナス(ベラスケス)

  「魔女の飛翔」ゴヤ



個人的には、バルトロメ・ムリーリョの「エル・エスコリアルの無原罪の御宿り」、アントリーネスの「マグダラのマリアの被昇天」、そして、メレンデスの「プラム、イチジク、パン、小樽、水差しなど」が写真のような細密画が足を留めて魅入ってしまいます。

 
「エル・エスコリアルの無原罪の御宿り」ムリーリョ


「マグダラのマリアの被昇天」アントリーネス


「プラム、イチジク、小樽、水差しなど」メレンデス

この展、52作家、81作品もあるので、2時間はかかりますね。
興味のある方は、10月15日までやっておりますので、お出かけください。

ちなみに、料金はちょっとお高く、\1500です。が、JR天王寺駅構内にありますみどりの窓口で、前売り料金\1300で売っておりました。
地下街の金権ショップでも前売り料金で売っております。

これから秋に向かい、行きたい展が目白押しであります。9月5日より京都市美術館で「ルーヴル美術館展」今年は、古代ギリシャ芸術・神々の遺産だそうです。

また、9月29日から神戸市立博物館で「オルセー美術館展」、10月7日から奈良県立美術館で「応挙と芦雪」があります。

楽しみですね。

「印象派と西洋絵画の巨匠たち展」京都文化博物館

2006年07月02日 21時05分38秒 | 美術館めぐり

チラシ表


チラシ裏

京都に来る時は、一件だけでは交通費がもったいないので、もう一件行く事にしております。

今回は、京都博物館で印象派展をやっていると云う事で、寄ってみました。
印象派展は、よく取り上げられる題材で、ポピュラーなんですが、不思議に毎回行くたびに、違った印象を受けます。

その時の自分の体調やら、年齢、気分によって違って見えるんですね。
京都文化博物館へは、近代美術館から小雨ふる中、散歩がてらに、40分くらい歩きました。

モネ、クールベ、ユトリロ、キリコ、ターナー、ルノワールなど超有名人の絵が少ないながら、一堂に楽しめる展であります。

その中で、ウィリアム・ターナーの「嵐の近づく風景」が気を引きます。
ターナー展も何回か行った事があるんですが、何度観てもこの細密画はリアル感タップリでいいですよね。

3隻の小さな帆船が高波にさらわれそうになりながら帆を降ろす様子。
そして、波の小さな泡立ち、うねり、黒雲、今にも絵が動くような臨場感がいいですね。

他、エドワード・W・ウェイトの「ひな菊の野の子供たち」は、牧歌的で写真のような絵にびっくりしてしまいます。

また、作者名、タイトルは忘れましたが、山間を流れる川から小さな滝に水しぶきを上げながら落ちていく様子の風景画があるんですが、これもまた、水音が聞こえてきそうなくらいの水しぶき、木々の様子が細密画として描かれ、ちょっと、ぐっと来ましたね。

展の後半は、抽象画だったので、ほとんど素通りしてましたね。
わけのわからん絵は、頭痛くなります。
デ・キリコまでで精一杯ですね。

この京都文化博物館では、他、貨幣の歴史展もやっておりまして、日本での初めての貨幣「富本銭」から現代の紙幣までずらーっと展示してるんですが、卑しいかな、昔のお金より現代のお金、一万円札などを見ると、瞳孔が開きっぱなしであります。

一億円の重さを体験出来るのも面白いですね。

大阪の造幣局内にありますコイン専門の貨幣博物館(平日だったら、受付で記名してバッチをもらうだけで、入れます。工場見学は事前要予約)も世界各国のコインや小判大判などそして、金塊も手で触れたり重さを体験出来たりするのを思い出してしまいます。

思わず爪を立てたりなんかして・・・京都文化博物館へ行かれたら、絵を観た後で、「貨幣の歴史と近代京都の100年展」も見られたらいかがでしょうか?



「藤田嗣治展 生誕120年」京都国立近代美術館

2006年07月02日 19時21分36秒 | 美術館めぐり

チラシ表

チラシ裏

久しぶりに京都へ足を運びました。
梅雨というのに、降るのか降らないのか、中途半端な天気で暑さだけは、さすが京都名物暑苦しい日でありました。

そんな、不順な天候と暑さでも、大勢の方がこの展に訪れてましたね。
これから祇園祭でひときわ賑わう事でしょう。

テレビ「美の巨人」でこの藤田嗣治を紹介しておりました。
梅図かずおの「まことちゃん」のような、おかっぱ頭が印象的でひょうきんなおっさんのように見えます。

パリでお金がなかったという事で、自分で髪を切ったこのヘアスタイル。
乳白色の肌色が、認められ、ひときわ名声を上げ、いろいろ国を旅行、日本にも帰ってきて、商業壁画(デパートなど)を描き、戦争に突入、軍事画家となり戦争の様子を描くが終戦後、裏切られ愛する日本を去り、フランスに戻り、キリストの洗礼を受けるという波乱万丈の人生だったと聞きます。

この展では、乳白色の裸体画が多く、水彩画のように透明感のある絵が多かったですね。
顔だちは、モデリアーニと親しかったせいかよく似ているようなカンジがします。

それが、中年米に旅行に行った時から、こってりした肌の女性画が多くなり、同じ人が描いたとは思えない位、ダイナミックで鋭い絵が多いように感じました。

戦争画のサイパン玉砕の様子を描いた絵などは、崖から飛び降りる女性、鉄砲の引き金に足をかけ、銃口を口にくわえる兵士など迫る物がありましたね。

そうかと思えば、晩年の絵は、子供が好きだった藤田は、子供の絵に終始してましたそうです。

また、これが、またカワイイ。
愛する猫の絵も多かったですね。
ただ、洗礼を受けて、宗教画などは、まんがチックで、個人的にはイマイチのような気がしました。

「小さな主婦」